脊椎専門の医師に聞く腰痛の
原因と治療、リハビリテーション
入船整形外科リハビリテーションクリニック
(浦安市/新浦安駅)
最終更新日:2026/05/07
- 保険診療
腰の痛みが続いていても「腰痛持ちだから」などとそのままにしている人もいるかもしれない。ただ、腰痛は脊椎の加齢に伴う変化由来のものもあるが、放置していては筋力が衰え全身の健康にも影響を及ぼしかねない。また、脊椎疾患や内蔵疾患が隠れていることもあり、たかが腰痛と侮るのは危険といえるだろう。一刻を争う病気ではなかったとしても「少しでも痛みを軽減し、症状が進まないよう予防し、腰痛とうまく付き合っていけるようアドバイスするのもプライマリケアの使命です」と話すのが「入船整形外科リハビリテーションクリニック」の院長、稲田大悟先生だ。脊椎と専門とする稲田先生と理学療法士の北山雄治さんに、腰痛の原因と治療、リハビリテーションについて詳しく聞いた。
(取材日2026年3月24日)
目次
腰痛は加齢だけではなく脊椎疾患が隠れていることも。早期治療とリハビリテーションで快適な日々をめざす
- Q腰痛は脊椎疾患が原因ということもあるのでしょうか。
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A
▲脊椎が原因で起こる症状にもさまざまなものがある
【稲田院長】腰痛は病気ではなく加齢に伴う脊椎の変形で起きることが少なくありません。しかし、中には脊椎疾患で引き起こされることもあり、高齢の方は変形性腰椎症や腰部脊柱管狭窄症の他、骨粗しょう症に起因する脊椎圧迫骨折なども注意が必要です。一方、30〜40代の比較的若い方に多いのが腰椎椎間板ヘルニアや急性腰痛症、いわゆるぎっくり腰です。さらに、10代の成長期のお子さんでは、スポーツ障害による腰椎分離症や脊椎が変形する特発性側弯症といった脊椎疾患もあります。まれに、ただちに治療しなければいけない感染症やがんの転移が隠れていることもあるので、たかが腰痛と放置せずに早めに受診するようにしてください。
- Q腰痛に対する検査や治療にはどのようなものがあるのですか?
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A
▲丁寧な説明を心がける理学療法士の北山さん
【稲田院長】まずエックス線で骨を確認します。超音波検査や必要に応じてMRI検査を行い骨以外の部位も評価し、診断に基づいて飲み薬や張り薬の治療に進むのが一般的です。当院では痛みを和らげるための神経ブロック注射も可能です。また、理学療法士によるリハビリテーションに注力しているのも当院の特色です。
【北山さん】腰痛は症例に応じて、さまざまなリハビリテーションが役立ちます。例えば、脊椎が圧迫され詰まって痛みが出ているなら、周辺の筋肉をほぐし関節が動ける状態を作ります。また、神経を優しく動かして筋肉や骨の間でスムーズに動けるようにアプローチすることもありますね。
- Q医師と理学療法士が連携して腰痛を診るメリットとは?
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A
▲幅広い検査にも対応
【稲田院長】腰痛は画像や触診だけでは診断がつかない例も少なくありません。だからこそ、体の動きを細かく見るプロである理学療法士の知見が大いに役立ちます。
【北山さん】腰痛を解消するためにマッサージ器具を購入したり整体に通ったりしている人もいるでしょう。一時、痛みが和らいだとしても、それだけでは根本的な解決にはなりません。関節可動域訓練、筋力訓練、姿勢改善訓練、バランス訓練、歩行訓練などを漫然と行うだけではなく、医師による画像診断で状態をチェックしながらできるのは、患者さんにとってもより効果を期待できるというメリットがあるのではないでしょうか。
- Q腰痛予防のために日常生活で注意できることはありますか。
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A
▲患者に寄り添ったリハビリテーションを提供する
【北山さん】例えば、慢性腰痛は体のバランスの悪さから引き起こされる例も少なくありません。足を組んで座る、バッグをいつも片側の肩にかけている、買い物袋を片方の手ばかりで持つ……そんな癖が積み重なって体のバランスがくずれ、何かのきっかけで慢性腰痛になってしまうこともあるので注意してください。症状が出た後でも癖を自覚すれば改善を図ることもできます。ただ、自分で癖に気づくのは難しいのでリハビリテーションを活用していただければと思います。2〜3日で解消する腰痛ならほぼ心配ありません。しかし、長く放置しているうちに身体機能が衰えてしまうこともあるので、小さな痛みでもそのままにしないのも大事です。
- Qこちらのクリニックの治療方針を教えてください。
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A
▲患者の生活背景にもこだわった診療を実施
【稲田院長】腰痛に限らず、整形外科の治療の目的は運動機能の改善です。整形外科では患者さんの訴えはさまざまで、治療法も薬物療法、手術、リハビリテーションと多岐にわたります。患者さんのライフスタイルやニーズに合わせ、幅広い選択肢を提示したいと思っています。
【北山さん】リハビリテーションでは10の痛みを0にすることをめざしていますが、実際のところ難しいケースもあります。そんなときも、患者さんができるだけ痛みを気にせずに過ごせるようにしたいと考えています。再発予防に取り組みながら、痛みが出たらどうするかなどの知識を共有することも、腰痛治療の一部といえるのではないでしょうか。

