佐倉 達朗 院長、久木元 延行 先生の独自取材記事
南船橋眼科
(船橋市/南船橋駅)
最終更新日:2025/06/11

1万人収容の大型アリーナの開業、相次ぐ分譲マンション建設など、開発ラッシュでにぎわう南船橋エリア。駅直結のショッピングモール2階に構える「南船橋眼科」は、ものもらい・ドライアイといった身近な眼科疾患から、白内障手術・緑内障・糖尿病網膜症などの治療まで、オールラウンドに手がけるかかりつけ眼科医院だ。白内障手術を数多く手がけ、近視治療の分野でも研鑽を積んできた佐倉達朗院長ら専門性を兼ね備えた医師たちが、対話重視の親身な姿勢で目にまつわる幅広い困り事に対応している。「専門的な眼科診療を気軽に受けられるクリニック」をめざす佐倉院長と久木元延行先生に、同院の特徴や診療で心がけていることなどを聞いた。
(取材日2025年2月27日)
目の悩みに幅広く、日帰り白内障手術にも対応
どのような悩みで来院される方が多いですか?

【佐倉院長】ものもらい・結膜炎・ドライアイなどのほか、40代からリスクの高まる緑内障・白内障・糖尿病網膜症の患者さまが多いです。加えて、子どもの近視に関するご相談もかなり増えてきている印象があります。近隣の団地にはご高齢の患者さまも多く、中には「これまで眼科に行ったことがない」という方も珍しくありません。ですが、検査をしてみると緑内障が隠れていたり、白内障がかなり進行していたりするケースもあるんですよ。眼科疾患のリスクは加齢とともに高まりますから、ぜひかかりつけの眼科を持って定期的なチェックを受けていただきたいですね。
白内障の日帰り手術では、どのような点を重視されていますか?
【佐倉院長】白内障手術は、混濁した水晶体を取り除いて眼内レンズを挿入する治療法です。私は白内障手術を専門に手がけてきましたが、安全性に配慮することは当然のこととして、重要なのは、患者さまのご希望や生活スタイルに応じて適切な眼内レンズを選択すること。夜間に運転する機会の多い方、細かいものを見る時間が長い方など、患者さま一人ひとり事情が異なる中で、術後の見込まれる見え方の良し悪しはレンズの選択にかかっています。多焦点眼内レンズ・単焦点眼内レンズなど、メーカーや種類ごとに特徴がありますから、じっくり時間をかけて検討します。
【久木元先生】ご高齢の方などの難症例や強度近視も含めて、数多くの白内障手術に携わってきました。また当院では、乱視矯正用のレンズを正確に挿入できるようなシステムも導入しています。万が一のトラブルにも迅速に対応いたしますので、ご安心いただければと思います。
白内障と診断されたら、すぐに手術を受けるべきなのでしょうか?

【佐倉院長】まさに同じ質問を患者さまからもよく聞かれますが、ケースバイケースです。視力が下がっていて、車の運転をする必要がある方などは、できるだけ検診を受けることをお勧めしています。白内障手術に伴うメリットもデメリットもお伝えした上で、こちらからいくつかの選択肢を提示。患者さまの希望を第一に考えて、治療を受けるべきか否か、受けるならばどのようなレンズを選ぶのか、一緒に考えていくのが当院のスタイルです。
近視に対する専門的かつ多様なアプローチ
先生方が医師を志したきっかけについて教えてください。

【佐倉院長】私も父が医師でしたので自然とこの道に進み、眼科や形成外科のような「失われた機能を取り戻すための治療」に興味を持って、眼科を選びました。「見る」という五感に直結する診療科なので、責任感とやりがいを持って取り組んでいます。白内障の治療のほか、東京医科歯科大学では近視の治療にも深く携わってきました。
【久木元先生】私は実家が医療系だったこともあり、「人の笑顔が見られる職業に就きたい」という思いを巡らせる中で医師の仕事が思い浮かび、医学部に進学しました。中でも視覚は日常生活に強く根づいているため、患者さまのQOLに深く関われる診療科ですので、眼科の道に進みました。近視を専門的に診られてきた佐倉院長の経験を生かして、近視への多様なアプローチや見極めができるのは当院の強みです。
近視に悩む方は増えているのでしょうか?
【佐倉院長】近年はスマートフォンやタブレットの普及などの影響もあり、近視作業が増えたことで、大人だけでなく子どもの近視も急増しています。近視の矯正あるいは進行抑制をできる限り進めていこうという流れが、特にアジア圏で顕著になっているんですよ。近視の低年齢化も深刻で、幼稚園や保育園のときに気づいていなかった近視について、小学1年生になって学校健診で顕在化するお子さんがとても多くなっています。
近視に対して、こちらではどのような治療を受けられるのでしょうか?

【佐倉院長】特に近視が強い方の場合、視神経障害や新生血管などの合併症が起こることがあります。それらの症状を見極めて適切な治療につなげることが大切で、当院内で点眼加療や注射などの治療を行ったり、手術が必要な場合には速やかに設備の整った医療機関にご紹介しています。そのほか、寝ている間に専用のコンタクトレンズを装着するオルソケラトロジーにも対応しています。視力の補正をめざせるだけでなく、ひいては子どもの将来の合併症のリスクを下げることにもつながると考えられます。
患者の生活に寄り添いながら、土日祝日も診療
診療にあたって心がけていることをお聞かせください。

【佐倉院長】患者さま一人ひとりにオーダーメイドの医療をお届けすることです。同じ病気の治療のための通院であっても、「心配だから、あまり間を置かずに来院したい」という方もいれば、「忙しいので来院頻度を減らしたい」と考える方もいます。受診頻度や手術すべきタイミングなど、患者さまそれぞれの症状とライフスタイル、全身の健康状態などを照らし合わせて、患者さまと一緒に考えるプロセスを大切にしています。
【久木元先生】私は一通りの検査や問診を終えた後に「何か聞きたいことはありませんか」と必ず伺うようにしています。不安や疑問を抱えて来院されたのに医師だけが一方的に話をして、患者さまが「聞きたいことが聞けなかった」と思って帰られるようではいけませんからね。患者さまにとって必要な情報を的確にお渡しできるよう心がけています。
南船橋駅直結で土日祝日も診療されているのは、とても便利ですね。
【佐倉院長】平日働いている方でも受診しやすいように、そしてお子さんも通院のために学校や習い事を休まずに済むようにとの思いから、土日祝日も診療しています。眼科には重い疾患がある一方、「大丈夫だと思うけど、ちょっと気になる」「目薬が欲しい」といった比較的ライトなお悩みも多いので、休日に開いているクリニックがあれば便利に使っていただけるのではないでしょうか。例えば、公園で野球をしていて目にボールが当たったり、砂が目に入ったりと、休日に家族で過ごす中でのアクシデントにもすぐ対応可能。駅直結や休日対応といった利便性が、近隣にお住まいの皆さんの安心感につながっていたらうれしいです。
最後に、読者へメッセージをお願いします。

【佐倉院長】目の悩みに幅広く、白内障や近視治療はより専門的に。患者さまの生活に寄り添い、安心を与えられるようなクリニックをめざしています。不安や疑問があれば遠慮せず何でも聞いてください。患者さまの気持ちを尊重し、できる限りご希望に応えたいと思っています。
【久木元先生】患者さまと医師との関係が今よりもっと密接で、患者さま同士が待合室で談笑しているような、温かな雰囲気のクリニックをつくりたいと思っています。この地域には若いファミリー層が増え続けており、今後も小児診療への対応は必須になるでしょう。小児期は発育や視力の獲得において最も重要な時期。異常があれば早期に疾患を見つけて治療につなげられるよう、頼りがいのある医療拠点にしていきたいです。
自由診療費用の目安
自由診療とはオルソケラトロジー/15万4000円~、白内障手術の多焦点眼内レンズ/26万円~ ※各種、円相場などの影響で金額は変動する可能性があります。