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石井 健太 院長の独自取材記事

戸田わらびみみはなのどクリニック

(蕨市/戸田駅)

最終更新日:2024/06/11

石井健太院長 戸田わらびみみはなのどクリニック main

JR埼京線・戸田駅とJR京浜東北線・蕨駅のほぼ中間に位置するショッピングセンター内の医療モールの一角に2024年3月に開業した「戸田わらびみみはなのどクリニック」では、風邪や中耳炎、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎から、めまい、睡眠時無呼吸症候群、補聴器の相談まで、耳・鼻・喉に関するさまざまな困り事に対応する。石井健太院長は、患者の訴えに丁寧に耳を傾け、必要な検査に基づいた適切な診断を下し、幅広い治療の選択肢を用意し、患者が納得の上で治療を受けられるように心を砕く。取材でも、開業から2ヵ月の多忙な中にもかかわらず、優しい語り口で、専門的な話題も丁寧にわかりやすく答える姿が印象的で、普段の診察で患者に向き合う姿が目に浮かぶようだった。

(取材日2024年5月16日)

乳幼児から高齢者まで安心して受診してほしい

どのような患者が多く受診しますか。

石井健太院長 戸田わらびみみはなのどクリニック1

当院は、クリニック名にあるように、耳・鼻・喉の診察を行っています。中耳炎、副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、喉の痛み、扁桃炎から、めまい、難聴、睡眠時無呼吸症候群まで、幅広く対応していますが、3月の開業当初は花粉症の患者さんが多く、若年層が目立ちました。花粉症が落ち着いた頃に風邪がはやってきて、咽頭炎などのお子さんが多く受診するようになり、クリニックの認知度が高まるにつれ、補聴器のご相談など、ご高齢の患者さんも増えてきました。開院から2ヵ月ですが、0歳から90代まで幅広い年代の患者さんが、さまざまなお悩みで受診されます。

この場所で開業したのは、なぜですか。

私自身南浦和出身で、済生会川口総合病院で研鑽を積んでいた時は戸田に住むなど、このエリアに土地勘はあったんです。ここは、ちょうど戸田駅と蕨駅の中間地点の住宅街にあるショッピングセンター内で、近くには学校や市役所もあり、ファミリー層が多そうだなと思いました。国道からのアクセスがよく、ショッピングセンターの屋根つきの駐車場からクリニックまでバリアフリーなので、悪天候でも来院しやすいのもポイントでしたね。

院内の設計で工夫した点はありますか。

石井健太院長 戸田わらびみみはなのどクリニック2

ベビーカーや車いすでもスムーズに受診できるように、バリアフリーはもちろん、待合室や診察室もスペースは広めに取っています。診察室が広いと、ご家族そろって入室できて、お子さん連れでも安心ですよね。診察室の壁をしっくいにしたのもこだわりです。しっくいが蛍光灯の光を乱反射して部屋を明るく見せる効果がある上に、抗菌効果が期待できて、湿度調節やにおいを吸収する役割もあるんですよ。それから、聴覚検査室は防音壁を用いて、さらに室内に設置した聴音検査ボックス内で検査を行う2重の防音体制で、できる限り待合室やショッピングセンターの雑音をシャットアウトしています。

アレルギー性鼻炎にレーザー治療や舌下免疫療法も実施

医師を志し、耳鼻科を専門に選んだ理由をお聞かせください。

石井健太院長 戸田わらびみみはなのどクリニック3

子どもの頃に喘息で医療機関にかかることが多く、医師への憧れが芽生えました。大学は理工学部に進学したものの、やはり自分が本当にやりたいのは医学だと思い、医学部を受験し直し、金沢大学医学部に入学しました。耳鼻科を専門に選んだのは、診療内容のバランスの良さに魅力を感じたからです。風邪や上気道炎など一般的な病気の内科的な診療と、手術など外科的な診療の両方に携わることができ、さらに患者さんも老若男女問わず幅広いですよね。将来的に開業を考えていましたから、大学病院や総合病院の耳鼻咽喉科で研鑽を積み、身近なクリニックで専門性に基づいた医療を提供する青写真を描いていました。

得意分野はありますか?

副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎です。副鼻腔炎は、鼻の奥の副鼻腔という空間に炎症が起きる病気です。風邪をひいて細菌感染が起きることにより発症することが多いですが、喘息と関係する好酸球性副鼻腔炎や、カビ(真菌)による副鼻腔炎など、さまざまな原因や病態があり、適切な診断が求められます。当院では、前鼻鏡検査・鼻腔内視鏡検査、細菌検査に加え、CTによる画像診断も行います。花粉症をはじめとするアレルギー性鼻炎の治療は、お薬で症状の軽減を図る治療がメインです。鼻詰まりがひどい場合はレーザー治療を行います。鼻粘膜をレーザー照射することで腫れが緩和して鼻通りが良くなることが期待できます。根本的な治療として、舌下免疫療法にも対応しています。アレルゲンを舌の下から体内に低濃度から取り込み、慣らしていく治療法で、3~5年かかりますが、ご自宅で服用可能なので、無理なく継続しやすいメリットがあります。

CTや内視鏡、レーザー機器など、設備が充実していますね。他にどのような機器がありますか。

石井健太院長 戸田わらびみみはなのどクリニック4

聞こえ方を検査する聴覚検査機器、液体の吸入薬を細かい霧状にして気管・肺・鼻の奥などに直接届けるためのネブライザーなどに加え、耳管機能検査機器も設置しています。例えば、中耳炎になりやすい人、水に潜った時に耳抜きしづらい人、飛行機に乗った時に唾を飲んでも耳の中の圧力が解除されない人は、耳管の機能が弱っていることが考えられます。耳管機能検査では、唾を飲んだ時に耳管が閉じたり開いたりする機能が正しく働いているかを検査します。耳管がしっかり閉じない病気や、逆に開かない病気、左右で耳管機能に差がある場合などを、詳しく調べるための機器です。

患者に寄り添い、専門性に基づいた医療を提供したい

診療の際に心がけていることを教えてください。

石井健太院長 戸田わらびみみはなのどクリニック5

診察時は、カルテばかり見ないで、きちんと患者さんのほうを向いて、おっしゃることに丁寧に耳を傾けることを心がけています。その上で必要な検査をしっかり行い、適切な診断を行うことを大切にしています。診断を下したら、幅広い治療の選択肢を用意し、できるだけ当院で治療を完結できるようにしたいと考えています。もちろん、重篤な患者さんなど、より精密な検査が必要な場合や入院が必要な場合などは、必要に応じて速やかに他の医療機関に紹介しますが、通院の負担なども考え、可能な限り当院で診療を完結させたいです。そのために、これまでに携わってきた経験を生かし、さまざまな検査や治療が可能な環境を整えたいですね。

今後の展望をお聞かせください。

勤務医時代は、鼻の手術を多く経験してきました。かつては病院での入院手術が主流だったところ、内視鏡と局所麻酔による日帰り手術も増えてきたので、当院でも対応を検討しています。具体的には、副鼻腔炎の患者さんの膿や、鼻茸という鼻のポリープを除去するための手術や、鼻中隔弯曲症といって、鼻の穴を左右に分けている壁が極端に曲がっているために鼻詰まりが起きやすい病気の手術などです。あとは、睡眠時無呼吸症候群の検査を積極的に行いたいですね。これは、睡眠中に息が止まってしまう病気で、十分に睡眠が取れないことで、日中の眠気や集中力低下、さらには居眠り運転など深刻な問題の原因になります。でも、睡眠中のことなので、ご本人は気づいていないことも多いんです。鼻詰まり、扁桃肥大、肥満、顎や口腔内の形態など、さまざまな要因から起こるので、他の病気での診察で、こうした傾向が見られる患者さんには検査を勧めます。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

石井健太院長 戸田わらびみみはなのどクリニック6

地域の方に愛され、気軽に通っていただけるクリニックを目標に開院しました。「近くに耳鼻咽喉科ができて助かった」などと、うれしいお言葉もいただき、励みにしています。患者さんのお話にしっかり耳を傾け、適切な検査や診断を行い、丁寧にわかりやすく説明した上で治療を行うことをモットーにしています。また、当院には、耳鼻咽喉科や小児科での勤務経験があるスタッフが在籍し、質問にお答えしたり、お子さん連れの方へ配慮をしたりするなど、患者さんに寄り添い、安心して受診していただける対応を心がけています。よく「耳垢の相談だけで耳鼻咽喉科に行っていいのか」といった声も耳にしますが、どんなことでも遠慮せずにご相談にいらしていただきたいですね。ホームページから予約や混雑状況の確認ができますし、ネットが苦手な方や急な来院などは、お電話での予約や直接、受診していただいても対応いたします。

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