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名和田 雅夫 院長、染谷 一貴 副院長の独自取材記事

こくらリウマチ科・ 内科クリニック

(北九州市小倉北区/戸畑駅)

最終更新日:2025/03/03

名和田雅夫院長、染谷一貴副院長 こくらリウマチ科・ 内科クリニック main

西鉄バス・一枝停留所から徒歩約2分。一日を通して交通量の多い県道沿いに位置するのが「こくらリウマチ科・内科クリニック」だ。同院は北九州市でリウマチ・膠原病を専門にしているクリニックで、2024年2月19日に新規開院した。院長の名和田雅夫先生と副院長の染谷一貴先生は、ともにリウマチと膠原病が専門だ。これまでの経験と知識を生かし、より患者が通いやすい、地域のかかりつけとなるべく、開院に踏み切った。「リウマチ・膠原病は、全身の疾患であり、適切な診断と患者さんに合う治療を見極めることが重要です」と語る名和田院長と染谷副院長に、クリニックの概要や検査体制、リウマチや膠原病などについて詳しく聞いた。

(取材日2024年3月11日)

専門性を生かしつつ地域に密着したクリニックをめざす

まずは先生方のご経歴をお伺いします。

名和田雅夫院長、染谷一貴副院長 こくらリウマチ科・ 内科クリニック1

【名和田院長】私は2000年に産業医科大学を卒業してから、約12年間、産業医科大学で研鑽を積みました。その後は戸畑総合病院で8年間研鑽を積みました。膠原病リウマチ科を新規で立ち上げるため、しっかり土台ができたところで、当院を開業しました。
【染谷副院長】私は2007年に産業医科大学を卒業しましたので、名和田院長の後輩です。膠原病・リウマチの初期と後期の勉強を終え、その後は産業医科大学病院救急科の助教となり、研鑽を積んできました。そして小波瀬病院の救急科に専属で4年半勤めたのですが、やはり膠原病やリウマチについてもっとしっかり勉強したいと思ったんです。それから、戸畑総合病院の膠原病リウマチ科で約1年半勤めました。

開院することになった経緯を教えていただけますか?

【名和田院長】北九州市だと、膠原病やリウマチの患者さんは、大規模病院で診てもらうことがほとんどなんです。となると、待ち時間が長かったり、通うことが大変だったりして、患者さんの負担が大きいケースを多々見てきました。そこで、かかりつけとしてクリニックを開業することを決意したんです。以前勤めていた戸畑総合病院でもかかりつけがない患者さんが多いと感じたこともあり、手助けしたいという思いがありました。北九州市内には膠原病やリウマチを専門的に診るクリニックがほとんどないため、どうしても大規模病院に患者さんが集中してしまいます。大規模病院の医師の負担を減らしたいという思いも、開院へとつながりました。

リウマチや膠原病の専門クリニックとして、どのような点が強みだとお考えでしょうか?

名和田雅夫院長、染谷一貴副院長 こくらリウマチ科・ 内科クリニック2

【名和田院長】一番は、設備をしっかり整えたことでしょうか。患者さんに合わせた薬はもちろん、採血の結果が最短20分で出せたり、なるべく入院とならないように医療機器をそろえたりしています。リウマチの患者さんは車いすを使うことも多いので、院内をバリアフリーにして、通路もかなり広くとっています。
【染谷副院長】さまざまな医療機関で「リウマチ科」と標榜しているケースはあるものの、実際にリウマチという病気をメインにしてしっかり診療するところは少ないと感じています。当院では、発症初期の方から症状が進行した方まで、すべての患者さんに対し、専門的な知識と経験で対応できるところが強みだと思います。また、私は関節エコー検査を専属でずっと担当してきましたので、適切に画像を見て診断することを得意としています。

大規模病院と同じような検査体制を整える

クリニックで可能な検査や、導入している設備について教えてください。

名和田雅夫院長、染谷一貴副院長 こくらリウマチ科・ 内科クリニック3

【名和田院長】関節エコーのほか、エックス線や骨密度、CTなどを使って検査が可能です。MRIと内視鏡以外は、大規模病院と変わらない設備を整えるようにし、検査体制を構えています。なるべく当院だけで検査が終わるようにして、患者さんがあちこち行かなくていいように考えて、クリニックをつくりました。当院には臨床検査技師や診療放射線技師も在籍しています。
【染谷副院長】いくら設備が良くても、適切に診断する技術や手技がないと意味を成さないと思っています。当院では、診断の精度の高さには自信を持っています。私たちは、長年膠原病やリウマチを専門とし、非常に多くの患者さんを診てきました。その中で培ってきた経験と知識をもとに、適切な診療を行うよう尽力しています。

リウマチや膠原病に対しては、どのような治療を行うのでしょうか?

【名和田院長】膠原病は自己免疫疾患の総称で、体内の免疫システムに異常が起きて自分自身の体を攻撃してしまう疾患です。関節リウマチは、膠原病の代表的な疾患の1つ。治療に関しては、免疫機能をコントロールしたり炎症を抑えたりするため、薬を投与することが一般的です。患者さん一人ひとりの治療方法が違ってくるくらい、治療は多岐にわたります。いろいろな種類の薬を使う中で、合併症のマネジメントも行わなければなりません。膠原病の治療をしつつ、合併症の予防も行うにはやはり専門的な知識が重要になります。当院では、専門知識を持った医師2人体制で診療していますので、安心して受診していただけるとうれしいです。

骨粗しょう症についても詳しく教えてください。

名和田雅夫院長、染谷一貴副院長 こくらリウマチ科・ 内科クリニック4

【名和田院長】骨粗しょう症は、骨密度が低下して骨が弱くなり、骨折のリスクが高くなる疾患のことです。一般的に閉経後の女性がなりやすいといわれています。骨が弱くなっても自覚症状はないため、日常生活に支障はありません。とはいえ、放っておくとどんどん骨密度が低下して、胸腰椎を圧迫骨折したり、ちょっとつまずいただけで骨折してしまったりすることがあります。したがって、定期的に骨密度の検査をすることをお勧めします。最近は、健康診断で骨密度の検査が項目に加わっていることが多くなってきました。骨密度が気になる方が増えてきた印象ですね。ちなみに当院にある骨密度測定装置は、腰椎と大腿骨頸部で測定を行うため、より精密に骨密度が診断できます。

患者に合わせてさまざまな治療法を提案

膠原病やリウマチ、骨粗しょう症は、長く付き合っていく病気なのでしょうか?

名和田雅夫院長、染谷一貴副院長 こくらリウマチ科・ 内科クリニック5

【名和田院長】基本的には長く付き合っていくことになる病気です。膠原病やリウマチに関しては、「寛解」という状態になることを目標にしています。例えば、リウマチは痛みや腫れがなくなる状況、膠原病は、問題なく日常生活が送れるなど、低疾患活動性から寛解の状態になれば、薬を最低の用量まで減らすことが図れます。症状が出なければ患者さんは普通に生活できるので、その状態をめざします。それが寛解です。骨粗しょう症に関しても、一度かかってしまうと薬で徐々に骨量などの回復を図っていくため、治療期間は長くなります。

診療方針や患者さんへの対応で心がけていることについて、教えてください。

【染谷副院長】私たちが日頃から心がけていることは、丁寧に心を込めて診療するという点です。患者さん一人ひとりに向き合って、きちんと話を聞くことから始めます。その上で適切に診断して、必要な治療を提案します。治療方針について、患者さんとしっかり話し合って決めることを一番大切にしていますね。ガイドラインに治療方法の目安はあるのですが、必ずしもすべての患者さんに当てはめるわけではありません。患者さんにはそれぞれ個人の好みや考え、経済的事情、生活環境などさまざまな事情があります。それらをじっくり聞き、患者さんに合わせて治療を提案するようにしています。

今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

名和田雅夫院長、染谷一貴副院長 こくらリウマチ科・ 内科クリニック6

【名和田院長】今後も、リウマチや膠原病の患者さんに質の高い医療を提供していくことに注力したいと思います。そのために、これからも研鑽を積んでよりリウマチや膠原病の専門性を高めていきたいですね。もし現在治療中の方で、「本当にこの治療を続けていいのか」と悩んでいる場合、ぜひ当院に来てみてください。もしかしたら違う治療方法が提案できるかもしれません。当院は地域密着型で、高い専門性を持って、リウマチや膠原病の患者さんの診療にあたっています。クリニック名に「こくら」と入れているのも、地域の方々に親しみを持っていただくためです。また、発熱や体調不良時の一般的な内科診療も可能です。予約から薬の受け取りまでワンストップで受診できるところも当院の特徴ですので、お忙しい方もぜひご利用ください。

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