バスキュラーアクセスを管理して
安心できる血液透析治療を
MYメディカルクリニック田町三田
(港区/田町駅)
最終更新日:2025/11/07
- 保険診療
動静脈シャントをはじめとするバスキュラーアクセスは、血液透析の施行に欠かせない。バスキュラーアクセスとは、血液透析のために十分な血流量のある血管を準備する処置の総称だが、「MYメディカルクリニック田町三田」の馬場健院長によれば、このバスキュラーアクセスの定期的な管理が、透析治療にとってとても重要だという。「定期的にエコーをはじめとした検査を受け、異変があれば事前に察知してメインテナンスや治療をすることが大切です」と訴える馬場院長に、バスキュラーアクセスを管理する意義や放置するリスク、メインテナンスの流れなどについて詳しく聞いた。
(取材日2025年10月10日)
目次
血液透析に欠かせないバスキュラーアクセス管理、3~4ヵ月ごとの検査で閉塞や狭窄がないかをチェック
- Qバスキュラーアクセスについて教えてください。
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A
▲透析患者が安定して治療を受けられるようサポート体制を整える
血液透析では、多くの血液を体内から抜き取り、老廃物などを取り除いて再び体内に戻すための治療を行います。そのためには、十分な血流量のある血管を患者さんの体表に準備する必要があります。通常は、大量の血液をスムーズにやりとりするための場所を作るために、患者さんの手首付近などの静脈と動脈とを吻合(ふんごう)し、「動静脈シャント」を作製します。ただ、近年ではシャントを作成しない施術の選択肢も増えているため、これらの処置を総称してバスキュラーアクセスと呼ぶようになりました。透析治療を続けるうちに、血管が詰まったり狭窄したりすることがあるため、バスキュラーアクセスは定期的なメインテナンスが非常に大切です。
- Q定期的なメインテナンスをしないと、どんなリスクがありますか?
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A
▲働き世代が多いエリアで仕事への負担にも目を向けながら診療する
仮にメインテナンスを行わずに放置して、シャントが閉塞したとしても、その瞬間に大きな問題が生じるわけではありません。しかし、透析治療のための血流量を確保する目的で作製したシャントに閉塞が起きると、透析に使用することができなくなるため、シャントを広げるためのバルーン拡張手術を行ったり、あるいはもう一度バスキュラーアクセスを別の場所に作り直す手術が必要になったりします。これが繰り返されるとバスキュラーアクセスを作る部位がどんどん体の中枢に近くなっていったり、自身の静脈が使えず人工血管を用いることになったりして、体への負担が増え、リスクも高くなっていきます。
- Q定期的なメインテナンスでは、どのようなことを行いますか?
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A
▲トラブルが見つかった際には即日手術対応も行っている
メインテナンスでは、バスキュラーアクセスの閉塞や狭窄のリスクを事前に察知することが大切です。触診や聴診器、超音波装置を用いた血流の検査によって、異常がないかどうかをチェックします。もし異常が見つかり手術の必要があれば、患者さんの状態に応じてバルーン拡張術など適切な方法を選択して、血流量を一定流量に保つための処置を行います。3~4ヵ月に1度くらいのペースで通院していただき、メインテナンスを行うのが望ましいでしょう。
- Qこちらで行うメインテナンスの流れを教えてください。
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A
▲同院では日本外科学会外科専門医の馬場院長自ら手術に対応
来院していただいたら、まずは手術室で超音波検査を行い、血流量や血管の閉塞、狭窄がないかなどをチェックします。検査の結果、特に手術の必要などがなければ診察室に移って現状の説明をし、次回のメインテナンスの予定を確認して終了となります。検査で手術が必要となった場合は、同意書を書いていただいた後、着替えを行ってすぐに手術に入ります。多くの場合、行う処置はバルーン拡張術となり、施術の時間自体は15~20分程度です。術後は、診察室で手術の画像を見ていただきながら説明をして、次回の予定を確認して終了です。手術をした場合でも、トータルで40~50分程度で診療を終えられます。

