医師の技術をサポートする
AIシステムを活用した大腸内視鏡検査
東京胃腸肛門内視鏡クリニック 神田日本橋院
(千代田区/神田駅)
最終更新日:2024/11/05
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年間多くの内視鏡検査を手がける「東京胃腸肛門内視鏡クリニック 神田日本橋院」。望月暁理事長や齋藤格医師をはじめとした日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医がそろい、精度の高い検査を追求している。それを支えるのが、3DナビゲーションやAI機能搭載の内視鏡システムだ。3Dナビゲーションはリアルタイムでスコープの動きや腸の形状を映し出すもの。AIは病変の検出機能を持つため、医師の目とAIとのダブルチェックで病変の見逃し防止を図ることができる。その他にも2リットルの下剤を服用せずに大腸内視鏡検査を受けられる「内視鏡的洗浄液注入法」、オンラインを活用した「1Day内視鏡」など、豊富な選択肢をそろえる同院。今回は望月理事長と齋藤医師に、同院の先進の内視鏡システムや、従来の検査との違いなどについて聞いた。
(取材日2024年1月5日)
目次
消化器内視鏡専門医の技術を3DナビゲーションやAIによる内視鏡システムがサポート。高精度な検査を追求
- Q先進のシステムを活用して大腸内視鏡検査を行っているのですね。
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A
【望月理事長】はい。当院では早い時期から国内メーカーの3DナビゲーションとAI機能搭載の内視鏡システムを導入しています。3Dナビゲーションは主に内視鏡の挿入時に用い、腸の形状などを確認する際に役立ち、より負担の少ない内視鏡挿入をサポートしてくれます。AIは内視鏡が腸内を映しながら戻る際に、疑わしい箇所を知らせてくれるので、より精度の高い検査が可能となります。当院がめざすのは、ハードとソフトの両面を強化することで実現するレベルの高い内視鏡検査。消化器内視鏡専門医の技術と経験がソフトならば、それを支えるハードが3DナビゲーションやAI機能搭載の内視鏡システムです。
- Q従来の大腸内視鏡検査との違いは感じられますか?
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A
【齋藤医師】そうですね。大腸の検査では腸管をなるべく伸ばさずにストレスを最低限に抑えることをめざす「軸保持短縮法」を基本としていますが、患者さんの腸の状態によっては「ループ法」に切り替える必要があります。3Dナビゲーションはリアルタイムでスコープの動きや腸の形状を映してくれるので、この判断に有用です。腸にかかっている負担が手先の感覚だけでなく視覚からもわかりますから、より安全性に配慮した検査につながるかと思います。また、AIの病変検出機能は、医師が診た後に判別する「ダブルチェック」の役割を担っています。
- Qポリープが見つかった場合の対応について教えてください。
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A
【齋藤医師】数や大きさにもよりますが、内視鏡による切除が可能です。切除方法にはいくつかの種類がありますが、当院ではポリープの形状に合わせて適した切除法によって切除し、出血がある場合は止血クリップで止血処理を施します。 【望月理事長】当院で対応が可能かどうかの見極めも大切ですね。難しい病変の場合、設備の整った病院での治療が必要です。患者さんにとってベストな医療を心がけ、大学病院や基幹病院との連携も強化しています。
- Q大腸内視鏡検査はどのようなタイミングで受けるべきでしょうか?
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A
【望月理事長】便潜血検査が陽性だったり、便通異常が続いたりする場合には、早めに検査を受けてください。また血縁のご家族に大腸がんや大腸ポリープの既往歴がある場合、ご本人のリスクも高まりますので注意が必要です。40歳を過ぎたら、大腸がんリスクが上がるため、大腸がん検診を受けることをお勧めします。大腸がんのほとんどは大腸ポリープを長期間放置することによって発症するのですが、ほぼ自覚症状がありません。ですが今は早期発見できれば根治も十分期待できるため、積極的に大腸内視鏡検査を受けてほしいと思います。
- Qその他、こちらでの内視鏡検査の特徴を教えてください。
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A
【望月理事長】当院では「おもてなし医療」の理念を掲げ、患者さんが快適に検査を受けられるよう、さまざまな工夫を凝らしています。その一つがオーダーメイドの内視鏡検査。鎮静剤の使用やポリープ切除の有無など、ご希望に合わせて検査内容をカスタマイズいたします。大腸内視鏡検査でネックとなりがちな下剤も、「内視鏡的洗浄液注入法」を選択すれば、大量の下剤の服用の必要はありません。その他にも、胃と大腸の同日内視鏡検査、検査前後の診療にオンラインを活用して検査日のみの来院で済む「1Day内視鏡」、大腸内視鏡検査を含めた人間ドックなど、内視鏡検査を必要とする方々のニーズに対応するための豊富な選択肢をそろえています。
自由診療費用の目安
自由診療とは大腸がん検診(オプション検査)/1100円、人間ドック/6万6000円~