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生活習慣病予防と積極的な通院で
心不全を未然に防ごう

いとう内科クリニック

(京都市東山区/東福寺駅)

最終更新日:2023/09/13

いとう内科クリニック 生活習慣病予防と積極的な通院で 心不全を未然に防ごう いとう内科クリニック 生活習慣病予防と積極的な通院で 心不全を未然に防ごう
  • 保険診療

日本人の死亡原因として有名な心不全。あらゆる心疾患の終末像でもあり、命に関わる病気ではあるものの、静かに進行していく病気だ。突発的に起きる病気とは違って初期症状に乏しく、高齢の場合は代表的な症状である息切れやむくみを「年齢のせい」だと見逃し、呼吸困難で倒れて初めてわかることも少なくない。京都市東山区にある「いとう内科クリニック」の伊藤大輔院長は、京都第一赤十字病院で長く循環器疾患の治療に携わってきた循環器の専門家。重症心不全の集中治療や心筋梗塞のカテーテル治療を数多く経験してきた伊藤院長は「すべての心不全が怖い病気ではなく、悪化を予防すれば付き合うことができる病気」だと話す。そこで今回は、心不全の病状や治療について、さらに心不全と生活習慣病の関わりや予防法について詳しく話を聞かせてもらった。

(取材日2023年8月31日)

心不全は付き合うことができる病気。より良い未来のために積極的な治療参加を

Q心臓病の代表的な病名や疾患について教えてください。
A
いとう内科クリニック 自覚症状がないままだんだん悪くなっていくものが多い

▲自覚症状がないままだんだん悪くなっていくものが多い

心臓の病気はいろいろありますが、代表的なものは動脈硬化などを原因に心臓の血管(冠動脈)が細くなることで起きる狭心症、冠動脈の閉塞によっておきる心筋梗塞、心臓弁に異常がある心臓弁膜症、心臓の筋肉に異常が起きる心筋症などがあります。心不全はさまざまな病気が重なって発症します。自覚症状に気がつかずだんだん悪くなる病気が多いですが、中には突然発症し命に関わることもある急性心筋梗塞や急性心不全と呼ばれる病気もあります。これらの病気は日本人の死亡原因としても有名だと思います。仮に救命できても後遺症が残ってしまうこともある病気です。また、心臓のリズムが乱れた状態を不整脈と呼び、これも心臓の病気の一つです。

Q心不全とはどのような症状なのですか?
A
いとう内科クリニック 動悸や息切れがひどいと感じたら、一度受診しよう

▲動悸や息切れがひどいと感じたら、一度受診しよう

心不全は、何らかの異常によって心臓のポンプ機能が正常に働かなくなった状態です。あらゆる心疾患がたどり着く状態ですので、死亡原因としてもよく耳にするのではないでしょうか? 主な症状としては、息切れや呼吸困難、疲れやすさ、そして下肢のむくみや体重増加ですが、初期にはあまり自覚症状が現れません。また、高齢の方の場合は息切れや疲れやすさを感じても「年齢を重ねたから仕方がない」と見逃してしまいがちです。そのため知らないうちに重症化し、倒れたり呼吸困難を起こしたりして運び込まれてくることが少なくありません。これまでできていた運動ができなくなった、動悸や息切れがひどいと感じたら、一度受診するのがお勧めです。

Q生活習慣病とも関わりがあると聞きました。
A
いとう内科クリニック 高血圧症や脂質異常症、生活習慣病の放置が心不全の原因の一つだ

▲高血圧症や脂質異常症、生活習慣病の放置が心不全の原因の一つだ

心不全の原因の一つは、高血圧症や脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病の放置による心臓へのダメージの蓄積です。今や多くの方が罹患している生活習慣病ですが、実はしっかりとした病識を持ち、コントロールするために通院している人は多くはありません。なぜなら、生活習慣病のほとんどは自覚症状がないからです。痛みや苦しさがなければ、検査で異常値を指摘されても受診に至らないケースが残念ながら多い。しかし、いくら自覚症状がなくても、積み重ねた生活習慣によって引き起こされる病気が自然に治ることはまずないでしょう。もし生活習慣病が疑われる場合には、心不全予防のためにも受診し、しっかりコントロールを図ることが大切です。

Qこちらではどのような治療ができますか?
A
いとう内科クリニック 生活習慣の改善と薬物療法を必要に応じて組み合わせ、治療を実施

▲生活習慣の改善と薬物療法を必要に応じて組み合わせ、治療を実施

まずは心不全の状態について丁寧にご説明し、しっかりと理解していただくことがスタートです。その上で、生活習慣の改善と薬物療法を必要に応じて組み合わせながら行っていきます。初期の心不全であれば、減塩や減量、禁煙や禁酒、適度な運動だけで状態の改善が期待できることも。ただ、自覚症状がない初期の心不全は、自己管理がとても難しいです。そこで当院では毎日の体重測定をお願いし、急激な体重増加が起きていないか注視してもらいます。心臓の働きが落ちると尿が減り、体に水がたまります。体重増加は受診のサイン。わかりやすい数字で管理し、重症化を防ぎましょう。また重症例は病院と連携し、迅速に対処いたします。

Q心不全にならないために重要なことはありますか?
A
いとう内科クリニック 不快な症状や心配があれば気軽に相談に来てほしいと語る伊藤院長

▲不快な症状や心配があれば気軽に相談に来てほしいと語る伊藤院長

心不全にならないためには、自分の体の状態を正しく知り、正しい対策に取り組むことが重要です。今元気であればより良い生活習慣を身につける。すでに生活習慣病のリスクを抱えている場合には生活習慣の改善に積極的に取り組みましょう。そして、適切な治療を受けることも大切です。自己判断で薬の量を変えたり、中止したりすることなく、疑問があれば医師と相談して治療を進めてください。さらに血圧や体重の測定を習慣化すれば、変化に気がつきやすくなります。心不全は命に関わる病気ではありますが、同時に付き合うことができる病気です。病気に気がついた時が、対策を始めるチャンス。医師と協力して、治療に取り組んでください。

ドクターからのメッセージ

伊藤 大輔院長

これまで多くの重症心不全患者の治療に携わり、カテーテル手術も多く経験してきたからこそ思うこと。それは患者さん自身が病気に関心を持ち、積極的に治療に参加してほしいということです。どんなに優秀な医師でも、患者さんのすべてを管理することはできません。処方された薬をきちんと飲むのも、生活習慣改善に取り組むのも、すべて患者さん次第なのです。だからこそ、私たちは患者さんに病気や治療について伝え、改善のアドバイスを送り、数値が回復してくれば一緒に喜ぶ良きサポーターでありたいと考えています。手術も有用な治療ですが、手術しなくて済めばそれに越したことはありません。大切な未来と安心のために、一緒に頑張りましょう。

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