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伊藤 史子 院長の独自取材記事

あやこいとうクリニック

(渋谷区/代官山駅)

最終更新日:2021/10/12

伊藤史子院長 あやこいとうクリニック main

開業から10年を迎えた「あやこいとうクリニック」。開業時の自由が丘から移転した代官山でも3年目を迎え、すっかり地域に定着した感がある。長い人生を健やかに、幸せに生きるための手立てを多角的な視点で提案する同院を訪れるのは、けがのケアや予防を望むスポーツ選手やプロをめざす若者、更年期障害に苦しむ女性、抗がん剤の影響で失われた体毛を取り戻したいと願う人など、実にさまざまだ。伊藤院長は、その一人ひとりと丁寧に向き合い、最適と思えるアプローチ方法を探し出す。何らかの症状に悩みながら、該当する診療科がわからず受診を躊躇していた人の受診も多いという。診療のこだわりや今後の展望について聞いた。

(取材日2020年7月27日)

体の内側・外側、機能面から多角的にアプローチ

開業から10年の節目を迎えられました。改めて、クリニックのコンセプトからお聞かせください。

伊藤史子院長 あやこいとうクリニック1

病気を未然に防ぐための予防医療と、老化のスピードを遅らせていくためのエイジングケアを行うクリニックとして、体の内外、さらに機能面からもアプローチしています。例えばしみやしわ、手術後の傷痕や抜け毛といった外見のコンプレックスがある方は、その見た目のケアをすることで、人目を気にぜず生き生きと人生を楽しむことができるかもしれません。閉経前後に出てくる更年期障害のつらい症状を軽減させていければ、失われていた気力を取り戻して、心身ともに健やかな状態で毎日を過ごせるようになるかもしれません。そして、強い体、けがをしにくい体、美しい姿勢など、機能面が充実することも、前向きに生きるためにとても重要だと考えています。性別や年齢を問わず、皆さんの悩みを受け止めて、解決のヒントを見つけて差し上げたいですね。

こういうときに受診してほしい、という具体的な例があれば教えていただけますか。

どの診療科を受診したらいいかわからないという方々の受け皿になれるよう、入り口は広く構えて、多角的な視点から適切に診断していくことを心がけています。かなりマニアックなワードをきっかけに当院にたどり着く方も多いんですよ。どこに行っても改善ができなかった不調や、なかなかわかってもらえない症状も、まずはお気軽にご相談ください。スポーツをしている方の場合、けがをしたときだけでなく、何度もけがを繰り返すときにも受診していただきたいですね。ついこの間もスポーツで肉離れを起こした方が受診されました。その方の場合は、できるだけ早く競技復帰をしたいとのことでしたので、時短治療に努め、通常の治療の半分以下の期間での競技復帰をめざしました。オーバーワークで疲労骨折をしたマラソン選手にも同様の方針での治療を行い、競技復帰をサポートしたこともあります。

機能面については、スタジオで独自のスポーツトレーニングを受けることもできると伺いました。

伊藤史子院長 あやこいとうクリニック2

当院を自由が丘から代官山に移転した際にスタジオを設置しました。体幹強化や柔軟性アップを目的とした床の上に座ったまま行うバレエの動きを通したトレーニングや、けがをしにくい体づくりを目的としたスポーツトレーニングを始めました。「けがをしにくくする」という目的は共通しているので、優雅な動きに憧れがある人はフロアバレエ、スポーツをする上で克服したい明確な苦手分野があったり、繰り返すけがに苦しんでいたりする人はスポーツトレーニングというように、好みに合わせて選んでいただければと思います。スポーツ整形分野が得意な整形外科の医師が、トレーニングの前の診療で専門的な治療が必要と判断すれば、連携病院をご紹介させていただいています。

すべての人に、健やかに生きるためのヒントを提供

フロアバレエについて詳しく教えてください。

伊藤史子院長 あやこいとうクリニック3

もともとは、バレリーナの故障を防ぎ、表舞台で踊れる寿命を長くする目的で、フランスで行われている育成プログラムの1つなんです。動きの美しさなどに魅力を感じる人に加えて、過去にバレエをしていた人や、柔軟性の向上をめざす人はフロアバレエメソッドのほうが適しているかもしれませんね。このプログラムをスポーツ選手が行うこともありますし、高齢の方が身体機能を維持する目的で行うこともあります。年齢に関わらず、何らかの目標を持つ人であれば、誰でも取り組んでいただけるプログラムだと言えるでしょう。

スポーツトレーニングについてはいかがですか。

野球選手や、競馬選手などのメンテナンスを行ってきたトレーナーが、「けがをチャンスに変える」という想いでトレーニングを行っています。けがからリカバリーさせるだけでなく、その人の弱いところ、けがしやすいところを重点的に鍛えて、けがをする前よりパフォーマンスを上げていくことをめざしています。こちらも、つらい腰痛をお持ちの方や、サッカーチームのレギュラーになりたいお子さんなど、世代や目的はさまざま。最初からプログラムを目的に受診される方もいれば、痛みの緩和目的で受診された方にご紹介することもあります。

こちらでホルモン補充療法を受けられる患者さんも多いと伺いました。

伊藤史子院長 あやこいとうクリニック4

そうですね。お知り合いから当院の話を聞いたと来院される患者さんもいらっしゃいます。私自身、結婚から2年たっても子どもができなくておかしいなと思っていた頃、更年期障害の検査をしたいという母と一緒に検査を受けて、女性ホルモンの値が著しく低下していることを知りました。実際に私がホルモン補充療法を受ける中で、身近な体調不良とホルモンバランスとの関わりを知り、独自に研究を続けてきました。気になる症状がある方、長引く心身の不調に苦しんでいる方には、まずはご自身のホルモンの分泌量を知ることから始めてみることをお勧めします。

世界で戦えるジュニアの育成にもチャレンジ

最近力を入れていることがあるのだとか。

伊藤史子院長 あやこいとうクリニック5

抗がん剤治療を受けた副作用による脱毛など、外見の変化に悩む方に対して、相談に乗っています。そのために、当院では看護師をはじめとしたチームを組んで相談を伺っています。このチームをはじめ、当院の女性スタッフは本当に若々しくて美しい人ばかり。日々エネルギッシュに仕事に取り組んでくれています。彼女たちの力はとても大きいですね。

これからチャレンジしたいことがあれば、ぜひ教えてください。

世界をめざすジュニアのためのアカデミーのような場所をつくることです。これまで、当院を受診するスポーツ選手から「世界では通用しなかった」という話を聞くことがありました。メンタル、フィジカルともに充実しているのに勝てないのはなぜなのかな、と考えたときに、リズム感が不足しているのではないかと思ったんです。例えば同じお祭りでも、日本の盆踊りとサンバとではリズムがまったく違いますよね。サッカーのドリブルなども同じです。各国それぞれリズムが合って、それをすぐに察知して対応できないと、試合では通用しない。私も学生時代に競技スキーを本格的にやっていて、東日本で一番になったこともあるのですが、コースのリズムを感じ取れたときは非常に調子が良かったんですよ。小さいうちから多様なリズム感を刷り込むことによって、世界で戦える選手を育成できるのではないかと思っています。

クリニックとアカデミー、良い相乗効果がありそうですね。

伊藤史子院長 あやこいとうクリニック6

アカデミーの構想については、既に当院のスタッフが小学生の足の裏のデータを取り始め、足裏の圧のかかり方とシナプスの伝達の仕組みについて研究を進めています。足圧が不安定だと、メンタルにも影響があるといわれているんですよ。究極の予防医療とは何か、というところを突き詰めていくと、ホルモン補充療法など体の不調に関する医療だけでなく、メンタルも含めたトータルケアが重要。誰にとっても人生は一度きりですから、できるだけ失敗しないように、適切にサポートしていきたいですね。これまで培ってきたノウハウをさらに深めつつ、アカデミーにも反映していけたらいいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ホルモン補充療法/5500円~

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