神谷 友康 院長、後藤 春香 先生の独自取材記事
東海内科・内視鏡クリニック 岐阜各務原院
(各務原市/那加駅)
最終更新日:2026/06/19
那加駅から車で10分の所にある「東海内科・内視鏡クリニック 岐阜各務原院」は、消化器内科を専門とする神谷友康院長を中心に、地域医療を支えているクリニックだ。その中で、腎臓を専門とする後藤春香先生も診療に携わっている。神谷院長は「思いやりを持って一次医療を行うことを大切にしています」と語り、患者一人ひとりの声に丁寧に耳を傾けながら、安心して相談できる診療をめざしている。がんの早期発見に強い思いを持ち、内視鏡検査のハードルを下げる工夫にも力を注ぐ一方、後藤先生は検査異常の段階からの早期介入の重要性を伝えつつ、些細な不安でも気軽に相談できる環境づくりを大切にしている。患者の生活背景にも目を向けながら、技術と優しさの両立を重視した同院の診療やその背景にある思いについて、神谷院長と後藤先生に聞いた。
(取材日2026年3月13日)
早期発見に全力を尽くし、覚悟を持って地域を支える
こちらのクリニックの特徴を教えてください。

【神谷院長】当院は、内科を中心に診療しているクリニックです。一般内科の診療はもちろん、内視鏡検査にも力を入れており、胃カメラに加えて大腸カメラも毎日行っています。不安があったり、予定が合わなかったりして、どうしても後回しになってしまう方も少なくありません。だからこそ、少しでも受けやすい環境を整えて、検査へのハードルを下げたいと考えています。大腸がんは、きちんと検査を受けて早い段階で発見・治療することができれば、治癒が見込める病気です。実際、早期に見つかれば内視鏡で治療できることも多いので、そうした病気で亡くなる方を少しでも減らしたいという思いで診療しています。
内視鏡検査において、患者さんの負担軽減や精度向上のために、どのような工夫をされていますか?
【神谷院長】苦痛に配慮することを重視しています。眠っているような状態で検査を受けることができるよう鎮静剤を用いることも可能です。胃カメラには経鼻と経口の2種類がありますが、カメラの画質がより良いのは経口です。そのため、鎮静剤を用いた検査では経口タイプを用いて検査します。大腸の内視鏡検査では、下剤を飲むことに抵抗感の強い方もいますので、味を選んでいただけるようにしていますし、錠剤もご用意しています。また、腺腫性ポリープといって将来がんになる可能性のあるポリープはその場で切除も可能です。以前勤めていた愛知県がんセンターでは、検査での見落としがないよう、厳しく指導していただける環境にいました。これまでの経験を生かし、当院では高い大腸腺腫検出率(ADR)をめざしています。検査の結果、手術が必要なケースでは、近隣の大きな病院や大学病院へご紹介いたします。
苦痛に配慮してもらえるのはありがたいです。とはいえ、現役世代には内視鏡検査はハードルが高いです。

【神谷院長】月に1回、土曜日と日曜日にも検査を実施していますので、平日に来院できない方でも検査を受けやすいと思います。この枠が埋まるようであれば、今後は日数を増やすことも考えています。また、大腸の検査では午前中に来院して下剤を服用し、午後から検査を行うのが一般的ですが、一日がかりになってしまいます。そこで、早朝にご自宅で下剤を飲んできていただき、午前中に検査を行う「モーニング大腸検査」も実施しています。お昼前には検査が終わりますので、午後からお仕事に行くこともできるでしょう。
「思いやり」と「技術」の両立を胸に、良い医療を追求
後藤先生は腎臓を専門とされていると伺いました。

【後藤先生】現在は当院に加え、愛知県内の透析クリニックでも診療に携わっており、腎臓を中心とした内科診療を行っています。二次・三次救急での経験を通してさまざまな病態に対応してきました。糖尿病や膠原病など、腎臓と関わりの深い疾患についても診療してきた経験があります。腎機能や尿検査の異常を指摘された方には、早めにご相談いただきたいと考えています。腎臓は一度悪くなると元に戻りにくいため、早期に関わり、適切な選択肢を提示することが重要です。透析には血液透析のほか腹膜透析や腎移植といった選択肢もあり、生活に合わせた治療が可能です。長期的な関わりが必要な疾患だからこそ、生活背景にも目を向けながら、一人ひとりに無理のない医療につなげていきたいと考えています。
日々の診療において大切にされていることを教えてください。
【神谷院長】一次医療を担う立場として、患者さん一人ひとりのお話にしっかり耳を傾けながら、その方のご希望に寄り添った診療を心がけています。家族に病気を患った者が多いことから早期発見への思いも強く、内視鏡検査を通じて一人でも多くの命を守りたいという気持ちで診療にあたっています。私が大切にしている言葉の一つに「仁術」があります。どれだけ高度な医療であっても、寄り添う姿勢がなければ本当に良い医療とは言えません。一方で、思いやりだけで医療の質が伴っていなければ、それもまた不十分だと感じています。「思いやり」と「技術」の両立こそが大切であり、「仁術」という言葉は、その考え方を表すものとして、常に心に留めています。
後藤先生はいかがでしょうか?

【後藤先生】診療では、できるだけ話しやすい雰囲気づくりを大切にしています。特に女性の患者さんにも安心してご相談いただけるよう心がけ、ほっとしていただけるような関わりを大切にしています。また、患者さんが不安を抱えすぎてしまわないよう配慮し、検査に迷われている方には「自分の家族だったらどうするか」という視点でお話しすることもあります。必要なことはしっかりお伝えしつつ、問題がない場合には「大丈夫ですよ」とお声がけして、一人ひとりに寄り添った診療を大切にしています。
ふっと立ち寄れるような、身近な存在であり続けたい
検査体制の強化について、取り組まれていることはありますか?

【後藤先生】臨床検査技師などの専門スタッフの配置により、対応できる検査の幅や件数が広がってきました。現在はCTの導入をはじめ各種検査体制を整え、診察所見に加えて検査データや画像所見を総合的に判断することで、より精密に状態を見極められる環境づくりを進めています。さらに、レントゲン画像の読影を補助するAIソフトも導入し、人の目だけでは難しいわずかな異常の検出にもつなげるなど診断精度の向上にも取り組んでいます。検査機器と技術の双方を駆使しながら「見落とさない医療」をめざし、患者さんにとって安心して受診できる環境づくりを続けています。
これまでの経験で印象に残るエピソードがあれば教えてください。
【神谷院長】振り返ると、反省が残る症例のほうが強く印象に残っています。「あの時、もう少し違う対応ができたのではないか」と感じる経験が、医師としての姿勢につながっていると感じています。その中でも印象に残っているのは、病院勤務時代に担当した進行胃がんの患者さんです。さまざまな治療を行っても病状が進行する中、新たに導入した免疫療法が状況の打開につながったということがありました。その経過に関わることができた経験は、今も心に残っています。これまでの経験一つ一つを糧にしながら、現在のクリニックでも、患者さんにとってより良い医療を提供していきたいと考えています。
今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

【神谷院長】胃がんや大腸がんで亡くなる方を一人でも減らしたいという思いで、全力で診療にあたっていきたいですね。その上で、消化器に限らず内科全般を幅広く診ていきながら、地域の医療にしっかりと貢献していきたいと思っています。日常のちょっとした体調の変化や健康に関するご相談でも構いませんので、まずはお気軽にお越しいただければと思います。
【春香先生】腎臓の数値異常や気になる症状がある方にも、ぜひご相談いただきたいです。「こんなことで受診していいのだろうか」と迷うような些細なことでも、コーヒーを飲みに立ち寄るような感覚で来ていただける身近な存在をめざしています。思いやりを大切にしながら、一人ひとりに寄り添った診療を通して、これからも地域医療に貢献していきたいと考えています。
自由診療費用の目安
自由診療とは内視鏡検査/胃:1万6500円~、大腸:2万2000円~

