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風邪は「万病のもと」
適切に対処し、重症化や病気の併発を防ぐ

たけだ医院

(松江市/松江駅)

最終更新日:2025/04/30

たけだ医院 風邪は「万病のもと」 適切に対処し、重症化や病気の併発を防ぐ たけだ医院 風邪は「万病のもと」 適切に対処し、重症化や病気の併発を防ぐ
  • 保険診療

身近な感染症の一つである風邪。軽視されがちだが、風邪をひいた後も咳が続いたり息切れしたりする場合、喘息や肺炎を併発している可能性もある。「長引く咳や動いた時の息切れ、痰の増加などが見られるなら、かかりつけ医や呼吸器内科にご相談ください」と話すのは、「たけだ医院」の武田賢一先生。鳥取大学医学部附属病院や松江市立病院などで呼吸器内科の医師として長年にわたり研鑽を積んだ後、2025年4月から弟の武田洋平院長が開業した同院での診療に加わった。豊富な経験を生かし、風邪やインフルエンザといった身近な感染症をはじめ、呼吸器疾患全般の診療に幅広く対応。風邪は万病のもとといわれ、他の病気を引き起こす可能性もあると注意を促す賢一先生に、風邪をひいた時の注意点や家庭内での対策、受診のタイミングなどについて聞いた。

(取材日2025年4月14日)

風邪といっても油断は禁物。基礎疾患がある人や高齢者、症状が悪化した場合は早めの受診を

Q風邪をひいた時、どんなことに気をつければいいでしょうか?
A
たけだ医院 たけだ医院の呼吸器内科を担当する武田賢一先生

▲たけだ医院の呼吸器内科を担当する武田賢一先生

風邪はほとんどはウイルス性で、一番の対処法は水分や栄養を取ってしっかり休むことです。発熱などで失われがちな水分をこまめに補給することを意識なさってください。嘔吐や下痢も伴う場合、効率良く水分補給できる経口補水液を利用してもいいと思います。また、免疫力の低下で、咽頭炎・扁桃炎などの上気道や、気管支炎・肺炎などの下気道に細菌性の二次感染が起きることもあります。抗生剤や点滴などの適切な治療が必要なので、気になる症状があれば早めに医療機関へ受診しましょう。一方、咳や鼻水などの症状は、喘息やアレルギー性鼻炎が原因である場合もあるので、当院ではアレルギー性疾患に対する検査・診断ができる体制も整えています。

Q家庭で行える感染症対策についても教えてください。
A
たけだ医院 呼吸器内科や感染症などの豊富な経験を生かして診療にあたる

▲呼吸器内科や感染症などの豊富な経験を生かして診療にあたる

風邪などの流行時は、家庭に持ち込まないために、マスクを着用し、こまめな手洗いを心がけてください。手洗いが有用なのは、ウイルスや細菌が手を介して感染することが多いから。帰宅時はもちろん、職場や学校でもこまめに手を洗いましょう。家庭内で感染者が出た場合、生活空間を分けるのが理想的ですが、難しければ、マスク・手洗いのほか、食事の時間をずらしたり食器の共用を避けたりするだけでも感染リスクを減らせますよ。医療機関を受診される際には、最初に感染したご家族の病状や使用した薬などを診察時に伝えていただけますとスムーズですね。また、解熱剤が処方されたなら、症状を緩和するためにも我慢せずに使うことをお勧めします。

Qどんなタイミングで医療機関を受診したらいいでしょうか?
A
たけだ医院 気になる症状がある際には検査を行い、適切な治療に努める

▲気になる症状がある際には検査を行い、適切な治療に努める

「症状がどんどん悪化する」「水分や食事を取れない」などの場合、すぐに受診してください。点滴や解熱剤の使用から症状の改善が期待できます。基礎疾患がある方やご高齢の方は特に注意が必要です。風邪が治った後も、長引く咳や動作時の息切れ、痰の増加などが見られる場合、喘息をはじめとした呼吸器疾患を引き起こしている可能性も。ご高齢の方の場合は気づかないうちに肺炎を併発しているケースもあります。かかりつけ医や呼吸器内科にご相談ください。ほか、お子さんが風邪をひいた際、発熱に加えて、首を曲げる時に痛みを訴える場合には「髄膜炎」が疑われます。重症化のリスクもあるので、直ちに小児救急のある病院を受診してほしいです。

Q喘息や肺炎などの呼吸器疾患も、こちらに相談できますか?
A
たけだ医院 検査設備も整え、呼吸機能検査や主要な感染症の迅速検査にも対応

▲検査設備も整え、呼吸機能検査や主要な感染症の迅速検査にも対応

当院に入職する前は、呼吸器を専門に、肺がんや喘息、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、細菌性肺炎、間質性肺炎など幅広く診療してきました。ですから呼吸器疾患に関することは何でもご相談ください。呼吸機能検査や呼気ガス分析の装置も備えていますので、咳や息切れなどが続く原因を見極め、適切な治療を提供できます。睡眠時無呼吸症候群の検査にも対応しています。感染症では、新型コロナウイルス感染症やインフルエンザ、百日咳、マイコプラズマ肺炎など、さまざまな病気の迅速検査が可能な機器も導入。20分以内に結果がわかるため、患者さんの負担も少ないのが特徴です。感染症専用の待合室も設けていますので、安心してご来院ください。

Q訪問診療での対応についても教えてほしいです。
A
たけだ医院 訪問診療にも対応。外来と在宅医療の両面で地域医療に貢献する

▲訪問診療にも対応。外来と在宅医療の両面で地域医療に貢献する

当院は在宅療養支援診療所として、通院が困難な患者さんのもとに定期的に伺う訪問診療を行っています。さらに、訪問診療を利用されている方から「咳が止まらない」「息苦しい」などの訴えがあった場合、必要に応じて往診の臨時対応も行っています。肺炎のように時間を置くと症状が悪化するものもあるので、患者さんからご連絡をいただいたら、当日・翌日などできるだけ早めに伺うよう努めています。早めに治療を始めることで、症状が悪化したり他の病気を併発したりするのを防ぐことにつながる可能性があるからです。当院は院長と私の二診制なので連携し柔軟に対応していきます。外来と在宅医療の両面から地域の皆さんの健康をお支えしたいです。

ドクターからのメッセージ

武田 賢一先生

「風邪くらい」と油断しないでください。基礎疾患があって免疫力が低下している方などの場合、できるだけ早めに医療機関を受診することをお勧めします。また風邪をひいた後に、咳が長引いたり息切れしたりしているなら、ぜひ一度かかりつけ医や呼吸器内科に相談してほしいですね。ただ、ご高齢の方やお仕事が多忙な方の場合、本人に自覚がないケースも。ご家族や周りの方が、「呼吸が苦しそう」「息切れしやすい」など、普段とは違う様子に気づいた時には、本人に受診を促していいただければ幸いです。早めに医療機関を受診することで、症状の悪化を防ぐとともに、喘息や肺炎など呼吸器疾患の早期発見・早期治療につなげることもできます。

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