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丁 守哲 院長の独自取材記事

下北沢メディカル 内科・消化器内視鏡クリニック

(世田谷区/下北沢駅)

最終更新日:2025/11/21

丁守哲院長 下北沢メディカル 内科・消化器内視鏡クリニック main

下北沢駅から徒歩約4分。下北沢南口商店街を抜けたところにあるのが、「下北沢メディカル 内科・消化器内視鏡クリニック」。日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医であり、日本内科学会総合内科専門医でもある丁守哲(てい・しゅてつ)院長。出身地である広島では広島大学やその関連病院の消化器内科で研鑽を積んだ後、活躍の場を関東に移し、中小規模の病院やクリニックで内科全般の診療に携わってきた。同院でも、これまでの豊富な経験を生かし、一つの疾患だけでなく他の疾患も考慮しながら幅広く診療。また、検査機器の充実にも力を入れ、AIが搭載されたエックス線撮影装置や大腸内視鏡システム、超音波診断装置などを導入している。「患者さんとの信頼関係を大切にしたい」と話す丁院長に、同院の診療や特徴について聞いた。

(取材日2025年8月20日)

消化器内科を中心に、幅広い診療経験を生かし診療

こちらは、どのようなクリニックですか?

丁守哲院長 下北沢メディカル 内科・消化器内視鏡クリニック1

当院は消化器内科を中心に、風邪や生活習慣病など内科全般を幅広く診ています。生活習慣の変化やストレスによって増えている消化器系の疾患に対して、地域に根差した医療を提供し、胃や大腸の内視鏡検査などを通じて、患者さん一人ひとりの健康を守ることをめざしています。また、私は総合内科専門医として、地域の皆さまのかかりつけ医の役割も担っています。実際に、胃やおなかの不調のほか、頭痛や発熱、アレルギー、さらには「何となく調子が悪い」といった、どの診療科に行けばよいか迷うような症状で来られる方も少なくありません。そのような場合でも安心してご相談ください。診察の結果、必要に応じて専門の医療機関をご紹介します。

設備も充実していると伺いました。

精度の高い検査の実現をめざし、当院では先進の機器を導入しています。大腸の内視鏡検査システムにはAIを搭載しており、検査中にがんやポリープが疑われる部位を検知するとアラームで知らせてくれます。エックス線撮影装置にもAIが導入されており、画像上でがんや結節、腫瘤、浸潤、気胸などが疑われる部分をサジェストしてくれます。こうした機能は、医師によるチェックと合わせてダブルチェックとして大いに役立っています。また、胃の内視鏡検査中には胃液を採取して、ピロリ菌の感染やその遺伝子を調べることが可能です。除菌で使用する抗生剤、クラリスロマイシンに対する耐性遺伝子も同時に確認できるため、より適切な治療薬の選択につながります。さらに、肝臓の線維化の程度を把握できる超音波診断装置も備えています。

新しい技術も積極的に活用しているのですね。

丁守哲院長 下北沢メディカル 内科・消化器内視鏡クリニック2

スコープの形状やモニターの性能が向上したことで、医師にとって操作がしやすくなり、患者さんの痛みや不安もかなり軽減されています。ただ、大腸内視鏡検査システムやエックス線撮影装置にAI機能が搭載されていても、それに頼りきりになることはありませんし、実際に頼りきることもありません。AIはあくまでダブルチェックのための補助であり、検査の精密さは医師の技量に大きく依存します。検査中に疑わしい部分が見つかれば、一つ一つ丁寧に確認し、見落としがないよう慎重に診ています。AIがサジェストしてくれることで見逃しのリスクを減らすことができますが、最終的な判断や処置は医師が責任を持って行います。こうした二重のチェック体制により、できるだけ安全性に配慮した精密な検査を提供できるよう努めています。

先進の技術を活用して病気の早期発見に努める

先生の専門である内視鏡検査について伺います。

丁守哲院長 下北沢メディカル 内科・消化器内視鏡クリニック3

胃の内視鏡検査では、経口と経鼻の両方に対応しており、経口の場合でも嘔吐反射が起きにくい細いスコープを使用しています。大腸内視鏡検査では、硬度調整機能がついた広視野角タイプのスコープを用い、管の硬さを調整しながら腸内をスムーズに移動させることが可能です。患者さんの希望に応じて鎮静剤を使用することもできるため、苦痛を抑えながら検査を実施できます。内視鏡検査は定期的に受けることが重要です。そのため、患者さんが少しでも嫌な思いをせずに検査を受けられる環境を整えることは、とても大切だと考えています。また、土曜日の午後や日曜日も検査を実施しており、胃と大腸の内視鏡検査を同じ日に続けて受けていただくことも可能です。特に40歳以上の方や、胃腸に何らかの症状がある方には、積極的に検査を受けてほしいと思います。

内視鏡検査で心がけていることはありますか?

胃がんも大腸がんも、早期発見が何よりも大切です。そのため、見逃さないことを常に意識しています。例えば、大腸は湾曲している部分が多く、死角になりやすい場所もあるため注意が必要です。AIでダブルチェックを行っていても、カメラで映さなければAIも見つけることはできません。定期的に内視鏡検査を受けていただいていたのに、かなり進行してからがんが見つかるということはあってはなりません。そのため、死角になりやすい部分は特に慎重に、何度も繰り返し観察しています。もう一つ重要なのが、大腸ポリープの切除です。大腸ポリープにはさまざまなタイプがあり、一部は進行するとがん化することがあります。拡大観察で表面の構造をしっかり確認し、必要に応じて切除することで、がんの予防につなげています。

診療の際に大切にしていることを教えてください。

丁守哲院長 下北沢メディカル 内科・消化器内視鏡クリニック4

「体全体を診る」ことです。患者さんが「ここが痛い」と訴えても、その原因が実は別の場所にあることもあります。特に高齢者などは、一つの病気だけとは限らず、心臓や肺、胃や大腸など全身の臓器が互いに影響し合うことも少なくありません。ですから、まずは体全体を一つとして診ることが大切だと考えています。また、結果の説明やアドバイスの際は、患者さん一人ひとりに合わせた対応を心がけています。例えば、落ち込みやすい方にはあまり強く言わず、逆におおらかすぎる方には少し厳しめに注意を促す、といった具合です。どの場合でも、人と人との関わりですから、やはり信頼関係を大切にしながら日々診療しています。

患者第一の心で通いやすいクリニックをめざす

ところで、先生はなぜ医師をめざしたのですか?

丁守哲院長 下北沢メディカル 内科・消化器内視鏡クリニック5

子どもの頃から、家族が医療のお世話になることがあり、人の体や病気に自然と興味を持つようになりました。父が東洋医学に携わっていたことも影響していると思います。父は健康に非常に熱心で、102歳まで生きました。頑固な性格でしたが、「自分がこの人を治すんだ」という強い信念を持った人でもありました。こうした背景もあり、私は韓国の高麗大学医学部に進学しました。卒業後は、国立病院機構呉医療センターや広島大学病院など、地元の広島県内で消化器内科の診療に携わってきました。内視鏡で消化管内を観察し、病変を診断してそのまま治療につなげられることは、とても画期的に感じました。その後も経験を重ねながら、内視鏡の進化を間近で見てきました。2008年からは診療の場を関東に移し、中小規模の病院やクリニックで内科全般の診療にも取り組んできました。

開業したのはなぜですか?

地域に根差し、患者さんとの信頼関係を大切にしながら、長く診療を続けていきたいと思ったからです。大学病院や総合病院には、多くの医師やスタッフがそろい、手術や入院の設備も整っており、難症例にも対応できる体制があります。一方で、クリニックの良さは患者さんとの距離が近いことです。症状だけでなく、その方の背景や考え方にも向き合いながら、同じ医師が継続して健康をサポートできます。患者さんにも「この先生なら」と思って通っていただければ、とても光栄です。責任は大きいですが、頼ってもらえるのはうれしいことでもあります。これからも、患者さんと一緒に考え、親身に寄り添う医療を提供していきたいと思っています。

今後の抱負と読者へのメッセージをお願いします。

丁守哲院長 下北沢メディカル 内科・消化器内視鏡クリニック6

まずは、来ていただいた患者さんに満足してもらい、次も安心して利用してもらえるようにすること。それを一人ひとり積み重ねていくことで、地域のより多くの皆さんの健康に役立ちたいと考えています。胃やおなかの痛み、便秘や下痢といった消化器の症状はもちろん、頭痛や咳、「どこに相談したらよいのかわからない」といった場合にも対応します。高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病、健康診断で肝機能などについて指摘を受けたときも、ぜひご相談ください。地域のかかりつけ医として幅広く診療し、消化器内科についてはさらに専門的に対応します。「患者さん第一」の気持ちで、通いやすいクリニックをめざしています。お気軽にご来院ください。

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