内視鏡検査を受けやすくするために
様々な工夫があるクリニック
上野消化器内視鏡クリニック
(台東区/上野駅)
最終更新日:2024/07/02


- 保険診療
内視鏡検査を受けようと決めた時、どの医療施設で受けるかは必ず迷うところだろう。院内設備、医師の経験、苦痛の少ない検査への工夫など、ポイントとなる点はいくつか考えられる。消化器内視鏡検査に特化したクリニックは候補の一つとして挙がるが、クリニックによって「受けやすい内視鏡検査」のための配慮には違いがある。日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医であり、消化器系疾患にも精通する三好耕太郎院長は、受けやすい内視鏡検査に尽力するドクターの一人。2024年に開院した「上野消化器内視鏡クリニック」では、三好院長の経験を生かすための設備をそろえる他、患者の不安を払拭するためのさまざまな工夫が施されている。患者が安心して受けられる内視鏡検査を実施するための具体的な取り組みについて、三好院長に詳しく聞いた。
(取材日2024年2月14日)
目次
充実した院内設備、専門性の高い検査技術、胃と大腸内視鏡の同日検査など、安心して受けられる内視鏡検査を
- Q内視鏡検査に特化したクリニックを開院されたのはなぜですか?
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A
▲患者が安心して通えるクリニックづくりに注力している
私が専門とする消化器内科は、胃や小腸、大腸などの消化管と肝臓、胆管や膵臓などに専門が分かれていて、私はその中でも胃・大腸の内視鏡検査が専門です。また、特に得意としているのは「苦痛が少ない内視鏡検査」です。意外に知られていないですが、内視鏡検査は施設や検査担当医によっても、検査時のつらさなどが大きく変わる検査です。ありがたいことに、私が検査をした後に、「こんなに楽な検査は初めて」「また先生にお願いしたい」と患者さんに言っていただけることが多く、より多くの患者さんに楽に内視鏡検査を受けていただきたいという気持ちから内視鏡クリニックを開院しました。
- Q院内設備のこだわりについて教えてください。
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A
▲下剤服用スペース。患者が快適に過ごせるよう配慮されている
内視鏡は先進の技術が詰まった機種を導入しています。検査の質を高めてくれるAIの他、胃や大腸内を水で洗浄し、きれいな状態にするためのジェット機能も搭載されています。また、検査室には高性能な埋め込み式空気清浄機を設置し、感染症対策にも注力しています。検査中に使用するブルーライトは、病変が見つけやすいという点と検査する側の疲れを軽減するというメリットがあります。検査の受けやすさという観点からは、大腸内視鏡検査の際に必要な下剤を服用するための専用スペースと個別のトイレ、完全個室のリカバリールームも設置。院内の音響設備にもこだわっていて、良い音でクラシックを聞きながら過ごしていただけます。
- Qこちらでは胃と大腸内視鏡の同日検査ができるのですね。
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A
▲胃と大腸内視鏡の同日検査が可能
内視鏡検査のために時間をつくるのは大変な場合が多いですよね。胃と大腸の内視鏡を一緒に受けることができれば、時間的なコストが少なくなります。検査で用いる鎮静剤や鎮痛剤も、1回の使用で済みます。また、内視鏡検査の前は食事にも気をつけなければいけないのですが、そういった手間のかかることも1度で済めば楽ですよね。胃と大腸は定期的に診ていくことが大事な部位なので、毎年2回検査を受けるのは大変だと思います。そういったストレスが少なくできるということが同日検査のメリットですね。基本的に大きな病院では、あまり同日検査に対応していないので、内視鏡専門クリニックだからこそできる検査方法だと思います。
- Q苦痛を抑えた検査を行うための工夫について伺います。
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A
▲AI技術を活用した先進の内視鏡を使用
当院の内視鏡検査では鎮静剤と鎮痛剤を使用します。眠ったような状態で検査を受けますから、検査中の苦痛はほとんどないと思います。もちろん、薬剤だけではなく、設備面を充実させたり、検査時の患者さんの体勢など、細かなテクニックを積み重ねることで苦痛のない検査を追求しています。あとは医師の技術だけでなく、患者さんの精神面をしっかり理解しようと努めていますね。時間をかけることをいとわず、患者さんが落ち着くのを待ってから検査を進めます。患者さんに「またここで内視鏡検査を受けたい」と言っていただけるよう、細かな配慮を心がけています。
- Q検査後のフォロー体制についても教えてください。
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A
▲内視鏡検査では検査中の苦痛を感じさせないような工夫も
検査後は患者さんと一緒に画像を見ながら、模型なども使ってどの箇所かを確認しつつ検査結果をお伝えします。来院が難しい場合は、オンラインや電話での説明も可能ですが、患者さんは検査に時間や費用をかけているわけですから、やはり対面でわかりやすく説明して差し上げたいですね。検査中、ポリープが見つかった場合は、その場で切除するケースもありますが、大きなポリープの場合は東京大学医学部附属病院をはじめ、近隣の永寿総合病院、三井記念病院など医療連携を結んでいる病院へ紹介しますので、安心してお任せください。