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平田 雄一郎 院長の独自取材記事

えん循環器内科クリニック

(福岡市早良区/西新駅)

最終更新日:2023/11/01

平田雄一郎院長 えん循環器内科クリニック main

「えん循環器内科クリニック」は、福岡市の副都心として活気のある福岡市地下鉄空港線・西新駅から徒歩2分のところにある、2023年10月に開院したクリニックだ。院長を務める平田雄一郎先生は、「患者さんとのご縁を大切にしたい」という思いから、クリニック名をつけたという。居心地の良さそうなカフェコーナーのある待合室、シンプルでわかりやすい院内の造りは、平田院長のこだわり。エコーや血圧脈波検査装置などの検査機器も充実し、循環器を中心とした幅広い疾患に対応する。「外科や内科という領域に縛られることなく、幅広く患者さんの悩みに応えていきたいんです」と話す平田院長に、これまでの経歴や専門分野、新規開院にあたってこだわった点などを幅広く聞いた。

(取材日2023年10月14日)

内科・外科双方の視点を大切に、循環器疾患に対応

医師をめざしたきっかけについて教えてください。

平田雄一郎院長 えん循環器内科クリニック1

もともと子どもの頃にかなり頑張って水泳に取り組んでいたんです。でも手術が必要なほどの不整脈となり、水泳を続けることができなくなってしまって……。それをきっかけに、スポーツ生理学を勉強し始め、サポートする立場としてスポーツトレーナーになりたいと思うようになりました。ある漫画の中に外科医で人体のスペシャリストという格闘士がいて、人体を極めるには医師になることだと思うようになりました。こうしたきっかけから最終的に医学部をめざして猛勉強し、無事入学したわけですが、実際に学ぶ中で、循環器分野に興味を持つように。循環器は全身の構造に関わるものであり、体全体を論理的に捉えるところに美しさがあるなと感じたんです。それで、循環器を究めたいと思うようになりました。

勤務医時代の経験や、当時の想いなどを教えていただけますか?

「専門ではないのでわかりません」ではなく、幅広い知識と経験を兼ね備えた医師になりたいという思いが強かったので、内科・外科の垣根を越えてアプローチできるように取り組んできました。実際に大きな病院では内科と外科で、意見が分かれることがあります。リスクの低い早期のうちに手術を進めたいと考える外科に対して、内科では様子を見ながら服薬と診療で対応したいという思いがあるのです。そこで、心臓血管外科に所属していた私は、内科の先生ともコミュニケーションを密に取り、偏りなく診療にあたることができるように心がけていました。双方のスタンスを理解して、急性期から慢性期まで患者さんの一生を支えられる医師をめざして診療にあたっていましたね。

先生の専門分野について教えてください。

平田雄一郎院長 えん循環器内科クリニック2

循環器内科と心臓血管外科それぞれについて深く学んできました。循環器内科では、心臓や血管に関わる一般的な不調や病気をはじめ、心不全や狭心症、不整脈などの対応をしています。一方、心臓血管外科は外科的な見地から手術の必要性を判断して、大きな医療機関につなぐタイミングを検討したり、手術後の経過観察のサポートをしたりするのが主となります。先ほどもお伝えしたように、内科や外科という区別ではなく、循環器に関することすべてを専門として、患者さんの人生を預かる気持ちで診療に臨んでいます。以前は何か特殊な技術がないと開業は難しいのかなと思っていましたが、勤務医時代に臨床経験を重ねる中で、自分のやりたいことは外来診療にあると感じ、開業すれば、より患者さんの一生をきちんと見つめられると思いました。

病院嫌いだからこそ、リラックスできる環境づくりを

こちらでは、どのような患者さんが対象となるのでしょうか?

平田雄一郎院長 えん循環器内科クリニック3

西新エリアで、かかりつけ医として地域の患者さんの健康をサポートしていきたいという思いがありますので、健康診断で高血圧症や高脂血症(脂質異常症)などと言われた場合は、ぜひ来てほしいですね。この2つは症状がないまま進行し、脳梗塞や心疾患につながる可能性があるので、いわゆる未病の段階で対応をしていくのが大切です。また、検査で問題がなくても、ご自身の体で気になることがあればその時点でご来院いただくのも大歓迎です。悩みの原因を探るためにクリニックに来るというスタンスで構いません。例えば、足のむくみが気になる、日々体調が良くない、時々胸が痛む、何となく体が痛いなど、引っかかることがあればぜひ一度お越しいただければと思います。その悩みを解決するための手段を、検査の上で一緒に考えていけたらと思います。

新規開院ということでこだわった点はどこですか?

私自身、子どもの頃から病院に通うことが苦手だったので、少しでも通いやすい雰囲気づくりに努めました。受付や待合室をカフェのような雰囲気にしたのをはじめ、患者さんを余計に待たせることがないよう、シンプルな動線で診療をスムーズに進められるよう工夫しています。例えば、検査機器は基幹病院で使うような性能があり、かつコンパクトなものを選んでいます。これにより、患者さんに移動の負担をかけずに、診察室内で検査を実施できるようにしました。また、気軽に来ていただきたいという思いから、予約は不要としています。「ちょっと相談したい」「何となく体調が良くない」という時に、ためらうことなく来院してほしいからです。

カフェコーナーを設けているのは面白いですね。

平田雄一郎院長 えん循環器内科クリニック4

できる限り待ち時間が少なくて済むように心がけていますが、クリニックに来ると待合室で過ごす時間がどうしても発生してしまいます。そこで、その時間もリラックスして過ごしてほしいという考えのもと、カフェコーナーを設けました。私自身、カフェインレスのコーヒーを飲んだり、ハーブティーをブレンドして飲んだりと、リラックスしながら飲み物を楽しむ時間を大切にしているんですよ。カフェコーナーには、そんなちょっとした食事や飲み物の工夫がどのように健康につながるかを紹介する書籍なども置いていますので、待ち時間にお読みいただきたいですね。

病気でなくても、悩みがあれば相談に来てほしい

クリニックで力を入れている検査や、設備面の特徴を教えてください。

平田雄一郎院長 えん循環器内科クリニック5

当院では、納得感のある検査と治療を心がけていますので、検査の過程を患者さんと共有しながら進められるように工夫しています。例えば、胸が痛いという方や足が浮腫んでいるという方、脂肪肝の疑いのある方などにはエコー検査をするのですが、検査を行っている最中に、患者さんが寝ながらエコーに写っている画像を見られるように、ミラーリングしてリアルタイムで映すタブレット端末を準備しました。こうすることで、患者さん自身が健康状態を一緒に確認できるようにしています。また脂肪肝の検査の場合、一般的にはエコーに写った物の大きさなどから進行度合いを判断するのですが、当院では数値化して脂肪肝の進行度合いを表すことのできるシステムを導入しています。そのため、治療がどれだけ進んでいるか、どの程度生活改善を頑張る必要があるのかなどを可視化し、患者さんにわかりやすく伝えられるのがポイントです。

今後、クリニックをどのように発展させていきたいですか?

この西新エリアに密着しながら診療を行っていきたいですね。健康のことやちょっとした体調不良の時に「相談するならここ」と思っていただけるクリニックになりたいです。私の考えとしては、やはりその地域に根差して地域の方にお越しいただくことに、かかりつけ医としての役割があると思っています。また、周辺の基幹病院とのつながりも大切に、医療連携をしっかりと図れるよう頑張っていきたいですね。慢性疾患の予防とその対応、そして緊急性のある疾患の発見と基幹病院との連携を大切に、少しでも地域の皆さんの健康を縁の下から支えられたらと思っています。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

平田雄一郎院長 えん循環器内科クリニック6

ちょっとした不調が気になる方は、まず一度お越しください。検査や診察の結果、病気が隠れている場合は医師という立場からアプローチをしていきます。もし問題がなければ安心できるでしょうから、遠慮せず今ある悩みを相談してほしいと思っています。早めに健康状態を知ることで、より良い自分をめざすことができますし、病気にならないための対策を考えることもできます。そのために、検査や視察があるんです。ですから、クリニックは「病気になったときに行く場所」という考えではなく、「何か悩みや相談したいことがあるときに行く場所」という思いで、ご来院いただけるとうれしいですね。

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