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手のしびれや痛みは「手の外科」へ
専門的な手術も日帰りで可能

あべ整形外科・皮フ科クリニック

(箕面市/牧落駅)

最終更新日:2023/10/05

あべ整形外科・皮フ科クリニック 手のしびれや痛みは「手の外科」へ 専門的な手術も日帰りで可能 あべ整形外科・皮フ科クリニック 手のしびれや痛みは「手の外科」へ 専門的な手術も日帰りで可能
  • 保険診療

整形外科の中でも、肘関節から指の先までを専門とする「手の外科」。繊細で緻密な技術を要することもあり、専門とする医師が少ない分野だが、手そのものは頻繁に使う運動器であるため、日常生活でのトラブルも多い。身近な「腱鞘炎」や、女性に多い「手根管疾患症候群」など疾患の種類はさまざまで、何科を受診したらいいのかわからずに我慢している人が少なくないという。「自己判断で無理をし続けると、どんどん治りづらくなり慢性化します」と話すのは、「あべ整形外科・皮フ科クリニック」の阿部真悟院長。「手の外科」を専門に手術を含めた豊富な治療経験を生かし、一般の整形外科ではあまり行われていない手の疾患の日帰り手術に注力している。阿部院長に「手の外科」で扱う疾患や、同院で行っている治療について解説してもらった。

(取材日2023年9月7日)

手の痛みやしびれは、慢性化、重症化する前に「手の外科」へ。保存的治療から日帰り手術まで幅広く対応

Q「手の外科」はどのような症状に対応しているのですか?
A
あべ整形外科・皮フ科クリニック 手の専門家として、さまざまな疾患を診療している同院

▲手の専門家として、さまざまな疾患を診療している同院

「手の外科」は、肘関節から腕、手、指までを専門とする分野で、これらの部位で痛みやしびれ、変形といった症状があれば「手の外科」の外来を持つ整形外科医院を受診しましょう。手の不調に関しては、中年期以降の女性に多いのが特徴で、その原因の一つが女性ホルモンの低下だと考えられています。急に物をつかみづらくなった、瓶のふたが回せないといった変化や違和感に気づいたら、一度詳しく診てもらったほうがいいでしょう。具体的には、ばね指やドケルバン病、手根管症候群、肘部管症候群、親指(母指)の付け根の関節が変形する母指CM関節症、ヘバーデン結節、ブシャール結節、リウマチなど数多くの疾患を診療しています。

Qこちらは手の疾患の日帰り手術を行っているそうですね。
A
あべ整形外科・皮フ科クリニック さまざまな要因を伴うからこそ、患者にしっかりと向き合う

▲さまざまな要因を伴うからこそ、患者にしっかりと向き合う

はい。手の外科を扱い、日帰り手術も行う整形外科はそう多くありませんから、当院の特徴ですね。手術は疾患の他骨折も対象で、手首の橈骨遠位端(とうこつえんいたん)骨折の手術も行っています。橈骨遠位端骨折は、10年ほど前まではギプス固定による保存的治療が主流で、変形が残っても骨がくっつけばよいという風潮がありましたが、近年は症例ごとに見極め、必要に応じて手術を行うという考えに変わってきています。ただ、病院のように入院して行う手術だと躊躇する人も多いため、当院では日帰りで提供しています。身近なクリニックでの日帰り手術だと日常生活にも大きく影響しませんし、入院に比べて経済的にも負担が少なくお勧めです。

Q手術治療を行う手の疾患には、他にどのようなものがありますか?
A
あべ整形外科・皮フ科クリニック 手術室も完備されており、検査をもとに適切な治療を心がける

▲手術室も完備されており、検査をもとに適切な治療を心がける

手のひらや指先にしびれや痛みが出る手根管症候群の手術にも対応しています。女性に多い疾患で、しびれを放置していると、徐々に親指(母指)のまひが生じます。そうなると、服薬や安静によって改善を図ることが難しく、大がかりな手術が必要となるため、早期に手外科専門の医師の診断を受けましょう。当院では、手根管症候群が疑われる場合、神経の伝達速度を測定する検査を実施し、必要な場合には手術の選択肢をご提示しています。この他、当院で手術対応可能な疾患としては、上肢の骨折、腱断裂、神経損傷、靱帯損傷などの外傷や、ヘバーデン結節や母指CM関節症といった変性疾患や関節リウマチ、手根管症候群、腱鞘炎など多岐にわたります。

Q腱鞘炎はよく耳にする疾患ですが、どのような症状ですか?
A
あべ整形外科・皮フ科クリニック 悪化を防ぐためにも、早めに受診し適切な治療を

▲悪化を防ぐためにも、早めに受診し適切な治療を

繰り返し行う動作や過度な負荷によって腱が炎症を起こす疾患で、動かそうとすると痛みを生じ、腫れて熱を持つときもあります。手首の他、指、肘、肩など腱があるところならどこでも発症します。手や指を頻繁に使う人が発症しやすく、野球やテニスなどのスポーツをする人、美容師や料理人、主婦、最近はスマホの操作のしすぎによる発症も増えています。放置すると手首の痛みが肘や肩まで広がったり、関節が硬直して体全体の動きが悪くなったりします。軽度であれば、湿布や塗り薬、サポーター、温熱療法、リハビリテーションなどの保存的治療を、重度の場合は腱鞘内への局所麻酔・ステロイド注射を行い、再発を繰り返す場合には手術を検討します。

Q手のリハビリはどのような方法で行うのでしょうか?
A
あべ整形外科・皮フ科クリニック 理学療法士や作業療法士と連携しながら患者の回復に努める

▲理学療法士や作業療法士と連携しながら患者の回復に努める

医師の診断をもとに、理学療法士や作業療法士の意見も取り入れ、病態のステージに応じた治療プランを作成します。はじめは患者さん自身が無理なく動かせる範囲で運動を繰り返し、慣れてきたら可動域を広げたり負荷をかけたりと、硬くなった関節の動きが滑らかになるように体を動かしていきます。また、リハビリは自宅でも取り組むことが重要です。当院では特別な道具がなくてもできる簡単な運動をレクチャーします。通院は週に1~2回ほど。医師は定期的に理学療法士や作業療法士からリハビリの振り返りを聞き取り、薬やリハビリの内容を調整しながら、患者さんが以前のように生活できる状態をめざします。

ドクターからのメッセージ

阿部 真悟院長

「手」は毎日膨大な量の仕事をこなしています。ペットボトルのふたが開けられない、髪が洗いにくいなど、わずかな不調も日常生活に大きく影響し、QOLの低下に直結します。ですので、手に痛みやしびれなどの違和感があれば、できるだけ早めに手の外科に対応している医療機関を受診してください。痛いのを無理し続けていると悪化して回復まで見込まれる期間が長くなってしまいますし、逆にかばい続けることで関節が硬くなり可動域が狭まることがあります。当院では、さまざまな手の疾患に対し、日帰り手術を行っている他、じっくり治療したいという人には、作業療法士や理学療法士によるリハビリも行っています。いつでもご相談ください。

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