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ゼロ期からの口腔育成が
歯並びや口腔機能の土台をつくる

稲城にじいろ歯科・矯正歯科

(稲城市/稲城長沼駅)

最終更新日:2023/12/15

稲城にじいろ歯科・矯正歯科 ゼロ期からの口腔育成が 歯並びや口腔機能の土台をつくる 稲城にじいろ歯科・矯正歯科 ゼロ期からの口腔育成が 歯並びや口腔機能の土台をつくる
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歯科全般に広く対応する「稲城にじいろ歯科・矯正歯科」が、特に力を入れているのは口育・矯正・精密治療を3本柱とした予防歯科だ。口育と矯正を掲げていることからも、山本真豊(やまもと・ただひろ)院長が小児期の歯科治療を重視していることがうかがえる。同院で子どもの口腔育成を主に手がけるのは、矯正を担当する川上紗弓理先生と、口腔育成に関する知識を持つ歯科衛生士の渡邉綾乃さん。笑顔を大切にしたコミュニケーションで、トレーニングを通じて舌や顎が正しく成長できるよう、子どもとその家族をサポートしている。今回は川上先生と渡邉さんに、口腔育成の具体的な内容や小児矯正について話を聞いた。

(取材日2023年11月24日)

舌の位置・呼吸法・顎の適切な成長を促す口腔育成。ゼロ期からのアプローチが口腔機能の土台をつくる

Q最近よく聞く「口腔育成」とは何でしょうか?
A
稲城にじいろ歯科・矯正歯科 口腔育成について丁寧に説明する渡邉さん

▲口腔育成について丁寧に説明する渡邉さん

【渡邉さん】呼吸の仕方や舌の使い方、食べ方や飲み方など、お子さんの口腔機能の正しい発達を促す取り組みです。お子さんがまだ小さい場合には、ミルクの飲ませ方や抱っこの仕方など、親御さんへのアドバイスも併せて行います。悪い癖が定着してしまうと、お口がぽかんと開いて口呼吸になったり、歯並びや姿勢にも影響したりしてしまうことにつながります。その予防としてトレーニングを行い、舌が正しい位置にあるように、呼吸は鼻からするようにと、きちんと機能するお口の土台をつくることをめざします。 【川上先生】小児矯正とトレーニングを併用する方も多いです。悪習慣も改善できますし、お口の機能のより一層の強化が期待できます。

Qトレーニングとはどのようなものなのか教えてください。
A
稲城にじいろ歯科・矯正歯科 自宅でトレーニングできるよう、クリニックで練習を行う

▲自宅でトレーニングできるよう、クリニックで練習を行う

【渡邉さん】舌を動かしてみたり、ぶくぶくうがいをしてみたりと、舌や筋肉の運動がメインです。クリニックにいらした際にはユニットで練習して、ご自宅でも同じように頑張っていただきます。内容はプリントしてお渡ししていますので、わかりにくいことがあればなんでも聞いてくださいね。トレーニング期間は1年間が基本で、お子さんの成長度合いを見ながらその後のプランを考えていきます。 【川上先生】年齢に応じてマウスピース型の器具も使います。5歳までの「ゼロ期」時に使うものは、歯列を整える矯正装置とはやや目的が異なり、筋肉のバランスを整えて顎の成長を正しく促すためのものです。

Q口腔機能や歯並びは、何歳くらいから相談したら良いでしょうか?
A
稲城にじいろ歯科・矯正歯科 小学校に入る前に相談に来てほしいと語る川上先生

▲小学校に入る前に相談に来てほしいと語る川上先生

【川上先生】拡大床などを使う「1期矯正」は小学校に入る頃のスタートが目安となりますが、口腔機能についてはできれば歯が生える前からいらしてほしいと思います。ミルクや離乳食の時期から正しいお口の使い方をお伝えできますし、必要に応じてトレーニングや「ゼロ期」の咬合誘導で土台をつくっておくこともめざせますね。 【渡邉さん】赤ちゃんの頃からクリニック通いを習慣にして「歯医者さん」に慣れておくことも大切。いざ1期矯正が始まるという段階で「怖くて通えない」ということも少なくなるでしょう。まずはユニットに座るところから、当院では一つずつステップアップできるトレーニングシートをご用意しています。

Q子どものうちに歯並びを整えるメリットについて教えてください。
A
稲城にじいろ歯科・矯正歯科 口腔育成の際に使用する器具はカラフルなものが多い

▲口腔育成の際に使用する器具はカラフルなものが多い

【川上先生】すでに骨格のできあがった大人とは異なり、小児の場合は子どもの成長する力を利用します。成長に合わせた装置を使い、顎を正しく広げながら噛み合わせを整えることをめざすのは、大人の矯正では難しいこと。また顎の筋肉や骨格の成長も多少コントロールが図れるため、大人の矯正に比べると抜歯が必要なケースは少ないです。さらに成長段階ではまだ骨がやわらかく、大人に比べると歯の動きもスムーズ。歯が動く際の痛みも大人に比べると少ないといえるでしょう。子どものうちに歯並びや口腔機能を整えておけば、歯磨きもしやすくクリニック通いも自然と身につき、その先何十年もの虫歯・歯周病のリスクを下げることにもつながります。

Q子どもの歯と口の健康のために、自宅でできることはありますか?
A
稲城にじいろ歯科・矯正歯科 定期的なチェックも行い、口腔内の状態を確認する

▲定期的なチェックも行い、口腔内の状態を確認する

【渡邉さん】お子さんの姿勢や食事の取り方などを、注意して見てほしいと思います。例えば猫背ですと口呼吸になりがちです。お子さんの背中が丸まっていたりお口がぽかんと開いていたら、声をかけてあげてください。また食事の際にくちゃくちゃと食べていたら、お口を閉じてもぐもぐと食べられるよう促してあげてください。 【川上先生】お子さんの行動で気になることは、ぜひ私たちにも教えてください。口腔機能トレーニングの得手不得手も、お口の状態を知る上で大切な情報です。そちらを踏まえてトレーニング内容を調整することもありますね。

ドクターからのメッセージ

川上 紗弓理先生

子どもの頃からの口腔育成や矯正は一生の財産となりますが、続けるためにはご本人のモチベーションが不可欠です。もしご自宅でトレーニングがうまくいかなくても、叱ったりせずに見守ってあげてください。私たちもしっかりとコミュニケーションを取れるよう、子どもの患者さんであっても対等な目線で向き合い、トレーニングを楽しんでいただけるような工夫を凝らしています。一緒にお子さんの成長を見守っていきましょう。

自由診療費用の目安

自由診療とは

口腔育成(矯正治療を一緒に行う場合)/3300円~、マウスピース型装置を使った小児の咬合誘導(ゼロ期)/7万7000円、小児矯正(1期)/33万円~

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