全国のドクター14,169人の想いを取材
クリニック・病院 160,260件の情報を掲載(2026年3月20日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 広島県
  3. 広島市南区
  4. 段原一丁目駅
  5. 段原こどもクリニック
  6. 藤井 祥子 院長

藤井 祥子 院長の独自取材記事

段原こどもクリニック

(広島市南区/段原一丁目駅)

最終更新日:2026/01/23

藤井祥子院長 段原こどもクリニック main

広島市南区の段原地区にある「段原こどもクリニック」は、2024年4月に開業したクリニックだ。院長の藤井祥子(ふじい・さちこ)先生は、総合病院やクリニックで勤務医としても研鑽を積んできた日本小児科学会小児科専門医である。一般小児科の診療に加えて、小児循環器疾患、小児アレルギー疾患も診療している。特にエコー検査の経験が豊富で、診察ではエコー検査機器を活用して診断と治療につなげているという。また、西洋医学では対応の難しい症状に対しては、漢方薬も取り入れている。「患者さんに相談されたとき、専門ではないのでわからないということがないよう小児科全般を幅広く勉強してきました」という藤井院長に、クリニックの特徴、診察にあたって心がけていること、今後の展望などを聞いた。

(取材日2025年4月18日)

長年の経験や培った技術、人との出会いを生かした診療

小児科医を志したきっかけを教えてください。

藤井祥子院長 段原こどもクリニック1

子どもの頃は獣医師になりたいと考えていました。ところが、中学3年生の保健体育の授業で、出産シーンをビデオで見た後、生物が生きている意味や、どうやったら命をつなげるのかといったことを考えるようになったんです。生命の誕生に携われる仕事は人間の医療にもあると思い、興味が人間のほうに移っていきました。研修医の時、さまざまな科を回りましたが、循環器内科や外科などハードな科は心身ともに大変でした。ところが、小児科の新生児治療室だけは、どれだけ大変でも心がまったく疲弊しなかったんです。それで自分には小児科が合っていると感じました。

開業した理由を教えてください。

長年、勤務医を続けるうちに、そろそろ自分一人の力でやりたいという気持ちが育ってきたんです。子育てがひと段落したことも独立の後押しとなりました。それまで勤務していた「ますだ小児科」の増田宏院長も、快く送り出してくれました。段原地区を選んだのは、広島県のアンケートで住みやすい街としてランキングの上位に入ったことが影響しています。働くお母さんが多いので、頑張っている人のお手伝いができるかもしれないとも考えました。家から近い地域なので、周囲の雰囲気や患者さんの環境がよくわかり、情報も得られやすいというメリットもあります。子どもの病気を治療することは、その子の人生を丸ごと救うための行為でもあり、やりがいがあります。一方で、責任も非常に重いと感じています。

小児科医として志していることは何でしょうか?

藤井祥子院長 段原こどもクリニック2

子どもの場合、昨日は大丈夫だったのに、翌日、症状が急変することがあるので、できるだけこまめに診てあげたいと思っています。そのためには、安心して通いやすい雰囲気をつくりたいですね。当院はスタッフの制服も好きな色を選んでもらっているので医療機関らしくないですし、私は背が小さいので子どもも怖がりにくいんです。また、症状の軽減はもちろん、親御さんに安心してもらえるよう正確な診断と丁寧な説明を心がけています。腹部エコー検査は、内臓の状態をリアルタイムで見られ、お母さんと情報を共有しながら説明できるので、親御さんの心配を解消するのにとても役に立つんです。人間は、先が見えると安心できますから。もちろん、子どもにも、どういう状態なのかわかりやすく説明しています。

エコー検査での「見る診療」が強み

クリニックの特徴を教えてください。

藤井祥子院長 段原こどもクリニック3

当院は、一般小児科の診療に加えて、小児循環器疾患、小児アレルギー疾患の診療を行い、西洋医学では対応の難しい症状に対しては漢方も取り入れています。漢方薬は、同じ風邪でも、熱や咳、痰など細かな症状に合わせて処方できることが利点です。予防接種では、院内感染対策として感染症の子どもがいない時間帯をつくっています。感染症対策としては他にも、パーティションや自動消毒器を設置したり、椅子の配置を変更しました。院内は自然光がよく入る、明るい雰囲気にしています。子どもにはなるべく自然に近い環境で成長してほしいという思いから、デジタル機器やおもちゃなどは置いていません。待合スペースは障害物が少なく、安心できる距離を取れるよう設計しています。

アレルギー診療にも力を入れられているのですね。

ワクチンや抗菌薬の発展で感染症が減ってきた一方で、近年、アレルギーの患者さんは増えていて、しかも若年齢化しています。当院では、特に食物アレルギーに注力して取り組んでいます。保育園や幼稚園の子どもの安全を守るためには、どんな食べ物でアレルギーが出るか明確化し、園ときちんと連携を取る必要があります。食物負荷試験や、注射器を使わず指先からの採血で41項目のアレルゲンを調べることができる血液検査を導入しました。それらの診断結果をもとに、治療や食事に関するアドバイスなどを行います。家での環境要因があるのであれば整えてあげる必要がありますし、体質に合わせてアレルギー症状に有用な漢方薬の処方も行っています。体質改善となる舌下免疫療法も行います。また、アトピー性皮膚炎に対する生物製剤治療も行っていますので、従来のスキンケアや投薬だけでよくならない方はぜひ相談に来てほしいと思っています。

アレルギー診療にもエコー検査を活用されるのですか?

藤井祥子院長 段原こどもクリニック4

どんな食べ物でアレルギーが出るか、様子をみたり胸の音を聞くだけでなく、エコー検査をすることでおなかの中でアレルギー反応がおきていないか、リアルタイムで確認ができます。また、気管支喘息と思っていた患者さんが、エコー検査で見てみると副鼻腔と診断されたこともありました。当院では、エコー検査を感染症の診断にも役立てています。インフルエンザの疑いがあるときは首のリンパ腺に、呼吸器感染症の疑いがあるときは、胸に超音波をあてるなどして診断の補助に役立てています。最終的な診断は各種微生物検査を用いて行います。

患者への感謝を忘れず、地域の小児科医として邁進

対応している検査について教えてください。

藤井祥子院長 段原こどもクリニック5

乳児健診の他に、私の専門は循環器なので、心臓の精密検査も行っています。幼稚園や学校の健診で、心雑音などの指摘があった場合、当院で詳しい検査を受けることができます。また、新入学生の時には心電図検査があります。そこで不整脈が見つかった場合も、当院で精密検査をすることができます。生まれつき心臓の疾患があって、大きな病院で診るほどではないけれど定期的な検査が必要な場合や、川崎病の後の冠動脈のフォローなども対応可能です。また、そのほかの検査では、インフルエンザ、溶連菌、新型コロナウイルスが判定できるPCR検査の機器も導入しました。

セカンドオピニオンにも対応されているとか。

遠くから来てくださる患者さんもいらっしゃって、話を聞いてみたら、ずっとおなかが痛いのが治らず、いろいろな病院に通ったそうです。それでインターネットで調べて、当院に来てくださったんです。子どものためには努力を惜しまない親御さんの愛を感じるとともに、私もしっかり診療しなくてはと気合が入ります。原因不明でおなかが痛いときや、いつもと違う様子であれば、ためらわずに受診してほしいと思います。エコー検査で「原因はここだね」「良くなってるね」と、親御さんやお子さんと状況共有することは、診療の質を高めるだけでなく、信頼関係を築くことにもつながっていると感じています。

今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

藤井祥子院長 段原こどもクリニック6

地域に根差した、愛されるクリニックをめざしています。また、どのような相談にも対応できるよう、診療の幅を広げていきたいと考えています。患者さんからもさまざまな要望がありますので、それに応じた研鑚を重ねていきたいですね。現在は、一般診療、循環器疾患、アレルギー症状、感染症の他、低身長や肥満など体のお悩み、肘の脱臼、股関節の炎症、軽いけがややけどなどの一部の外科的な疾患もしっかり診療しています。つらいときは、頼れる人が一人でも多くいたほうが良いので、その窓口だと思って、気軽に来院してください。また、重症度を見極めて、広島赤十字・原爆病院や広島市立舟入市民病院などの地域の提携病院への紹介も行っていますので、何かありましたら、まず当院にご相談ください。

Access