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榎奥 健一郎 院長の独自取材記事

御徒町おひさま内科

(台東区/新御徒町駅)

最終更新日:2024/08/30

榎奥健一郎院長 御徒町おひさま内科 main

2024年1月に開院した「御徒町おひさま内科」。院長の榎奥健一郎(えのおく・けんいちろう)先生は肝臓を専門とし、東京大学医学部附属病院の消化器内科で20年ほど診療にあたってきたベテラン医師。東京大学理学部で物理を学び、研究者をめざして修士課程まで進むも、「もっと人と接する仕事がしたい」と同大学医学部に入り直した異色の経歴を持つ。その思いは榎奥院長の芯となり、専門の領域を選ぶ際は罹患者が多いという理由で消化器内科の道へ進み、外来診療にやりがいを見出して、同院の開院に至った。多忙な日々の合間には、お酒を嗜んだり、釣りやキャンプ、ウォーキング、水泳をしたりして活力を蓄えるという榎奥院長。話をしていると実直さや素朴さ、親しみやすさがじんわりと伝わってくる榎奥院長にクリニックの特徴やこだわりを聞いた。

(取材日2024年7月29日)

大きな病院での外来診療を継続。連携先でも担当医に

東京大学医学部附属病院でのこれまでのご経験と、開院に至った経緯を教えてください。

榎奥健一郎院長 御徒町おひさま内科1

東京大学医学部附属病院では、消化器の疾患を全般的に診てきました。また、専門が肝臓なので、肝臓の臨床と基礎研究を行い、さらに学生や研修医ら後進の指導に携わってきました。クリニックを開院した理由は、地域医療に貢献したいと思ったことと、さまざまな業務の中で外来診療が一番好きだったからです。外来診療では、患者さんとお話をして、どうすべきかを一緒に考えていくことに医師としてのやりがいを感じています。

クリニックの診療方針をお聞かせください。

患者さんに真摯に向き合うことです。私が対応できることであれば当院で治療し、そうでない範囲のことであれば迅速に適切な医療機関へ紹介します。私は東京大学医学部附属病院や朝日生命成人病研究所附属医院など、今も3つの医療機関で週1回ずつ外来診療をしています。朝日生命成人病研究所附属医院は、メタボリックシンドロームなど生活習慣病の治療や研究をしている診療所です。例えば、当院でがんなど重篤な症状が見つかれば東京大学医学部附属病院、糖尿病などの症状が見つかれば朝日生命成人病研究所附属医院と、専門的な診療に対応する医療機関を紹介します。そうすると、私が担当医を務めながら大きな医療機関で治療を続けることができます。

紹介先の医療機関でも榎奥先生に引き続き診てもらえることは、患者さんにとって大きなメリットですね。

榎奥健一郎院長 御徒町おひさま内科2

そうですね。患者さんに当院に来て良かったと思ってもらえるよう、誠実さを心がけていつも診察にあたっています。私が大きな病院に赴いて多くの医師と交流し、各種疾患の傾向や治療の動向、先進の研究について知識をアップデートして、その知識を当院の患者さんに還元すれば地域貢献につながります。開院以来、本当にいろいろな疾患の方が受診してくださっているので、少しは地域の役に立てているのかなととうれしく思います。

診療は朝8時半から。幅広い層が通いやすい診療時間

診療時間は朝8時半から午後2時まで、午後5時から8時までと、働く方も通いやすい体制ですね。

榎奥健一郎院長 御徒町おひさま内科3

私自身、夕方に勤務を終えてから受診しようとしても、行ける医療機関がなかなか見つからずに困った経験があります。地域の方の役に立つために開院するのだから、多くの方が通いやすい診療時間にしようと決めていました。朝8時半から夜8時までと長いので、時間帯によって患者さんの層は変化しますね。朝は登校前のお子さんや出勤前の社会人、その後に地域のご高齢の方が増えます。正午以降は近隣で働く方がお昼休みを利用して来院されます。あと、大学生もこの時間帯に多いですね。午後5時以降に来院されるのは、仕事を終えた方や下校後に発熱したお子さんたち。幼稚園や小学校が近いので、お子さんの受診は多いです。私は阿佐ヶ谷の河北ファミリークリニックに長年勤務した経験があり、子どもの診療もしてきましたので、軽い症状には対応できます。もちろん、症状によっては小児科に行くことを勧めています。

どのような症状の患者さんが多くいらっしゃいますか?

幅広く、内科の一般的な疾患です。風邪や頭痛、腹痛、胸やけ、痛風など。最近は専門分野を認知いただけたのか、脂肪肝やウイルス性肝炎など肝疾患の患者さんも増えてきました。一方、台東区の総合健康診査や区民健診、各種がん検診での来院や、健康診断で血圧や尿酸値が引っかかった方の受診もあります。院内設備として超音波検査機器や心電計、エックス線装置があるので、総合健康診査は当院で行うことができます。各種がん検診については、検便は当院で受けつけますが、胃や大腸の内視鏡検査は対応している医療機関を紹介します。

新型コロナウイルス感染症やインフルエンザの対応に特徴はありますか?

榎奥健一郎院長 御徒町おひさま内科4

新型コロナウイルス感染症とインフルエンザの同時迅速検査が可能で、測定時間は5分程度です。検査場所を一般の患者さんと分けているので、発熱がある方も、マスクをしていただければ診療時間内にいつでも来院できます。また、スタッフ一同、なるべく患者さんの待ち時間を減らせるように努めていて、ウェブ予約画面では30分ごとの混雑状況をチェックできるようにしています。受付の締切時間は設けておらず、診療時間内に来院いただければ受診可能です。駆け込みでの受診の際も、待ち時間短縮のために事前予約をお勧めします。

来院が難しくなった患者には訪問診療を

このエリアに開院した理由を教えてください。

榎奥健一郎院長 御徒町おひさま内科5

東京大学に近いので、大学時代からなじみのあるエリアでした。外来診療を担当する朝日生命成人病研究所附属医院もすぐ近くにあります。この辺りを歩いていた時、こちらの建物を見つけました。すぐ横に公園があって、周囲が開けているので太陽の光がさんさんと建物に降り注いでいて明るくて。気に入って、他の場所と迷うことなく即断しました。そして視界に広がる光景から、クリニックの名前に「おひさま」を入れようと思ったんです。ですから場所ありきの名前ですね。内装は、デザイン面では設計士さんにおひさまのイメージでとお願いしました。設備面ではバリアフリーで段差をなくしています。つえをつくご高齢の方やベビーカーを押す親御さんたちがよくいらっしゃいますよ。

休日はどのように過ごされていますか?

開院後はクリニックのことで忙しいのですが、開院前は趣味の釣りを楽しんだり、プールに行って泳いだりしてリフレッシュしていました。歩くことも好きで、地図と見比べながらあちこち散歩することが楽しいですね。先日は九十九里浜で医師仲間とキャンプをしました。当クリニックは火曜が休診なのですが、火曜は毎週、かつて勤務していた九十九里の病院で肝臓専門の外来診療を担当しているんです。だからキャンプは銚子方面ですることがほとんど。あの辺りは、浜辺がとてもきれいなんですよ。

今後の展望をお聞かせください。

榎奥健一郎院長 御徒町おひさま内科6

地域の皆さんに認識していただいて、当クリニックが地域に根づくことができるよう努めます。例えば、健康診断の数値を見て、精密検査をしたほうがいいのか経過観察していいのかといったことなどを気軽に相談できる場にしたいです。そして、通院することが難しくなってきた患者さんがいれば、「じゃあ、こちらが行きますよ」と、訪問診療に切り替えていきたいですね。訪問して、診察したり採血したり、薬を出したりすることはできますから。その先に、もし24時間対応が必要になったら、対応可能な医療機関をご紹介して。そうやって一人ひとりの患者さんとできるだけ長くお付き合いできればいいなと思います。まずはどんな些細なことでもご相談いただければと思います。どうぞお気軽にお越しください。

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