歯科医院が苦手な人のための
痛みやつらさに配慮した歯科治療
こうたろう歯科こども歯科
(愛西市/富吉駅)
最終更新日:2024/07/17
- 保険診療
虫歯の治療など過去の不快な体験から、歯科医院に対して「痛い、怖い、不安」といったイメージを抱えている人は多い。このような苦手意識が原因となり、長年にわたり歯科医院に訪れていないという人も珍しくはないだろう。そこで歯科医院のネガティブな印象を払拭したいと尽力しているのが「こうたろう歯科こども歯科」の鈴木康太朗院長。歯科診療に対して恐怖や不安を感じる患者へのこまやかな配慮を常に心がけている。「患者さんが苦痛を経験することなく、生涯にわたり健康な歯を維持できるよう、定期的なメンテナンスとセルフケアの重要性を知ってもらいたいです。歯科医院をもっと身近に感じていただけたらうれしいですね」と語る。そんな鈴木院長に、同院での診療の流れや診療時の心がけなどについて話を聞いた。
(取材日2024年4月9日)
目次
歯科医院が苦手な患者を減らすため、極力痛みを抑えた治療をめざす
- Q歯科への苦手意識にはどのような理由があるのでしょうか?
-
A
まずは「痛み」ですね。過去の歯科治療で痛みを感じ、それが恐怖心になっている方が多いです。「歯科医院に行かず、放っておいたら入れ歯にするしか道がなくなっていた……」というご高齢の方や、根本的に医療機関が苦手な方もいらっしゃいますね。当院では、極力痛みのない治療をめざしています。痛みがある場合、必ず麻酔をしてから処置を行いますが、強い炎症などが生じていると、麻酔を打つ際に痛みが出やすくなるケースもあります。そのような場合、治療内容をしっかりご説明して、患者さんの同意を得た上で治療に進めます。口の中で「何をされるのかわからない」という状況も、患者さんの不安につながるからです。
- Q今と昔の歯科診療の違いはありますか?
-
A
昔は虫歯(う蝕)などで痛みが出てから受診するケースがほとんどでした。現在は患者さんの歯科への関心や意識が高まっており、定期的に歯科検診やメンテナンスに来る方が増えました。つまり治療ではなく、悪くなることを未然に防ぐための予防歯科に変化しているということです。症状が悪化すればするほど、治療の痛みも、時間も、お金もかかるという悪循環になります。これが「痛い」「怖い」といった、歯科診療の悪いイメージにつながっていると思います。予防歯科の目的は 虫歯や歯周病を早期に発見し悪化させないこと。小さな虫歯の治療は痛みも少ないですし、1日で済むケースも多いので、一度歯科検診を受けていただきたいですね。
- Q診療の流れや痛みを抑える工夫について教えてください。
-
A
初診の場合、まずはカウンセリングで症状やご要望をお聞きした後、お口の中をエックス線装置で撮影します。虫歯などの急性症状がなければ、クリーニングへと進み、虫歯や歯周病などがある場合は、症状の治療を優先します。当院では痛みを抑えるために、麻酔は手動と電動をケースによって使い分けています。麻酔液は急に入ると痛みを感じやすいので、均一に注入することが大切。電動麻酔注射は麻酔の注入量を均一に調整できるため、痛みを抑える意味で有用です。麻酔液と体温との温度差も痛みに影響しますので、麻酔液の温度を管理する機器も導入しています。さらに注射針を刺す時の痛みも軽減したいので、必ず表面麻酔も塗っています。
- Q診療で重視していることは?
-
A
まず第一は精密な治療です。口内は常に唾液で濡れており、菌も多く住んでいます。この過酷な環境で、例えば、虫歯にかぶせ物を装着したり、型採りしたりする時に、菌や汚れが入り込んでしまうと不具合が生じます。「治療は生涯一度だけ」が私の目標で、そのためには治療精度が重要なのです。動画を使うなど視覚的にわかりやすい説明にもこだわっています。患者さんがご自身で口の中を見て成果を実感できれば、モチベーションにつながるからです。また、歯科が苦手な方の場合、治療中に緊張から体調不良になることもあります。当院には血圧や酸素飽和度などを測定する機器もありますし、海南病院との連携もしていますので、どうぞご安心ください。
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。