相談するか迷いがちな「なんとなく不調」
漢方で根本改善へと導く
やまざき漢方内科診療所
(久喜市/東鷲宮駅)
最終更新日:2026/09/14
- 保険診療
なんとなく不調が続いているが、受診するほどではないかもしれない。病院で血液検査やエックス線検査をしたものの、異常なしと言われてしまった……そんな時は「やまざき漢方内科診療所」のように漢方に力を入れているクリニックを訪ねてみるのも選択肢の一つだ。西洋医学とは異なる視点から、患者一人ひとりの体質や生活背景も考慮する診療で「長引く症状の緩和をめざせる例も少なくありません」と、院長の山崎麻由子先生は語る。漢方では患者の訴えを主軸とするため、たとえ検査で異常がなくても患者の声に耳を傾ける。「自然の恵み」である生薬を配合した漢方薬とはどのようなものなのか、漢方独特の「未病」や「養生」という考え方と合わせて山崎院長に詳しく教えてもらった。
(取材日2026年8月19日)
目次
病名がつかない不調にも向き合う。日本の伝統医学、漢方
- Q病気ではないのに不調が続いています。
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A
▲体質や生活背景にも目を向けながら、不調の原因を探っていく
西洋医学では原因不明として対処ができない不調にも、漢方ならできることがあるかもしれません。なぜなら、漢方は病気の特定ではなく、患者さんに実際出ている症状や体質を手がかりに治療を進めるからです。例えば風邪でも症状や体質、時期などによって、使用する漢方薬も異なります。また、患者さんの食生活を含め暮らしをひもとくことで「なんとなく不調」が解決につながるケースも多々あります。例えば熱中症対策で水分補給は大事ですが、過剰摂取は「水毒」から夏バテも招きかねないのでどんな温度の水をどれくらい飲むのかまで配慮します。江戸時代の古典、貝原益軒の指南書にもある養生の考え方ですね。
- Q漢方ではどのような相談が多いのでしょうか。
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A
▲検査結果の数値を見るだけでなく、患者の訴えにも耳を傾ける
赤ちゃんからご高齢の方までさまざまなお悩みに対応しています。胃のつかえ感、胃もたれ、下痢、便秘、膨満感などのおなかの悩みも多いですね。食事に問題がある場合は、漢方処方だけではなく養生からのアプローチも行います。女性の冷え性、生理痛、不妊症、更年期障害の相談や、お子さんの夜泣き、かんの虫、おねしょなどをサポートする漢方薬もあります。小さな子のように漢方への先入観が少ない方ほど、シャープな反応が期待できる傾向にあることも興味深いです。その他、皮膚科領域のトラブル、整形外科的な体の痛み、風邪をひきやすくなった、よく眠れないなどのご相談も頂きますね。
- Q漢方薬について詳しく知りたいです。
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A
▲漢方特有の腹診で、体質や不調のサインを丁寧に確認する
漢方薬とは自然界にある植物や動物、鉱物などの天然素材から成る生薬から作った医薬品です。例えば、大型哺乳動物の化石を原料とする生薬「竜骨」は精神を安定させる目的で使用されます。炭酸カルシウムやリン酸カルシウムが主成分ですが、それぞれ単独の成分だけでは効果を発揮しません。おそらく長い年月を経て蓄積された多様な成分を含むからこそ、精神の安定を図る作用が期待できるのでしょう。また、同じ漢方薬でも患者さんのコンディションによって違う味に感じることも珍しくありません。それは「この薬はもう必要ない」というサインの可能性もあります。漢方薬自体が患者さんの体質変化を知らせてくれることもあるんですね。
- Q漢方薬の副作用や作用が気になっています。
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A
▲多様な症状や体質に合わせて漢方薬を処方している
漢方薬もお薬なので副作用には注意が必要です。例えば服用後に胃もたれやおなかの調子が悪くなったときは服用方法を変えることで緩和することもあるため、服薬指導を大切にしています。また、当院では定期的な採血で副作用がないかもチェックしています。漢方薬には長期服用のイメージが強いかもしれませんが、実は急性症状に合わせたものもあります。花粉症や風邪による鼻水に適した小青竜湯などは短時間での作用が期待できることも。2〜3週間服用して判断する場合が多いですが、生理痛などは1〜2回の生理周期を見て判断するなど、症状によって効果判定の期間も異なります。万病のもとといわれる冷え性も年単位で診ていくこともありますね。
- Q漢方は自分の体と向き合うきっかけもくれるのですね。
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A
▲患者と対話を重ねながら、健康を取り戻す方法をともに考える
何かしらの不調があると、それを取り除くことばかりに目が向きがちです。しかし、不調は「働きすぎだよ、少し休んでね」という体からの貴重なメッセージかもしれないと考えることもできます。例えば、風邪をひいたなら不快症状を緩和するだけではなく、病気になる前の生活がどうだったのかも、患者さんと一緒に振り返ります。そうすることで、次の病気を防ぐことをめざします。健康と病気の間にある「未病」段階での予防も漢方が得意とするところです。必要に応じて西洋医学も取り入れつつ、患者さんの健康をサポートできればと思っています。

