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長引く便秘や下痢は大腸がんかも
40歳になったら大腸内視鏡検査

広尾クリニック 内科・消化器

(港区/広尾駅)

最終更新日:2024/11/12

広尾クリニック 内科・消化器 長引く便秘や下痢は大腸がんかも 40歳になったら大腸内視鏡検査 広尾クリニック 内科・消化器 長引く便秘や下痢は大腸がんかも 40歳になったら大腸内視鏡検査
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女性のがんでの死亡原因の1位とされる「大腸がん」。しかし、早くに見つけて治療できれば治癒も期待できる病気でもある。「広尾クリニック 内科・消化器」では、大腸内視鏡検査に力を入れることで大腸がんの予防と早期発見に努めている。長年にわたり消化器内科で内視鏡の研鑽を積んできた野村浩介院長は、「その人の大腸の状態によって異なるものの、基本的に2年に1回のペースで検査を受けるようにしてほしい」と呼びかける。同院では、1回の検査で「痛かったからやりたくない」とならないよう、技術を磨いた医師による内視鏡検査に加えて、鎮静剤の使用や、検査当日は細心の注意を払うなどして患者の苦痛を軽減している。注意しなくてはならない症状や受診のタイミング、同院での大腸内視鏡検査の流れについて詳しく教えてもらった。

(取材日2024年10月17日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q大腸内視鏡は、どんな症状やタイミングで受けるべきですか?
A

症状で言うと下痢や便秘、血便、腹痛など排便やおなかの異常がみられる際に、大腸内視鏡検査をお勧めします。また、健康診断や自治体で行っている便潜血検査を受けて陽性となった場合にも、内視鏡による精密検査が推奨されています。しかし、初期の大腸がんの場合、便潜血では異常が出ないこともあります。そのため、例え自覚症状がなくとも40歳を超えたら必ず一度は大腸内視鏡検査を受けるようにしてください。大腸がんは遺伝性の高い病気です。ご家族に大腸がんや大腸ポリープになった方がいる場合は、20代や30代から定期的に検査を受けたほうがいいでしょう。

Q気をつけなくてはならない症状について教えてください。
A

便秘や下痢が2~3週間やそれ以上続くのは、病気のサインかもしれません。年を取って便が細くなったり、細切れになったりしてきたなどの変化にも注意が必要です。さらに、大腸に異常があると便にネバネバした粘液のようなものや白いカスがついてくることもあります。そして、便が赤黒い、便器内が真っ赤になるくらい出血しているという場合には、すぐに大腸内視鏡検査を受けるようにしてください。便そのものは茶色でその周りに血がついている場合、切れ痔が原因のことがほとんどですが、「切れ痔だと思い込んでいたら実は大腸がんだった」というパターンも少なくないため、医師による診断を受けることが大切です。

Q大腸がんを防ぐにあたって、大切なことはなんですか?
A

がんのもととなる大腸ポリープの段階で発見し、切除することです。また、大腸がんは早期発見できれば治ることも期待できる病気です。がんは徐々に進行していきますので、いかにその途中で見つけられるかが重要になってきます。そのためにも、家族歴のある方や40歳以上の方は定期的に大腸内視鏡検査を受けてもらいたいと思います。検査の頻度に関しては、大腸の状態によって異なります。ポリープができやすい体質であれば毎年受けるのが望ましいですし、中にはポリープがまったくないため5年おきの受診でも大丈夫という方もいます。ご自身の大腸について知り、適切なタイミングで検査を受けていくことが必要です。

検診・治療START!ステップで紹介します

1まずは問診と事前説明
広尾クリニック 内科・消化器 まずは問診と事前説明

外来を受診し、問診で症状や気になる事項を医師に伝えて大腸内視鏡検査を予約する。問診では、普段の排便状況や食生活、家族歴などについてヒアリングが行われる。大腸内視鏡検査の前日は20時までに夕食を済ませ、早めの就寝を心がける。糖尿病の薬を服用している場合、検査当日の朝は飲まないようにする。そのほかの薬やサプリメントについては、問診の際に医師に指示を仰ぐ。

2検査の前に下剤を飲む
広尾クリニック 内科・消化器 検査の前に下剤を飲む

検査当日、腸をきれいにするために検査の4時間前から下剤を飲む。下剤については事前に自宅で飲んでから来ても、クリニックに来てから飲んでもどちらでもよい。大腸内視鏡検査が初めての人や自宅からクリニックまでの距離が遠い人は、院内で飲むほうが安心だ。当日の体調に関して気になることがあれば、検査前に医師に伝えておこう。

3内視鏡検査を実施
広尾クリニック 内科・消化器 内視鏡検査を実施

ストレッチャーに横になり大腸内視鏡検査を受ける。希望があれば麻酔を使用し、リラックスした状態や眠った状態で検査を受けることもできる。検査にかかる時間は15分から30分程度。同院では、患者が苦痛を感じにくいよう技術を磨いてきた院長が内視鏡検査を行い、検査中もこまめに声がけをすることで、患者の不安を取り除けるよう配慮している。ポリープを見つけた場合には、内視鏡検査の中で切除を図る。

4検査後は院内で休憩
広尾クリニック 内科・消化器 検査後は院内で休憩

鎮静剤を使った場合、検査終了後はストレッチャーのままリカバリールームへ移動し、麻酔が覚めるまで30分から1時間ほど安静にして過ごす。ポリープを切除した場合にも30分ほど安静にして様子を見る。麻酔から覚めたら、しっかりと立って歩けるかを看護師が一緒に確認する。鎮静剤を使った後は車や自転車の運転ができないため、公共交通機関を利用する。また、高齢の人や持病のある人については家族の付き添いが必要なことも。

5検査結果の説明
広尾クリニック 内科・消化器 検査結果の説明

診察室に移動し、医師から検査結果の説明を受ける。同院では、定期的な検査につなげるため画像を入れた診断レポートを作成し、詳しい説明と合わせて患者に渡すようにしている。組織の採取やポリープの切除を行った場合には、後日来院し病理検査の結果を聞く。大腸内視鏡検査は、継続して受けることが重要。大腸の状態に応じて、次に検査を受けるべきタイミングについて医師からアドバイスを受けよう。

ドクターからのメッセージ

野村 浩介院長

大腸内視鏡検査を受けることで、ご自分の大腸の状態やどのようなリスクがあるかがわかります。気になる症状のある方や40歳を過ぎた方、家族歴のある方は、できるだけ早めに大腸内視鏡検査を受けていただき、大腸がんの予防に努めていただきたいと思います。大腸内視鏡に対して恥ずかしいというイメージのある方や、過去に受けた検査でとても苦しい思いをしたために、検査を避けてしまっている方もいるでしょう。内視鏡検査を受けてこなかったために、大腸ポリープや大腸がんの発見が遅れてしまうという事態を防ぐためにも、当院では鎮静剤の使用をはじめ苦痛に配慮した内視鏡検査を心がけています。ぜひ一度、当院にご相談ください。

野村 浩介院長 広尾クリニック 内科・消化器
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