不登校の原因にもなる子どもの頭痛は
早めの治療で解決を
あきらめない頭痛クリニック
(福岡市博多区/千代県庁口駅)
最終更新日:2026/07/03
- 保険診療
慢性的な頭痛に悩んでいる子どもが多いことを知っているだろうか。頭痛で学校に行けないというケースは、「ずる休み」と誤解される恐れがあるほか、登校できない日が続くことで、勉強の遅れや気まずさから不登校につながるリスクもあるそうだ。しかし一方で、子どもの頭痛は診断や治療が難しく、受診すべきクリニック探しで困っている保護者は多い。そうした中、大人だけではなく小児の頭痛治療にも積極的に取り組んでいるのが「あきらめない頭痛クリニック」だ。頭痛に悩まされている子どもと、子どもを心配する親の気持ちに寄り添った治療を心がけているという。そんな田村正年院長に小児の頭痛の特徴や治療法などについて詳しく話を聞いた。
(取材日2025年12月2日)
目次
症状がわかりにくい子どもの頭痛は、様子の変化を見落とさないように
- Q頭痛に悩むお子さんが多いと伺いました。
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A
▲小児や思春期に起こる頭痛にも専門的な治療が必要
最近は大人に限らずお子さんでも頭痛に悩んでいるケースは増えています。子どもの頭痛は朝方に症状が出るケースが多く、「頭が痛いから学校に行けない」と訴えると、親御さんからは怒られてしまったり、無理に学校に行かされてしまったりすることも。そうなってしまうと、次からは頭痛があったとしても親に言えなくなってしまう。また子どもの頭痛は連発しやすい傾向があります。大人と比べて脳の頭痛抑制機能が弱く、物事を抑える力が弱いがために頭痛の波も抑え込めないのです。もちろん、脳腫瘍や髄膜炎、脳の血管の病気などの怖い病気が隠れていることもありますから、頭痛だからと軽く捉えず、しっかりと専門機関を受診することが重要です。
- Q小さいお子さんでも頭痛を訴えることがあるのでしょうか。
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A
▲普段と様子が違うことがあればすぐに相談を
3歳くらいのお子さんが片頭痛だったということがありました。普段は活発な子が、急に動きが止まって横になるという動作が度々見られたそうです。4歳になって夜中に「頭が痛い」と泣き出し、片頭痛が原因だったことが判明。症状を言葉で伝えられるようになったんですね。大人の頭痛であれば鎮痛剤を飲んで安静にすることで、痛みの改善を図ることができますが、子どもの場合は「痛い」と訴えてくれないとわかりません。それを機に小児の頭痛について猛勉強しました。子どもの頭痛は不登校のイメージとして捉えられているケースが多いんです。痛みが改善して、学校に行けるようになる子が1人でも増えればいいなと思いながら診療しています。
- Q小児の頭痛の特徴や受診すべきタイミングが知りたいです。
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A
▲小児は特に症状の診断が難しいことがある
頻繁に頭痛が起こる、頭が痛いからと学校を休みたがるなど、困ったことがあれば早めの受診をお勧めします。子どもの頭痛には首の痛みや目の痛み、倦怠感、腹痛や嘔吐、下痢などを伴う場合もあり、さらに感染性の胃腸炎など似たような症状の病気があるため、診断は簡単ではありません。ですから子どもの頭痛を診断、治療できる専門の医療機関を選ぶことが大切です。一方で、子どもは頭痛自体を自覚しづらいもの。痛みの質を言語化できないことも多々ありますし、未就学児では痛みがなくなると頭痛があったのを忘れてしまうこともあります。学年が上がれば大丈夫ですが、小さいうちは記憶が新しいうちに受診したほうが良いでしょう。
- Qこちらではどのようなアプローチで治療を行うのでしょうか。
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A
▲内科や精神科など幅広い側面からアプローチ
まずは問診でお子さんと親御さんからお話を聞き、それからCT検査で脳の病気がないかなどの除外診断を行います。その上で片頭痛だと診断できれば治療に入っていくのですが、基本的には大人と同様の薬物療法になります。鎮痛薬や頭痛を予防するための薬を処方しながら、痛みの具合の変化を見ていきます。国際頭痛学会のガイドラインによると3ヵ月をめどに薬の作用を評価するとされていますが、私はそれよりも短い3週間ほどで判断するようにしています。期間が空きすぎると治療を継続できなくなる患者さんも多く、症状の改善が見込めない薬を飲み続けるのも大変ですからね。何より子どもたちが苦しんでいる頭痛は早く治してあげたいと思います。
- Q治療を行う上で先生が心がけていることを教えてください。
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A
▲頭痛の原因を根本から治療することをめざす
子どもは、きつく話したり怒ったりすると何も話してくれなくなるので、診療では、しっかりと気持ちに寄り添うようにしています。また、小児の頭痛にはある傾向があって、例えば、光に敏感な光過敏(こうかびん)性の頭痛が疑われるのに片目しか光過敏の症状がないなど、診断基準を完全に満たさない「不全型」のケースも多く見られます。ですが、子どもは自分の症状をうまく伝えられないことも多いため、当院では片頭痛の疑いが濃いと判断すれば投薬を提案します。診断が確定できないからと何も治療をしなければ、つらいのはお子さん本人。頭痛が少しでも緩和すれば不登校のリスクも減らせるので、できる手立てがあれば試すべきだと考えています。

