開田 千晴 院長の独自取材記事
ホワイトラビット歯科医院西日暮里
(荒川区/新三河島駅)
最終更新日:2024/11/15
新三河島駅から徒歩2分、西日暮里駅から徒歩7分、昔ながらの商店や住宅が並ぶ西日暮里エリアにある「ホワイトラビット歯科医院西日暮里」。「歯科医院に苦手意識がある方でも安心して来院できる場所でありたい」、そう穏やかな声で語る開田千晴院長の人柄を慕って、子どもから高齢者まで幅広い年齢層の近隣住民が訪れている。2024年に開業した同院では、マイクロスコープを活用した精緻な診療や、嚥下障害のリハビリテーション、審美歯科などさまざまなニーズに対応。心身の健康などを理由に足を運べない患者の自宅に直接訪れて、院内と同等の治療を提供する訪問診療も行い、口腔に悩みを抱えている患者の取りこぼしがないよう尽力している。地域住民の口腔内の健康寿命を底上げに取り組む開田院長に、治療のこだわりや展望について聞いた。
(取材日2024年10月24日)
歯科医院が苦手な人もリラックスできる診療をめざす
歯科医院を開業した理由や経緯を教えてください。
歯科医院に通う習慣がない方にも、歯科医院に行く習慣をつけてほしいというのが一番の理由です。高齢化が進む現代で、人生を最期の最期まで楽しむには「食事ができる」ことが非常に大切です。年を重ねても食事を楽しむためには、若い頃から口腔の健康を維持するのが必須ですし、お子さまから大人まで何の不安もなく、きちんと食事ができる毎日を過ごしていただきたい。そのためには「歯科医院は怖い場所」「虫歯の治療は痛い」と歯科医院から足が遠のいてしまっている方が、もう一度歯の健康を意識するきっかけが必要だと考えています。当院がそのきっかけになれるよう、「痛みの少ない優しい歯医者さん」を掲げて患者さまの痛みや困り事に寄り添い、リラックスした気持ちで来院していただける歯科医院をめざしています。
日の光がたっぷり差し込む明るい院内ですが、こだわりはありますか。
「歯科医院=怖い」というイメージを和らげるために、院内の床にやわらかな印象になる木目柄を採用したり、本物の観葉植物を積極的に取り入れたりしています。歯科医院らしい清潔感は維持しつつも、ナチュラルでリラックスできる空間が目標です。患者さまの多くは高齢者ですが、当院の裏に保育園もあるので幅広い年齢層の方がいらっしゃいます。そのため診療室内の壁紙にピンクのものを選ぶなどやわらかな印象になるよう意識して、小さなお子さまから高齢者まで安心して治療を任せてもらえるような雰囲気になるよう努めました。
外から院内の様子を見て来院される方も多いと聞きました。
この地域に住まわれてる皆さまは、本当に優しくてフレンドリーなんです。人とのつながりや情をとても大切にしているなと、商店街の雰囲気からも日々感じています。特に高齢の方が商店街をお散歩している時に、当院を見かけて入ってきてくださるケースが多いんです。外から見える場所に観葉植物をたくさん置いてあるので、「なんだろう」と興味を持ってくださるみたいで。しばらく歯科医院に通っていないので歯の健康状態を診てほしいという方や、症状があるのにそのまま放置して食事が食べにくくなってしまった方など、しばらく歯科医院から足が遠のいてしまっていた患者さまのご相談も受けつけていますので、これからもお気軽に入っていただけたらうれしいですね。「歯科医院は苦手だけれど、ここなら安心して通える」と感じていただけるような歯科医院が理想です。地域の方々が再び歯の健康と向き合うきっかけになれているとありがたいですね。
訪問診療で口腔に悩みを抱える患者の取りこぼし防止を
幅広い診療内容が用意されていますが、特に力を入れている診療について教えてください。
来院された患者さまだけでなく、健康面の問題などで自由に外出できない方への訪問診療に注力しています。この地域では口腔に悩みがあっても歯科医院へ足を運ぶことができず、治療を諦めてしまっている患者さまが少なくありません。そのような潜在的ニーズに応えるべく、患者さまのご自宅などに直接訪れる診療を積極的に行っています。訪問診療といっても、虫歯や歯周病治療、入れ歯の作製・調整・修理など、通常の歯科医院の中で受ける治療とほぼ同等レベルのものを提供可能です。また歯の健康だけではなく、「食事中にむせるようになった」「食事の量が減っている」など、嚥下障害で上手に食事ができない患者さまの診療もお受けしています。
嚥下障害のリハビリは、症状や環境に合わせてご指導いただけるとか。
嚥下障害ではまず、きちんと飲み込めているか、嚥下した時にお食事が残っていないかなどをチェックします。間違えて食事が気管に入ってしまうとむせる原因や、誤嚥性肺炎のきっかけにもなってしまうのでしっかりと確認します。そういった問題がないかを一通り確認した後、食形態はこのままで問題ないのか、どのようなリハビリが有用なのかなど、患者さま一人ひとりの症状に適した指導を行います。特にリハビリや食事へのアドバイスでは、ご家族が常に一緒にいる方はご家族がメインでできるようなメニューを提案しますし、お一人でいる時間が長い方はご自身でできる方法をお話しします。お一人で暮らす患者さまも増えているので、マニュアルどおりではなく、患者さまの環境に合わせたアプローチを大切にしています。
歯の健康を維持するための予防歯科にも注力されているそうですね。
人生の最期まで食事を楽しむためには、若い頃から健康な歯を維持するのが重要です。特に歯の神経を少しでも抜いてしまうと虫歯ができても気づきにくくなり、どんどん脆くなってしまうので、虫歯にならないための予防法を重んじています。当院では、常に新しい歯科医療についてアンテナを張り、より良い予防的処置を提供できるよう努力しています。
尊敬する家族のように、患者の心に寄り添う歯科医院へ
歯科医師をめざされたきっかけは何でしたか?
父方も母方も医師や歯科医師の親族が多く、周囲は医療関係者ばかりだったので、幼い頃から自然と自分も医療に関係する仕事に就くのだろうと思っていました。特に父と祖父は自宅の1階や近くでクリニックを経営していたので、医師として働く姿を見るのが生活の一部でした。実家は地方にあり、人との関係が密接しているようなエリアだったので、父と祖父の診療もしっかりと地域に密着していました。地域の医療を支えるために力を尽くす家族の姿が大好きで、今でも本当に尊敬しています。そのような環境で生まれ育っため、訪問診療に注力する地域密着型の歯科医院をめざすようになったのかもしれませんね。
お忙しい日々の中で、どのようにリフレッシュされていますか?
休みの日は映画鑑賞などをして、ゆったりと過ごしています。幼い頃から習っていたピアノも、大切な息抜きの一つです。また冬は雪山に行って、スキーをすることも多いですね。運動よりも勉強のほうが好きな子ども時代でしたが、生まれ育った故郷が雪の積もる地域なのでスキーは大好きです。今でも雪の降る季節になると実家に帰り、懐かしい空気を味わいながら地元の真っ白なゲレンデを滑ってリフレッシュしています。
今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。
今後も「痛みの少ない治療」をモットーに、患者さまの食生活をより良いものにする技術を提供します。例えば、吸着性が高く安定しやすいとされるシリコーン製の入れ歯など、今よりも食事や生活を豊かにするための技術が日々研究されています。今後そのような先進の技術を、現状の口腔状況に不満がある患者さまに提供し、食生活の満足度向上に貢献していきたいと考えています。また当院では食生活だけでなく、患者さまが思いっきり笑って過ごせる口元づくりに向けたサポートもさせていただきたいと願っています。口元がきれいになるよう導くことができると笑顔にも自信がつくので、今以上に笑うことが楽しくなるのではないでしょうか。歯の治療に苦手意識があったり、しばらく歯科医院に通っていなくて行きづらくなったりしてしまった方でも、安心して治療を受けられる体制を整えています。口元に困り事を抱えていらっしゃる場合は、ぜひ当院へご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミックを用いた補綴治療/セラミックインレー:8万1510円程度
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。