近視矯正のための治療
安全性に配慮したオルソケラトロジー
南船橋眼科
(船橋市/南船橋駅)
最終更新日:2024/06/14


- 自由診療
近年、日本をはじめとしたアジア圏全域で子どもの近視が急増しており、近視の矯正治療に対する注目が高まっている。中でも、手術を伴わないオルソケラトロジーは、夜寝ている間に専用のコンタクトレンズを装着するだけという画期的な近視矯正治療だ。目にメスを入れることもない上、7歳以上であれば子どもも選択できることも魅力の一つ。日帰り白内障手術や緑内障のレーザー治療、硝子体注射など専門性の高い眼科診療を地域の中で実践し、小児の近視矯正治療にも注力している「南船橋眼科」の横山先生に、オルソケラトロジーの特徴や治療にあたっての注意点などについて詳しく聞いた。
(取材日2024年5月15日)
目次
生涯を通じて疾患のない健康な目を守り続けるために
- Q近視矯正治療のオルソケラトロジーについて教えてください。
-
A
▲日本専門医機構眼科専門医の資格を持つ横山先生
専用のハードコンタクトレンズを夜寝る前に付けて、朝起きたら外すという、通常のコンタクトレンズとは逆の使い方をする治療法です。寝ている間にコンタクトレンズが目の表面を圧迫することで、角膜の形状を少し平坦にして視力の回復を図るというものです。角膜の形は徐々に元に戻りますから、見込まれる効果は一時的。そのため、コンタクトレンズを毎晩つけて寝る必要がありますが、逆に考えると、レンズをつけるのをやめれば元通りの目の状態に戻るので、可逆的で安全性に配慮された治療と言えると考えます。目にメスを入れるのが怖いといった方にとっても、取り組みやすい治療だと思います。
- Q治療のメリットやデメリットについても気になります。
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A
▲豊富な経験に基づき、患者に寄り添った丁寧な診療を行う
手術を伴わず毎晩寝ている間に行う治療ですので、従来の生活習慣をほとんど変えることなく、スムーズに始められると思います。一方でデメリットとしては、自費治療なので通常の眼鏡・コンタクトレンズ装用と比較すると治療費が割高になってしまうということが挙げられます。レンズは消耗品なので使い方によっては割れたり、失くしてしまったりというリスクがあるほか、洗浄や保存等、通常のコンタクトレンズと同様の適切な管理が必要です。しかし通常のコンタクトと違い、夜間の使用になるため小学生のお子さんでも保護者の方のサポートが得やすく、安全性に配慮されています。
- Q誰でも受けられる治療なのですか? 年齢制限などはありますか?
-
A
▲近視が進行すると重篤な疾患につながることもあるという
7歳から受けることができます。中等度近視までの方が対象で、近視が強すぎる、あるいは乱視が強すぎる場合は対象外になる可能性があり、検査結果を踏まえて判断します。目に異物を入れるので、最初のうちはどうしても目の中がゴロゴロするなどの違和感があります。近視が進行する原因の代表格はやはり遺伝です。ご両親ともに近視の場合、お子さんも近視になるリスクがかなり高いので、お子さんの近視が気になったら発見が遅れないようお早めに眼科を受診されることをお勧めします。
- Q治療にあたって注意すべきポイントは?
-
A
▲患者一人ひとりに合わせた処置ができるよう精度の高い検査を行う
寝ている間に治療するため、睡眠時間を十分に確保していただく必要があります。目安としては7時間前後。小中学生ならそこまで難しくないと思いますが、受験生あるいは成人で勉強や仕事のために睡眠時間が短くなる生活が続いていると、毎晩装着していたとしても十分な効果が望めなくなってしまいます。寝ている間に付けるコンタクトレンズですから、人為的な影響を受ける場面がほとんどないので、レンズの適切な管理と睡眠時間の確保以外には特に注意すべきことはありません。装着時の違和感もすぐに慣れると思うので安心してください。
- Qこちらでは他にどのような疾患に対応していますか?
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A
▲一般的な目のトラブルをはじめ、幅広い症状に対応
当院では、ものもらいや結膜炎、ドライアイといった身近な疾患から、多焦点レンズを用いた日帰り白内障手術や網膜剥離・糖尿病網膜症などのレーザー治療、硝子体注射など専門的な治療まで幅広く手がけています。白内障や糖尿病網膜症、網膜硝子体疾患の治療などを数多く手がけた3人の眼科専門医が在籍しており、それぞれの専門分野を生かしつつ、オールラウンドな眼科診療を提供しています。大学病院での手術が必要な疾患についても術前評価や術後の経過観察などは当院で対応可能ですから、目に関する困り事がありましたら、身近なかかりつけ医としてお気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはオルソケラトロジー/15万4000円~、白内障手術の多焦点眼内レンズ/26万円~