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脊椎を専門とする医師に聞く
腰痛が起こる原因と治療について

入船整形外科リハビリテーションクリニック

(浦安市/新浦安駅)

最終更新日:2024/05/15

入船整形外科リハビリテーションクリニック 脊椎を専門とする医師に聞く 腰痛が起こる原因と治療について 入船整形外科リハビリテーションクリニック 脊椎を専門とする医師に聞く 腰痛が起こる原因と治療について
  • 保険診療

人間の体を中心で支えている脊椎。解剖学的には、頚椎、胸椎、腰椎、そして骨盤の一部でもある仙椎の4つの部位に分かれている。脊椎は体幹の軸として、体を支える機能だけでなく、首や腰の可動性などに寄与する運動器としての機能、さらにもう一つ大事なのは、脊椎の中の脊髄という中枢神経を保護する役割である。このように体の重要な部分である脊椎だが、加齢に伴う変形によって、痛みやしびれなどを引き起こすことがある。中でも腰の痛みは、多くの人が抱える悩みの一つだろう。長年、救急医療の現場で数多くの脊椎のケガに対する手術治療に携わってきた「入船整形外科リハビリテーションクリニック」の稲田大悟院長に、脊椎疾患が原因で起こる腰痛やその治療法、治療に取り組む際の注意点などを詳しく聞いた。

(取材日2024年4月9日)

腰痛の中に隠れている脊椎疾患の早期発見と早期治療。その重要性と治療に取り組む際の注意点

Q脊椎が原因で起こる症状、疾患にはどのようなものがありますか?
A
入船整形外科リハビリテーションクリニック 脊椎が原因で起こる症状にもさまざまなものがある

▲脊椎が原因で起こる症状にもさまざまなものがある

腰痛や下肢の痛みやしびれなどの症状は、加齢に伴う脊椎の変形によって現れることが多いです。代表的な疾患として、変形性腰椎症や腰部脊柱管狭窄症などがあります。ケガとしては骨粗しょう症に起因する脊椎圧迫骨折もあります。数は少ないものの治療を要する重篤な疾患として、感染症やがんの転移なども考えられます。また、30~40代の比較的に若い方では、腰椎椎間板ヘルニアにより、下肢の痛みやしびれが強く生じてしまうこともあります。さらに10代の成長期のお子さんでは、スポーツ障害による腰椎分離症や脊椎の変形が進行する特発性側弯症といった疾患もあります。紹介した疾患以外にも、すべての年齢層でさまざまな疾患があります。

Q腰痛で受診するタイミングを教えてください。
A
入船整形外科リハビリテーションクリニック 脊椎を専門に研鑽を積んできた稲田院長

▲脊椎を専門に研鑽を積んできた稲田院長

2~3日で解消する腰痛であれば、まず心配はありません。ただ、中には治療が必要な腰痛や、早期に適切な治療が望ましい腰痛もありますから、腰痛が長く持続する場合は早めに受診することをお勧めします。整形外科領域で治療を要する腰痛は神経の症状を伴うこともあり、下肢の痛みやしびれ、もっと症状が進行すると力が入らない麻痺の状態になることもあります。腰痛に加えて下肢の症状が現れた場合、症状によっては手術治療が必要になるケースもありますから、早めの受診、早めの診断が重要です。クリニックでは、まずは適切な診断を行うこと、そして可能な限り 「手術をしない治療」 で症状を軽減することをめざしています。

Q腰痛に対する検査や治療にはどのようなものがあるのですか?
A
入船整形外科リハビリテーションクリニック 幅広い検査にも対応

▲幅広い検査にも対応

整形外科の検査の基本はエックス線写真を撮ることです。エックス線で骨を写し、骨格を診て全体像を確認します。より詳しい検査として、骨以外の部分を画像として評価するMRI検査があります。最近では、スクリーニング的な意味合いでMRI検査を早い段階で受けることも多くなっています。当院では、透視撮影装置を搭載したエックス線撮影機器を導入していますが、脊椎疾患に対する痛みの緩和を図る神経根ブロック注射という治療を行う際に活用しています。神経根ブロック注射は、下肢の痛みといった神経の症状がある時に、その原因となっている神経を選択して直接的に注射し、神経の伝達を遮断することで、痛みの緩和を図るという治療法です。

Q神経ブロック注射以外の治療法についても教えてください。
A
入船整形外科リハビリテーションクリニック 検査結果をもとに詳しく説明

▲検査結果をもとに詳しく説明

まず一つは薬による治療です。神経根ブロック注射も薬物治療の一つですが、一般的には内服薬や外用薬、つまり飲み薬や貼り薬の治療があります。もう一つの治療法としては、リハビリ治療です。リハビリ治療には、機器を用いて低周波の電気や超音波などを当てる物理療法や、短時間のけん引と休止を繰り返すけん引療法の他、理学療法士による筋力トレーニングやストレッチ運動などを行う運動療法もあります。腰痛ははっきりとした原因がわからないことも多く、症状の緩和を治療の基本とし、個々の症状に応じて治療を組み合わせて行います。日常生活で取り入れる運動や体づくりのアドバイスをすることも、整形外科クリニックの役割だと考えています。

Qこちらのクリニックの治療方針を教えてください。
A
入船整形外科リハビリテーションクリニック 患者の生活背景にもこだわった診療を実施

▲患者の生活背景にもこだわった診療を実施

脊椎に限らず、整形外科の治療は運動機能の改善です。脊椎や関節の疾患の多くは年齢を重ねることで現れ、症状も多様です。そのため、治療は薬物療法やリハビリといった保存療法や、手術療法と選択肢もさまざまです。治療は患者さんがどこまでの機能回復を求めるか、それに対してどれだけの治療の選択肢を提示できるかが脊椎を専門とする医師の仕事だと思っています。早期の社会復帰が目標であれば手術療法が選択肢になることもあるでしょうし、一方、例えばご高齢の方だと全身状態を考慮して、手術をしない選択肢もありえるでしょう。患者さんの生活背景も含めた治療の選択を、患者さんと一緒に考えていきたいと心がけています。

ドクターからのメッセージ

稲田 大悟院長

腰痛の原因はさまざまですが、多くは心配のない腰痛です。ただ、早期に治療を要する重篤な疾患が隠れていることもありますから、些細なことでもお気軽にご相談ください。大学病院や救命救急センターで長年養った経験も生かし、まずは適切な診断に努め、そのうえで個々人に合った治療法の選択と、クリニックでの治療以外での生活指導やアドバイスも含めた医療の提供を心がけてまいります。また、特にリハビリ治療は患者さん本人が主体的になることが、効果を最大限に発揮することにつながります。漫然と通院するのではなく、患者さんに寄り添いながら治療の目標を設定し、その目標をともに達成できる診療をめざしていきたいですね。

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