本間 智一 院長の独自取材記事
うらやす産婦人科
(浦安市/浦安駅)
最終更新日:2026/03/11
産婦人科は、女性の人生に欠かせない診療科だ。妊娠や出産の際に受診する印象が強いが、思春期から老年期まで全世代の婦人科疾患や月経に関する悩み、ホルモンバランスの乱れに伴う心身の不調などの診断・治療、予防のための検診などに広く対応する。年齢を重ねても生活の質を維持して豊かに生きるためには、通いやすく相談しやすいかかりつけ医を見つけておくことが重要だ。大学病院などでの豊富な診療経験を生かして地域医療に励む「うらやす産婦人科」の本間智一(ともかず)院長は、大らかで飾らない人柄が魅力のドクター。患者の訴えを真摯に聞き、気持ちに寄り添いながら診療する。「待ち時間が長くならないように工夫しながら、患者さんの話を聞く診療を続けたい」と話す本間院長に、診療の特徴や心がけなどについて聞いた。
(取材日2026年1月7日)
大学病院での知見と経験を生かし、幅広い主訴に対応
まずは、院長就任までのご経歴をお聞かせください。

大学病院で長く婦人科の診療や手術に携わった後、お産を専門に扱うクリニックなどで勤務し、縁あって当院の院長に就任しました。当院は、幅広い年齢層の患者さん一人ひとりに合わせて治療を提供することをモットーに、2024年3月1日に開院した産婦人科医院です。患者さんの訴えに診察と検査で多角的にアプローチし、適切な診断・治療を行うことをめざしています。浦安駅を降りてすぐのビルの中にあるので、利便性がとても良く、地元の方はもちろん少し離れた地域からいらっしゃる方も少なくないんですよ。直前まで勤務していたクリニックは都心を離れた住宅街の中にあり、患者さんはほぼ地元の方でしたから、立地が違えば患者さんの層や主訴も異なることを実感しています。
患者さんの層や主訴には、どのような違いがありますか。
以前のクリニックは地域柄もあって年配の方が多く、更年期以降の不正出血などで体調に不安を感じて受診する患者さんが目立ちました。一方、当院では若年層と壮年期の方が中心で、前者は生理痛や月経前症候群(PMS)、後者は更年期障害などの訴えが大半を占めています。月経困難症を改善する目的で、低用量ピルを希望する方も多いですね。私が大学病院に勤務していた頃に比べて、患者さんのピルに対する認識が変わり、生活の質の向上や健康管理のために積極的に使用する傾向にあると感じます。ただ、医師の診察を省いてインターネットでも購入できる環境にあることは少し心配ですね。体調や持病などを考慮し、用法・用量を守って使用することが大切ですから、まずは医療機関に相談してほしいと思います。
子宮がん検診と妊婦健診も行っていると聞きました。

妊婦健診については、千葉県市川市にある「佐野産婦人科」のサテライトクリニックとして、同院での出産を予定している方を中心に行っています。佐野産婦人科への紹介も可能ですから、分娩先が決まっていない方はお気軽にご相談ください。当院では体調が不安定な妊娠初期からおなかが大きくなる妊娠後期まで対応していますので、妊婦健診を受けながらしっかり状態を整え、お産に臨んでいただければと思います。
コミュニケーションを大切に、心通う診療を実践
落ち着いた雰囲気で、過ごしやすい院内ですね。

「患者さんがリラックスして、医師と円滑にコミュニケーションが取れるように」と、前院長が考え抜いた内装だと聞いています。オフホワイトが基調で、安心感がありますよね。私も、患者さんとの対話を通じて個々のご事情やライフスタイルを把握し、それぞれに適した治療を提案するのが街のクリニックの役割の一つだと考えており、コミュニケーションを重視した空間づくりにはとても共感できます。実際、悩みは同じでも、世代によって具体的な症状や原因が異なることは珍しくありません。例えば、「生理に関する悩み」と一言でいっても、若年層ならPMSや生理痛、月経不順などが多く、壮年期になると周期の乱れ、経血量の変化などが増えてきます。お話を通じて知った個々のライフスタイルやお考えを尊重しながら、その方に合った適切な治療を行っていきたいと思っています。
とても温かな診療方針だと思います。
ありがとうございます。実は、大学病院時代はもっと自分主体の性格だったんですよ。今は患者さんを第一に思い、スタッフにも日々感謝しながら診療していますが、以前は配慮に欠けることも多かったと思います。大学病院を離れてさまざまな病院で経験を積むうちに、少しずつ角が取れてきたのかもしれないですね。患者さんに「相談しやすい」「話をちゃんと聞いてくれた」「来て良かった」と思っていただけたらうれしいです。
診療における課題はありますか。

一人ひとりと丁寧にコミュニケーションを取ろうとすると、どうしても待ち時間が長くなってしまうことです。特に、漠然としたさまざまな不調が長く続きやすい更年期のお悩みや、不安が強い場合などは、時間をかけてお話を伺う必要があります。会話が糸口になって適切な診断につながることも少なくありません。どんなときも「話を聞くこと」を大切にしたい気持ちと、待つストレスを感じてほしくないという思いのはざまで悩みながら診療しています。来院した患者さんの中には「話をしたら落ち着いた」と言って帰られる方もいます。診療のスタンスは変えずに、待ち時間を削減する方法を考えていきたいですね。
受診のハードルを下げ、温かなクリニックをめざす
産婦人科の受診はハードルが高い、と感じる方もいるようです。

そうですね。なかなか受診する勇気が出ず、一人でつらさを抱え込んでいる方もいらっしゃると思います。今はインターネットなどで簡単に情報が手に入りますから、誤った情報に振り回されてより不安になる方も多いでしょう。受診しやすいクリニックをつくることは、町の産婦人科医の使命の一つだと前院長もおっしゃっていましたから、私もそれを踏襲して受診しやすいクリニックにしていきたいと思っています。妊娠したときや、明確なトラブルが生じたときにだけ受診する科ではなく、女性が感じるさまざまな症状を気軽に相談できる科だということを知っていただけるといいですね。ちょっとした体調不良の陰に大きな病気が隠れている可能性もありますから、腹痛が長く続く、背中や腰が痛いといった場合でもご相談にいらしてください。
院内やスタッフさんの雰囲気も、受診しやすさに直結しますね。
当院のスタッフは、温和で気が利く人ばかり。患者さんにもとても優しく、私も日々助けられています。大学病院時代も看護師や薬剤師など多職種と連携して仕事をしてきましたが、クリニックでも同じようにチーム医療が不可欠だと感じますね。スタッフがいてくれるからこそ、ダブルチェック、トリプルチェックで事故を防ぎ、患者さんに安心を届けられるようになると言っても過言ではありません。スタッフへの感謝とリスペクトを忘れずに、一緒に良いクリニックをつくっていきたいと思います。
最後に、今後の展望をお聞かせください。

産科では、これまでどおり佐野産婦人科のサテライトクリニックとしての役割を果たし、出産までをしっかりサポートしていきます。婦人科も、従来の方針を踏襲し、幅広い年代の患者さんの多様な訴えに対応していく予定です。施設の大幅な拡張はせず、手術を要する疾患を発見した際は適切な病院にご相談することになるでしょう。まずは前院長から引き継いだ患者さんをしっかり診療しつつ、新たに当院を頼りにしてくださる患者さんに満足度の高い診療を提供できるよう努めてまいります。
自由診療費用の目安
自由診療とは子宮頸がん検診/5000円~

