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山本 剛史 院長の独自取材記事

神楽坂やまもと内科クリニック

(新宿区/飯田橋駅)

最終更新日:2024/02/15

山本剛史院長 神楽坂やまもと内科クリニック main

2024年2月1日、飯田橋駅B3出口から徒歩2分という好立地に開業の「神楽坂やまもと内科クリニック」。院長を務めるのは、大学病院で20年以上糖尿病代謝内分泌の診療にあたってきた山本剛史先生だ。アメリカ留学も経験し、助教や講師、医局長などを歴任した知識・経験ともに豊富な医師である。その経歴だけを切り取ると威厳あふれる医師の姿が思い浮かぶが、実際の山本院長は柔和で不安を包み込むような笑顔が印象的。その優しい瞳は患者に真っすぐに向けられており、医師と患者ではなく人と人として丁寧に向き合っていることが自然に伝わってくる。山本院長に、クリニックの特徴や診療への心がけなど詳しく話を聞かせてもらった。

(取材日2024年1月31日)

内科をはじめ、糖尿病や内分泌異常の診療に注力

まずは開業に至るまでの経緯を聞かせてください。

山本剛史院長 神楽坂やまもと内科クリニック1

昭和大学医学部を卒業後、第一内科に入局して脂質や糖尿病に関する研究をしていました。研究はやりがいもあり、糖尿病代謝内分泌内科講師を務めさせていただくなど充実した日々を過ごしていました。後輩医師たちの教育や研究に携わるのも素晴らしい仕事だとは感じていましたが、長く働くにつれ、診療以外の時間が増えてきたんです。患者さんたちと言葉を交わす臨床の仕事のほうが好きな自分にとっては悩みどころでした。いろいろと考え、それならば自分でクリニックをつくろうと思い至り、開業を決意したんです。開業の地に神楽坂を選んだのは、以前からこの街が好きだったから。美しい街並みや少しレトロな雰囲気に惹かれていたので、この場所で新たな一歩を踏み出せることがとてもうれしいです。

クリニックの特徴を教えてください。

内科全般を診るクリニックであると同時に、これまでの自分の専門性を生かし、糖尿病を含む生活習慣病やバセドウ病や橋本病といった内分泌疾患の診療に注力していく予定です。これらの疾患は、合併症の進行とともに生活に大きな影響を及ぼし得る病気です。大きな病気に発展してから慌てるのではなく、気軽な相談や検査を通してリスクを減らすためのお手伝いをしたいと思っています。これまで大学病院で多くの患者さんを診療してきた経験を生かして、一人ひとりに寄り添った医療を大事にしていきたいです。風邪や頭痛・腹痛といった体調不良はもちろん、疲れやすい、異常に汗をかく、急激な体重変化があったなど、どんな小さなお悩みでもご相談ください。

内装や院内設備でこだわったところはありますか?

山本剛史院長 神楽坂やまもと内科クリニック2

内装はオレンジ色をベースに温かみのある雰囲気にしました。いかにも「病院」という堅苦しい雰囲気ではなく、患者さんには「山本先生のところに話をしに来た」と思ってもらえるようにしたかったんです。また、待合室にはパーティションを設けたり、院内の空気の流れをコントロールすることで、発熱の患者さんが他の方とあまり接することのないよう感染症対策もしています。一方、検査機器にもこだわり、即日検査に対応可能な甲状腺ホルモン検査装置や生化学検査装置、動脈硬化検査のための超音波などを備えました。「また明日、検査結果を聞きに来てください」というのではなく、可能な限り検査結果は当日にお伝えします。せっかく受診してくださった患者さんのために負担を減らす工夫は、どんどんしていきたいと思っています。

患者と医師ではなく人と人としての関係を

患者さんと接する時に、先生が最も大切にしていることは何ですか?

山本剛史院長 神楽坂やまもと内科クリニック3

患者と医師という関係ではなく、人と人としての信頼関係を築いていきたいと考えています。これは医療の基本だと思うのですが、実現するのは簡単ではありません。ほんの数回会っただけの人に心を開いてくれる人ばかりではないですからね。1回1回の診療を丁寧に行い、言葉を交わしながら少しずつ関係を育てていけたらいいなと思っています。また、生活習慣病はある日突然なるものではなく、遺伝や体質、これまで積み重ねてきた習慣の結果です。お薬をお出しすることはもちろん大切なことなのですが、患者さんとの何げない会話の中に健康になるためのヒントがたくさん隠されています。通院を重ねていくことでお互いに心を開き、いろいろと話したくなるような関係をつくりたいですね。スタッフ全員で患者さんに丁寧に接していきたいと思っています。

どのようなスタッフさんがいるのですか?

看護師、臨床検査技師、管理栄養士、医療事務、そして僕を含めてスタッフは全員で5人です。特に糖尿病などの生活習慣病に関しては、それぞれの専門性を生かしてチーム医療を行っています。看護師はインスリン注射の指導の経験があり、管理栄養士は健康増進センターで食事と運動の指導を担当していました。また、糖尿病や甲状腺疾患の診療には精度が高い血液検査や超音波検査は欠かせないので、経験豊富な臨床検査技師は当院になくてはならない存在です。何よりも、温かな心を持って患者さんに接してくれそうなスタッフたちが集まって、彼らと一緒に仕事できることがとてもありがたいですね。病院は決して特別な場所ではなく、人生の中で誰もが訪れる場所ですから、地域の皆さんが安心して足を運べるような場所にしていきたいです。そして、患者さん自身が自ら「健康を維持したい」と思えるようサポートしていきたいと思っています。

そのようなお考えはどこで培われたのでしょうか。

山本剛史院長 神楽坂やまもと内科クリニック4

アメリカの大学院で健康行動科学を学んだ影響が大きいですね。健康行動科学とは疾病を持つ人の健康に関する行動をどのように変えていくのかを考える学科です。一番印象に残っているのは、米国では糖尿病予備群の方に対する症状を悪化させないための公的な糖尿病予防プログラムがあったことです。そのプログラムは、食事や運動などの指導を通して患者さんたちの健康に対する意識や行動を変えることを目的としていました。私のこれまでの診療で、日本に足りないのはまさにこの「患者に寄り添い、健康への意識を変えていく」という部分だと感じていましたので、とても興味深かったです。この留学経験を経て、患者さんと深く関わることで糖尿病や合併症に悩む人を少しでも減らすお手伝いができればと考えるようになりました。

医療を通して、地域の人々の未来を守る手伝いを

今後の展望についてお聞かせください。

山本剛史院長 神楽坂やまもと内科クリニック5

検査を行い、結果に応じて薬を処方する。アドバイスをする。そこまではどこの病院でも行っていると思います。しかし、自覚症状がまったくない初期の人にただアドバイスだけしても、なかなか実感が湧かないものです。それどころか、忙しさを理由に通院をやめてしまう人もいるかもしれません。そうなると知らないうちに病気は進行してしまいます。そこで、当院では検査結果が良くない予備群の方の予防にも注力していきたいと思っています。アメリカのプログラムのように、病気に対する理解を促し、アドバイザーとしてサポートできたらと思います。まだまだ準備も必要ですが、当院ならではの予防プログラムも準備したいですね。

お忙しい毎日ですがリフレッシュ法などはありますか?

若い頃ならば「テニスや観劇」とお答えしたかもしれませんが、今は子育てに全力投球で子どもたちと過ごすのが何よりのリフレッシュです。まだ幼稚園生と小学生なのですが、毎朝、早起きしてお弁当を作っています。日本糖尿病学会糖尿病専門医なので栄養バランスにはこだわっていますよ(笑)。学校には業者が作るお弁当を外注するシステムもあるのですが、「パパが作るお弁当のほうがいい。」と言われます。日々の成長を、楽しみながら見守っています。

それでは最後に、地域の皆さんにメッセージをお願いします。

山本剛史院長 神楽坂やまもと内科クリニック6

医師になろうと決め、学び、医師になった後も大学病院などでさまざまな経験を重ねてきましたが、あらためて患者さんのより近くに歩み寄り医療を提供できる喜びを感じています。今回の開業は、患者さんを第一に考えたクリニックを実現するための一歩です。神楽坂にちなんでロゴマークにはウグイスカグラの花を選びましたが、花言葉は「未来への希望」。3つの花は医師、医療スタッフ、患者さんを表し、ともに寄り添いながら未来へ向かっていこうという思いを込めました。これからも、地域の方々をはじめとした、皆さんの健康を守るお手伝いをさせていただけるように努めていきたいと考えています。日々の診療を通じて、患者さんに元気を届けられるよう誠心誠意尽くしていきますので、どんな小さなお悩みでも気軽にご相談ください。

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