便潜血検査で陽性・バリウム検査で異常
内視鏡検査が必要な理由
立川駅前こばやし内科・胃と大腸内視鏡クリニック
(立川市/立川駅)
最終更新日:2025/01/15


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健康診断の項目に含まれることの多い、便潜血検査・バリウム検査は、胃がんや大腸がん、食道がんなど消化器がんの早期発見につながる検査だ。ただし病名を確定するためには精密検査が必須。便潜血検査が陽性となった場合は大腸内視鏡検査、バリウム検査で異常が指摘された場合は胃の内視鏡検査を受けることが大切だ。「便潜血検査が陽性の方の約3%に大腸がんが見つかるといわれています。自覚症状がなくても精密検査を勧められたら必ず内視鏡検査を受けてください」と「立川駅前こばやし内科・胃と大腸内視鏡クリニック」の小林孝弘院長は話す。検査を受けやすくするためにさまざまな工夫をしているという同院の内視鏡検査の特徴や、便潜血検査陽性・バリウム検査異常と結果が出た時のリスクなどについて、小林院長にじっくり話を聞いた。
(取材日2024年12月10日)
目次
大腸がんに進行するポリープや炎症性腸疾患の発見にも有用。症状がなくても内視鏡検査でリスクを減らす
- Qこちらでは、どのような検査に対応しているのでしょうか?
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A
▲内視鏡検査だけでなく、超音波検査や血液検査など幅広く対応
一つは胃カメラ・大腸カメラを主とした内視鏡検査に対応しています。麻酔や鎮静剤を用いた痛みや苦痛の少ない検査を行うことで、少しでも検査に対するハードルを下げていきたいと考えています。内視鏡検査と併せて、おなかに関する精密検査で必要となるCTとMRIは当院から徒歩1分ほどの提携医療機関を紹介しています。大きな病院でも内視鏡検査、CT、MRIの3つで様子を見ることになるので、当院でも初期の段階は病院と遜色のない検査が可能です。その他、腹部・頸動脈のエコー(超音波)検査、血液検査、エックス線検査、心電図検査、動脈硬化に対する頸動脈のCAVI(キャビィ)検査などにも対応しています。
- Qどのような方が内視鏡検査を受けることが多いですか?
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A
▲内視鏡検査の不安要素をできる限り緩和する工夫をしている
健康診断などの便潜血検査、バリウム検査で異常を指摘された方が、精密検査に訪れることが多いです。便潜血検査で陽性となった方の約3%が大腸がんと診断されますが、早期発見できれば完治をめざせる病気ですから、自覚症状がなくても精密検査を勧められた方は必ず内視鏡検査を受けてください。また、身近な症状である胸やけ、嘔吐、胃痛は、逆流性食道炎や慢性胃炎、ピロリ菌感染の可能性もあり、下痢、便秘、血便などの便通の異常は大腸がんや過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎などが原因の可能性も考えられます。消化器疾患をはじめ、肛門疾患など、さまざまな原因から症状が現れるので、適切な診断を受けるためにも内視鏡検査は有用です。
- Q便潜血検査で陽性が出た場合、どんなリスクが考えられますか?
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A
▲緑が彩りを添える明るい院内
一番のリスクは大腸がんです。大腸がんに進行する可能性のある大腸ポリープからの出血も考えられます。精密検査の内視鏡検査で、ポリープの確認ができれば、切除することで大腸がんの予防につながります。それら以外に血便を来す病気として、潰瘍性大腸炎、クローン病なども挙げられます。潰瘍性大腸炎、クローン病は若い方でも発症しますので、年齢問わず、必ず精密検査を受けていただきたいです。その他、痔の出血で陽性になることもあります。また、腸の壁にへこみができる結腸憩室症や、下痢・便秘を繰り返す過敏性腸症候群などの良性の疾患が見つかるケースもあります。
- Qバリウム検査で異常が出た場合、どんなリスクが考えられますか?
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A
▲患者の不安を少しでも緩和できるよう工夫する
胃がん、食道がんがまず挙げられます。これらのがんの早期発見をするための精密検査として、胃の内視鏡検査をすることが大事です。それ以外ですと、放っておくと出血することもある胃潰瘍や十二指腸潰瘍、慢性胃炎、萎縮性胃炎なども考えられます。それらの疾患は、胃がんの原因になるピロリ菌の感染を伴うことがあるので、内視鏡検査で診断を受け、治療につなげることが大切です。ピロリ菌の感染がわかれば除菌治療を行います。また、食道裂孔ヘルニアもバリウム検査で異常となるケースがあります。食道裂孔ヘルニアは食道と胃のつなぎ目がゆるくなり、慢性的な胸やけの原因にもなります。
- Qこちらでの内視鏡検査の特徴を教えてください。
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A
▲待ち時間の削減やスムーズな通院ができるように工夫する小林院長
一番の特徴は痛みや苦痛が少ないことです。麻酔や鎮静剤の調整を厳密に行い、ご希望があれば眠ったまま受けていただけます。日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医で経験豊富な医師が、苦痛の軽減をめざせる「軸保持短縮法」「水浸法」といった挿入技術で丁寧に診察します。先進の設備を導入し、大腸カメラではAI機能を活用。専門の医師とAIのダブルチェックで精度をさらに向上させています。極細の長い特殊内視鏡を導入し、他院で挿入困難だった方でも快適に検査を受けていただけます。検査時に腸を膨らませる空気は、膨満感が早期に解消する炭酸ガスを採用。土日も検査を実施し、胃と大腸の同日内視鏡検査が可能なことも特徴です。
自由診療費用の目安
自由診療とは胃内視鏡検査/2万4000円、大腸内視鏡検査/2万5000円