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大山 伸雄 院長の独自取材記事

おおやまこどもクリニック

(横浜市鶴見区/矢向駅)

最終更新日:2025/06/06

大山伸雄院長 おおやまこどもクリニック main

2023年9月に開業した「おおやまこどもクリニック」は、JR南武線矢向駅から徒歩1分という好立地にある。院内に入ると、入り口から長く続く廊下には、やわらかなクッションのソファーが並び、スタッフが温かな笑顔で迎えてくれる。院長を務める大山伸雄先生は、昭和大学病院で初期研修を行い同系列の医療機関やイギリス留学などを通して研鑽を積んだ。院内設計にもこだわり、感染防止を目的とした患者動線を整備する他、患者にとっての快適な空間づくりも追求している。同院では、子育て中の親を集めて、病気のケア・離乳食・アレルギーなどの解説をする育児コミュニティーを運営。医療だけでなく、子育てをする親にとって気軽に相談できる場を設ける大山院長に、診療におけるこだわりや今後の展望などについて聞いた。

(取材日2025年5月13日)

「家庭医」として、小児だけでなく大人も診る

クリニックのコンセプトを教えてください。

大山伸雄院長 おおやまこどもクリニック1

当院はファミリークリニックとして、お子さんの診療だけにとどまらず、ご家族のご病気にも対応しています。風邪症状のお子さんと一緒に来院された親御さんに不調がある場合は一緒に診ます。成人の方のみの診療も承っていますので、遠慮なくご相談ください。また診療時間外であっても受診希望があれば、できるだけお受けするよう心がけています。

最近ではオンライン診療も開始されたそうですね。

はい。今年の5月からオンライン診療を始めました。診療をしていると「診療時間が終わった後に子どもが熱を出して困った」「夜間救急に行くかどうか迷う」などのお声をよくいただきます。また、親御さんのお仕事などで診療時間内に来院が難しいご家庭もあります。そういったお困り事を聞くうちに、当院で少しでも対応できればという思いで始めました。まだ試験的な運用ではありますが、19時頃から行っています。患者さんのニーズがあれば続けていきたいですね。

貴院ならではのアピールポイントはどのような点でしょうか?

大山伸雄院長 おおやまこどもクリニック2

スタッフの中には、保育士の資格や幼稚園教諭免許を持っている者がいます。キッズコーナーでお子さんが遊んでいるとき、スタッフがそこに立ち寄り、一緒に遊んでくれる光景を目にすることもしばしばです。私の目が行き届かないところにまで心配りをしてくれるスタッフの存在は、当院の自慢の一つで、院長としてとても誇らしく思っています。その他、患者さんの待ち時間を軽減するために、ウェブ問診を採用しているのも特徴です。来院後に問診票を記入する必要がありませんし、問診票を事前に拝読することで必要な連絡事項をショートメールで送信するといった対応も可能です。さらに、診察の順番をメールでお知らせする予約システムなども利用しています。

丁寧な説明に努め、悩みや不安に寄り添う

先生のご経歴と開業までの経緯についてお聞かせください。

大山伸雄院長 おおやまこどもクリニック3

私は昭和大学病院と同学系列の複数の病院で研鑽を積みました。日本小児科学会小児科専門医の資格を取得し、小児循環器の道に進みました。サブスペシャリティーの分野でも小児循環器は敬遠される傾向にあるのですが、私にはとても興味深いものでした。難しい中にも多くの面白さを感じながら学びを深めました。2016年から2年間、イギリスの国立エヴァリーナ・ロンドン小児病院へクリニカルフェローとして留学し、大人も子どもも診る「ファミリードクター」の概念に触れることに。医療人としてクリニックを開業して地域医療に貢献したいという思いが募り、2023年9月にその気持ちを結実させ、現在に至ります。なお、開業後も、昭和大学病院小児循環器・成人先天性心疾患センター兼任講師として週2回大学病院で診療にあたっています。

小児科を専門に選ばれた理由を教えてください。

母が幼稚園の園長なので、幼少の頃は多くの時間を幼稚園内で過ごしていました。そんな環境にいたこともあり、気づけば自然と、小児科の医師になることを決めていました。大学病院では、小児科の中でも小児循環器を専門に診療を担当していましたが、当院では小児科全般のご相談に対応しています。

診察を行う際に、心がけているのはどのようなことでしょうか?

大山伸雄院長 おおやまこどもクリニック4

お子さんの不調の改善に努めるだけでなく、一緒に来院される親御さんやご家族の不安を取り除いて差し上げることを心がけています。親御さんは「お子さんの現状」に対して、とても大きな不安を抱えているものです。この症状がなぜ生じているのか、改善するためにはどのような治療が必要なのかなど、理解して納得できるまで丁寧に時間をかけて説明することを重視しています。当院で行っているアンケートに「いつも最後に『もう他に心配なことはないですか?』と声をかけてくれるのがうれしい」という声が寄せられました。説明が長くなると他の患者さんをお待たせすることになってしまいますが、患者さんの思いを掬い上げることができていると思うと、やはりうれしいですね。

育児中の家族をサポートする育児コミュニティーを運営

患者さんのどのような悩みに寄り添っていきたいですか?

大山伸雄院長 おおやまこどもクリニック5

患者さんにお伝えしたいのは、お子さんに関すること、ご自身のことなど、「気になることがあれば、いつでも来院してください」ということです。病気に関することであれば、専門的な情報の提供や対処を行うことができます。子育ての悩みなどは、専門家ではありませんが、私も一人の父親としてご相談に乗れることもあると思います。私にお話しいただくことで気持ちが和らぐのであれば、遠慮なく立ち寄ってください。実際、お子さんの不登校の悩みを抱えた親御さんがお一人で来院されたこともあります。風邪の診療を希望して来院されるなど、大人の方の受診も増えています。

育児コミュニティーを運営されているそうですね。

当院の看護師が中心となり、生後1ヵ月から1歳ぐらいの子育て中の親御さんを対象に、病気のケアや離乳食、アレルギー、スキンケアなどのお話をしています。大きな目的は「育児は楽しいもの」ということを伝えたいということですが、小児科で行う意義は病気のこととも絡めて運営できるということではないでしょうか。育児中の親御さんたちが興味のあるテーマをお話しする合間には、パネルシアターをしたり、ボディタッチや手遊びをしたりなど、お子さんが飽きないような工夫もしています。将来的には性教育につながるような講座も計画しています。核家族のご家庭が多いですから、子育ての悩みや病気の心配について、気軽に相談できる場所になれたらと思っています。

最後に、今後の展望をお願いします。

大山伸雄院長 おおやまこどもクリニック6

一番は、皆さまに頼っていただけるクリニックにしていくことです。地域のファミリードクターとして、地域貢献活動にますます注力したいですね。現在は診療の傍ら、小学校の学校医、幼稚園の嘱託医も務めています。最近では来院されたお子さんから、お手紙や似顔絵を頂戴することもあるんです。開業医としてやりがいを感じる瞬間であり私の宝物です。患者さんが当院に来て良かったと笑顔で帰宅できるよう、スタッフ一同、尽力してまいります。不安に感じることがあれば、何でも気軽にご相談いただければ幸いです。

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