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竹中 孝 院長の独自取材記事

整形外科たけなかクリニック

(京都市北区/北山駅)

最終更新日:2024/04/15

竹中孝院長 整形外科たけなかクリニック main

世界遺産の上賀茂神社の鳥居から目と鼻の先にある、「整形外科たけなかクリニック」。同じく徒歩数分の場所にある小学校に通っていた竹中孝院長が「地域に恩返ししたい」と決意し、2024年3月にオープンした。小学生の頃に興味を持った整形外科の医師の道を、ぶれることなくめざし続けた竹中院長。足関節から末梢部分の「足の領域」を専門とし、スポーツに打ち込む学生から、歩行障害に悩む高齢者まで、幅広く診療を行っている。より原因を見極めることに役立つ機器の導入や、ピラティスの考え方を取り入れたリハビリテーション、漢方薬を用いた治療など、患者の「なりたい姿」を実現するためにさまざまな選択肢を用意し尽力する竹中院長に、開業までの経緯や地域への思い、今後の展望などを聞いた。

(取材日2024年3月28日)

きっかけはとある「ニュース」。一途にめざした道へ

まずは、整形外科医をめざしたきっかけから教えてください。

竹中孝院長 整形外科たけなかクリニック1

私はこのクリニックから徒歩数分の場所にある大宮小学校の出身です。小学生の頃から野球が好きだったのですが、ある選手が肘を壊してアメリカで手術をするというニュースがあったんです。今では有名な手術なのですが「わざわざアメリカまで行って手術をするなんて」とすごく興味が湧いて。そこで初めてスポーツ整形外科という分野の医師の仕事があることを知ったのが、めざしたきっかけです。当時は「この仕事をすれば、スポーツ選手と知り合いになれる」という、子どもらしい“ミーハー”な気持ちでしたが。父親が外科の医師だったので、医師という選択肢が身近にあったことも理由かもしれませんね。

小学生の頃に出合った整形外科の医師という道を、一直線でめざしてこられたのでしょうか。

自分自身も中学と大学でバスケットボールをしていたので、スポーツ選手のケガを治療したいという希望は変わりませんでした。現在は医師免許を取った後、2年ほど各科を回るローテーションがありますが、ちょうどシステムが変わる前の頃だったので、一貫して整形外科の勉強を続けてきた“整形外科ばか”だと自負しています。いざ整形外科の医師として仕事を始めると、やはり高齢の方の骨折や交通事故の手術などがメインになり、スポーツ整形とは少し離れてしまったのですが……。専門性を極めるために足関節から末梢部分の「足の領域」をメインにしてみようと考えたところ、疲労骨折やスポーツ外傷など、スポーツとの関連が大きいことに気づいて。より面白さにはまりましたね。

開業を決意された理由は何だったのでしょうか。

竹中孝院長 整形外科たけなかクリニック2

30代の頃は手術をやればやるほど上達していく感覚があり、面白さを感じていたのですが、40代になって同じ環境での限界が見えてきたことが、開業を考えたきっかけです。ただ、開業するためには、得意技や自分にしかできないことを極める必要がある。そこで、スポーツ整形外科の分野の勉強に励んだり、漢方の勉強をしたりと、技術や知識を磨きました。開業場所がなかなか見つからなかったこともあり、思い立ってから開業までに4年を費やしましたが、その期間に大きなステップアップができたと思っています。ちなみに、漢方の勉強を始めたのは、漢方マニアだった祖父の影響です。当院では、西洋医学と漢方の「いいとこ取り」をめざしており、治療の選択の幅を広げることができるので、とても役立っています。

地域の患者の健康寿命を少しでも延ばすために

近くの小学校ご出身とお話しされていましたが、この地を開業後に選んだ理由を改めて教えてください。

竹中孝院長 整形外科たけなかクリニック3

まずは、地元の人に学んできた知識・経験を還元したいという気持ちが第一ですね。平均寿命が80代まで延びている中、健康寿命は70歳程度といわれていて、どこかしらが痛い・つらいという生活を10年ほどは続けることになるわけです。私たちは、そこを少しでも短くできるようにするお手伝いをしたいと考えています。例えば外反母趾や偏平足は、様子見や足に合う靴を履く程度で、一生付き合っていくものと思われがちですが、早い段階で介入すれば進行や悪化の予防につなげることが期待できます。「足の領域を専門にしている」と掲げることで相談しやすくなるのではという思いもあります。今後20年、30年と、この地でクリニックを続けていく中で、歩くのが楽しいと思える方が地域にたくさん増えればうれしいですね。

「足の領域」を専門にしていることを含め、クリニックの強みをお聞かせください。

やはり首から足の先まで診られることは、大きな強みですね。足の筋力が落ちて歩きにくくなると、全身のゆがみや痛みにも影響してくるのですが、実は一般的なエックス線では足の先まで映らないんです。さらに、ベッドの上に足を置いた状態と立っている状態では、体重のかかり方も違います。当院では、荷重時の膝や足を撮影できる機器を導入し、より詳しく原因や問題点を探っていきます。「エックス線撮影で何も問題がなかったけれど、痛みが続いている」という方に来ていただきたいですね。

リハビリテーションに力を入れているのも大きな特徴ですね。

竹中孝院長 整形外科たけなかクリニック4

そうですね。リハビリテーションでは、ピラティスの考え方も取り入れて、みぞおちから骨盤までの「コアマッスル」を鍛えることに力を入れています。腰が痛い、首が痛いという患者さんに前屈をしてもらうと、お尻の付け根から腿の辺りがとても硬い方が多いんです。そこから全身の痛みにつながっていることもあるので、まずはストレッチから始めましょう、と提案します。痛みの軽減だけでなく、痛みが出にくい体づくりを重視していますね。「おへその下に力を入れてください」と言ってもイメージが湧きにくいですが、呼吸を大切にするピラティスの考え方を取り入れたリハビリテーションを経験すれば伝わりやすくなると感じています。通常の物理療法や電気を当てる機器などもありますが、呼吸を大切にするこのリハビリテーションは高齢の方にも気軽に始めていただけるのでお勧めです。

希望を聞き取り、なりたい姿をめざして寄り添う

最初に医師をめざすきっかけになったスポーツ整形外科の分野については、いかがですか。

竹中孝院長 整形外科たけなかクリニック5

一般の方の場合、痛みを取り、原因を探って筋力低下を防ぐための対策をすることがメインですが、スポーツをする人はまったくゴールが違います。痛みを和らげることに加え、早く復帰したいという思いが強いです。だから、いつまでにどうなりたいか、具体的に試合の日程を聞き取りながら、今後の見込みを明確に説明することを心がけています。本人も付き添いの保護者も希望を失ったような状態になっていることが多いですが、前向きにビジョンを伝え、小さなお子さまでもしっかりと向き合って話すことで信頼してもらえるよう努めています。「ケガの功名」と言うと大げさかもしれませんが、一度ケガをして当院に来ていただいたことで、可動域の改善や体幹の強化、故障しにくい体づくりなども提案できるので、最終的には来院して良かったと言ってもらうことが理想ですね。

患者が「どうなりたいか」がキーワードですね。

はい、それはスポーツをしている人だけでなく、すべての患者さんに対して大切にしている当院の診療方針の一つです。今痛いところの痛みを取ることはもちろんですが、必ずその背景には原因になる生活習慣があります。だから、問診では仕事の内容や最近転職しましたかと聞いたり、趣味について話題を広げたりと、深掘りする。その上で、またこの痛みを繰り返したくない、自分の足でいつまでも歩きたい、何ヵ月先の大会までには治したいなど、患者さんが「どうなりたいか」という希望に合わせた提案をするようにしています。

開院して間もないですが、今後どんなクリニックにしていきたいとお考えでしょうか。

竹中孝院長 整形外科たけなかクリニック6

今感じていることは、国の制度を含め、要支援の方の受け皿が少ないという課題です。そのために、リハビリテーション室を広げたり、看護師を増やしたりなど、どんな状態の方のご希望にも沿えるような体制を作っていきたいと考えています。子どもから高齢の方まで、当院で対応できない症状はない、と言えるのが理想ですね。この場所は実家も本当に近く、私の両親の知り合いがたくさん来ていただいています。それがいいプレッシャーにもなり、お世話になった地元の方たちを一人も取りこぼさないぞと決意を新たにしているところです。「住みやすい街だ」と思われる要因の一つに、当院があるからと言ってもらえるようになりたいですね。

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