呑酸や胸やけは逆流性食道炎かも
苦痛の少ない内視鏡検査で診断を
東京晴海胃と大腸の消化器内視鏡・内科クリニック中央区院
(中央区/勝どき駅)
最終更新日:2025/01/14


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生活習慣の影響で発症しやすい逆流性食道炎。大食いや早食いの習慣がある人は要注意だという。逆流性食道炎の診断に不可欠なのが胃の内視鏡検査だ。とはいえ、「苦しそう」といったイメージを抱き抵抗を感じている人も少なくない。そんな人のために、「苦痛の少ない内視鏡検査」を提供している「東京晴海胃と大腸の消化器内視鏡・内科クリニック中央区院」。理事長の平野直樹先生は、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医として、多くの経験を積んだエキスパートだ。同院での事前準備や検査にかかる時間などを知り、全体の流れを把握できれば受診へ踏み出す一歩になるだろう。「胃だけでなく、大腸の内視鏡検査も同時に行えますよ」と、忙しい人にも受けやすい工夫を欠かさない平野理事長に、実際の手順を詳しく話を聞いた。
(取材日2024年12月11日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q逆流性食道炎はどのような病気ですか?
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A
逆流性食道炎は、胃食道逆流症(GERD、ガード)の一種で、胃酸を含む胃の内容物が食道へ逆流するために食道粘膜がダメージを受けて、炎症が起こる病気です。食道と胃のつなぎ目には下部食道括約筋という筋肉があります。食べた物が通過する時以外は、胃の入り口をきつく締めて胃の内容物が食道へ逆流しないように働きます。この筋肉が何らかの原因で緩むと、胃から食道への逆流が起こるのです。この病気は成人の10〜20%が患っていると推定され、中でも中高年、特に高齢者に多く見られます。適切な治療を受けなかった場合には、症状が持続することで生活に支障が出ることも知られています。そのため早期発見・早期治療が大切なのです。
- Q逆流性食道炎の主な症状を教えてください。
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A
胸が焼ける感じがする、酸っぱいものが上がってくる、食後に胸やみぞおちのあたりが痛いといったことが主な症状です。喉の違和感、声のかすれ、肺や心臓に異常がないのに咳が止まらないといった症状も見られ、これらは寝ている時に胃液が喉の辺りまで逆流してくることにより起こります。また、胸の痛み、げっぷ、飲み込みづらいといった症状も。発症を引き起こしやすいのは、加齢による蠕動運動の低下、衣類の締めつけ、腹部に力が入りやすい姿勢などがいわれています。生活習慣が影響していることが多く、早食いや食べすぎの人が目立ちます。逆流性食道炎は再発率が高いため、専門の医師による適切な治療と生活習慣の見直しが必要です。
- Q内視鏡検査を受けるタイミングを教えてください。
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A
問診で逆流性食道炎の症状が疑われる場合、胃の内視鏡検査を行います。食道粘膜の状態を精密に観察するためには不可欠な検査で、炎症の程度や範囲を確認することで適切な治療方法を検討します。また、逆流リスクを高める食道裂孔ヘルニアを発症していないか確認することも可能です。検査中に疑わしい病変の組織採取を行って病理検査に回すことで、食道がんを中心に重大な疾患の発見につながるケースもあります。当院では、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医が、非常に細いスコープを鼻や口から挿入し、胃・十二指腸、食道の内部を隅々まで確認します。鎮静剤の有無についてもご希望に応じて選択できるので、安心してください。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1医師による問診と検査についての事前説明
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逆流性食道炎だけでなく、他の病気との鑑別のためにも、まずは入念な問診からスタート。重視するのは症状と、それに気づいた時期。体を横にした時に逆流が起こりやすいので夜から朝にかけて起こる、もしくは早食いや大食いの習慣がある場合は逆流性食道炎の疑いが強い。内服薬がある患者は医師に伝えることが必要なので、お薬手帳を持参するとスムーズ。例えば、インスリンなど糖尿病の内服は当日やめることを指示される。
- 2検査の前日から当日の準備
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前日の食事は夜9時までに終えるようにするが、水、紅茶、緑茶、スポーツドリンクは飲んでも構わない。当日、午前中に検査がある場合は朝食抜きで、午後の検査なら食事を6時間前に食べ終えること。心臓病や血圧の薬を朝飲む必要がある場合は、検査の3時間前までにコップ1杯の水で飲むようにする。鎮静剤を希望する人は、帰宅時の事故防止のため公共交通機関を使うか家族に付き添ってもらい、車やバイクを運転しないようにする。
- 3内視鏡検査を実施
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ベッドの上で体の左側を下にして横向きの体勢になる。検査の所要時間は5分程度。他の症状や疾患の疑いがあれば、希望がある場合に大腸の内視鏡検査を同時に行えることが同院の特徴。大腸の検査も10~15分程度で終わる。検査時の食事制限や下剤の服用、鎮静剤の投与が1度で済むため、胃と大腸の内視鏡検査を一度に行うことは患者の負担軽減につながり、忙しい人も日程を調整しやすくメリットは大きい。
- 4患者はリカバリールームで休憩する
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同院には、カーテンで仕切られたリカバリールームが備わっている。鎮静剤を使用した患者は、検査終了後にリカバリールームへ運ばれリラックスして休むことができる。モニターなどが設置されているので、患者の体調変化がある場合は、看護師が迅速に気づいて対応できる体制を整られている。体調不良が生じた場合は、看護師に相談を。20分ほどすれば鎮静剤が体から抜けるので、着替えてから検査後の説明を待つ。
- 5医師が検査結果の説明をする
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医師から即日結果の説明を受ける。細胞を採取し病理検査に回したり、 ポリープを取ったりした場合は2週間後に結果が出てから再来院する。画像を使い、専門用語を避けたわかりやすい言葉での説明が行われる。投薬治療が必要であれば診断から2週間後に再度受診し、重篤であれば専門の医療機関へ紹介されることもある。
自由診療費用の目安
自由診療とは胃内視鏡検査/1万4800円~、大腸内視鏡検査/2万4600円~