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丁 守哲 院長の独自取材記事

下北沢メディカル 内科・消化器内視鏡クリニック

(世田谷区/下北沢駅)

最終更新日:2024/03/05

丁守哲院長 下北沢メディカル 内科・消化器内視鏡クリニック main

下北沢駅から徒歩4分ほどの場所に、2024年1月に開業した「下北沢メディカル 内科・消化器内視鏡クリニック」。丁守哲(てい・しゅてつ)院長は、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医であり、日本内科学会総合内科専門医でもある。地元の広島では広島大学やその関連病院の消化器内科で研鑽を積み、診療の場を関東に移してからは中小規模の病院やクリニックで内科全般の診療にも携わってきた。それらの経験を生かし、一つの疾患だけではなく他の疾患も考慮しながら幅広い診療を行っている。検査機器の充実にも力を入れ、AI機能が搭載されたエックス線装置や下部内視鏡システム、鮮明な画像で映し出す超音波装置などを導入。「患者さんとの信頼関係を大切にしたい」と話す丁院長に、同院の特徴について聞いた。

(取材日2024年2月9日)

消化器内科を中心に、幅広い診療経験を生かして開業

先生は消化器内科を中心に研鑽を積んでこられたそうですね。

丁守哲院長 下北沢メディカル 内科・消化器内視鏡クリニック1

はい。韓国の高麗大学を卒業後、国立病院機構呉医療センターや広島大学病院など、地元である広島県内で消化器内科の診療に携わってきました。スコープで消化管内を確認し、病変を診断・治療に直結できることは画期的でしたね。その後も経験を積みながら、内視鏡の進化を目の当たりにしてきました。2008年からは診療の場を関東に移し、中小規模の病院やクリニックで内科全般の診療にも携わっています。その経験を生かして開業に踏み切ったのが2024年1月のことです。

開業を選んだ理由をお聞かせください。

地域に根差し、患者さんとの信頼関係を大切に、長く診療を行っていきたかったからです。大学病院や総合病院には先生やスタッフの方も多くいらっしゃり、手術や入院の設備も整っています。難症例にも対応できるだけの体制が強みです。対してクリニックの良さは、患者さんとの距離が近いこと。症状だけでなく、その方の背景や考え方にも向き合いながら、同じ医師がその方の健康を長くサポートしていきます。患者さんも「この先生ならば」と思って通ってくだされば光栄だと思います。責任重大ではありますが、頼ってもらえるのはうれしいことですね。患者さんとともに考え、親身に寄り添う医療を提供していきたいと思っています。

どのような症状の方が来院されているのですか?

丁守哲院長 下北沢メディカル 内科・消化器内視鏡クリニック2

おなかの不調、頭痛や発熱、アレルギー、その他にも「何となく調子が悪い」と、どの科目を受診したら良いのかわからず来院される方もいらっしゃいます。私は総合内科専門医でもありますから、そのような場合もお気軽にいらしてください。消化器疾患はもちろん、地域のかかりつけ医として内科全般に対応しています。一つの疾患だけとは限らないので常に他の疾患が隠れて影響していないかなど常に体全体を診るようにすることが当院の診療の特徴。消化器も内科の一部ですし、消化器だけではなく肺や他の臓器も含めて、全身に影響を及ぼす病気も多々ありますからね。症状を確認した上で、必要があれば専門の医療機関をご紹介します。患者さんの主訴や年齢層はさまざまです。下北沢は若い方に人気の街というイメージがありますが、長くお住まいのファミリー層や高齢の方も多いんですよ。

先進の技術を活用して病気の早期発見に努める

院内設備について教えてください。

丁守哲院長 下北沢メディカル 内科・消化器内視鏡クリニック3

血液・尿・心電図といった基本検査に加え、精度の高い検査を行えるよう先進の機器をそろえました。胸部のエックス線装置には、AI機能が搭載されています。これはエックス線画像をAIが、結節影、腫瘤影、浸潤影、気胸などの病変が疑われる部分を解析するものです。同様の機能が下部内視鏡システムにも備わっており、小さな病変や平坦な病変をリアルタイムで解析します。これらは画面上にマーキングされるので、医師の目とのダブルチェックの役割として役立ちます。また超音波装置は鮮明に画像を映し出し、肝臓の線維化も測定可能。進行性肝疾患の把握にも有用です。その他に、胃カメラ中に胃液を採取しそのままピロリ菌の遺伝子検査を行うことが可能です。ピロリ菌の感染があれば同時に一次除菌に使用するクラリスロマイシンの耐性有無をチェックする検査機器で耐性菌が陽性であれば、無駄な一次除菌を選択しなくて済みます。

先生の専門である内視鏡検査について、工夫している点をお聞かせください。

上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)は経口と経鼻双方に対応し、経口の場合も嘔吐反射の起きにくい細いスコープを使用しています。一方、下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)のスコープは硬度調整機能がついた死角の少ない広視野角のタイプで、管の硬さを調整しながら腸の中をスムーズに移動させます。上部・下部の同日検査も可能。ご希望に応じて鎮静剤を使用することもできますが、日常的にお薬を飲んでいる方や体質的に懸念のある場合など、安全性を最優先に判断します。内視鏡の画像は高画質でとても鮮明です。検査中は、患者さんも一緒にモニターを確認していただけます。胃がんも大腸がんも早期発見が何よりも大切。例えば一部の大腸ポリープは進行するとがん化していきますが、早期に切除すれば大事に至ることは少ないんです。まだ小さな病変の発見は、重症化を食い止めることでもあるので、責任重大ですが、そのぶん医師としてやりがいを感じます。

新たな技術を積極的に活用していらっしゃるのですね。

丁守哲院長 下北沢メディカル 内科・消化器内視鏡クリニック4

スコープの形状やモニターの性能など、医師からすると操作がしやすく、患者さんの痛みや不安も少なくなりますからね。ですがエックス線装置や大腸内視鏡でAI機能を取り入れているとはいえ、それに頼りきりになることはありません。AI機能はあくまでダブルチェックのためのサポートで、検査は医師の技術ありきです。疑わしい部分は丁寧に確認し、症状を見落とすことのないように努めています。

スタッフさんについても伺います。

看護師も事務スタッフも、患者さんの不安に寄り添える、明るく優しいスタッフたちです。消化器内科の経験はそれぞれですが、スタッフ間でサポートして知識を共有し合っています。開業して間もないこともあり、体制はまだ万全ではありませんが、皆が生き生きと働けるような職場環境をこれからつくっていきたいですね。

「患者第一」の心で、一部ではなく全体を診る

診療の際に心がけていることをお聞かせください。

丁守哲院長 下北沢メディカル 内科・消化器内視鏡クリニック5

体全体を診る、ということです。患者さんが「ここが痛い」とおっしゃっても、その原因が実は別の場所にあることも。循環器も肺も消化器も同じ体の中にあるのですから、まずは全体を一つとして診ることが大切だと思っています。また結果説明やアドバイスの際は、個々の患者さんに合わせた対応を心がけています。例えば、落ち込みやすい方にはあまり強く言わないように、逆におおらかすぎるような方には少しきつく注意を促すようにしています。いずれにしても人と人ですから、やはり信頼関係を大切に日々診療しています。

ところで、先生はなぜ医師をめざしたのですか?

私が子どもの頃から、家族が医療のお世話になることがあり、それもあってか人の体や病気というものに興味がありました。父が東洋医学に携わっていたのも関係あるかもしれません。父は健康に熱心で、102歳まで生きたんですよ。頑固な性格でしたが「私がこの方を治すんだ」という真っすぐな信念を持った人でもありました。私は「なんでもできる医師」をめざして医療の道に入りましたが、実際になってみると「何でもできる」というのは難しいですね。それでも私にできる限り、力を尽くして医療に向き合っていきたいと思います。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

丁守哲院長 下北沢メディカル 内科・消化器内視鏡クリニック6

相談しやすいクリニックをつくりたいと思い、縁あって下北沢の地に開業しました。おなかの痛み、便秘や下痢、頭痛、咳、その他「どこに相談したら良いのかわからない」という症状にも対応いたします。高血圧症・糖尿病・脂質異常症といった生活習慣病、健康診断で肝臓などの機能にチェックがついた場合にもいらしてください。超音波や各種検査機器を用いて、お体の状態を詳しく確認します。地域のかかりつけ医として幅広く、消化器内科はさらに専門的に。「患者さま第一」の心で、皆さんにとって通いやすいクリニックをめざしています。お気軽にご相談ください。

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