阿部 真悟 院長、阿部 綾乃 副院長の独自取材記事
あべ整形外科・皮フ科クリニック
(箕面市/牧落駅)
最終更新日:2023/10/06
阪急箕面線・牧落駅から徒歩約2分の閑静な住宅地の一角にある「あべ整形外科・皮フ科クリニック」。2023年8月に開業し、整形外科を院長の阿部真悟先生が、皮膚科を副院長の阿部綾乃先生が診療している。同院の特徴は幅広い診療と専門性。院内には手術室を備え、真悟院長が専門とする手の疾患に関しては検査から手術、リハビリテーションまで一貫した診療を行っている。一方、綾乃副院長も長年大規模病院で診療してきた経験を生かし、湿疹やかゆみに悩む患者に寄り添いながら、しみやしわといった大人の肌悩みにも向き合う。「このクリニックに来て良かった」と信頼されるクリニックをめざしたいという2人に、日々の診療にかける思いや同院の特徴について聞いた。
(取材日2023年9月7日)
患者の近くで診療がしたいと、2人で開業を決意
お二人は東京大学工学部を卒業後、それぞれ別の大学医学部へ進まれたそうですね。
【綾乃副院長】東京大学にいる頃は、その時は顔見知り程度。2人で示し合わせて同じ道に進んだのではなく、本当にたまたま同じような夢を持っていたんです。医師の道を選んだのは、医療機器の開発について卒業論文を進めている過程で、医療に対して貢献するには機械ではなく、患者さんを相手にしたいと思ったことがきっかけです。その後は、信州大学医学部へ進みました。
【真悟院長】私も、そもそもは医療機器などを作る医療工学を学んでいたのですが、患者さんと直接接しながら作ったほうが良いものが作れるだろうと、医師になることを決めて筑波大学に進学したんです。
整形外科や皮膚科を専門とされた理由は?
【真悟院長】スキーやテニス、ゴルフなど自分が得意なスポーツでの経験を生かしたいと整形外科を専門としました。中でも運動器のバイオメカニクスについて学びたいと大阪大学の整形外科に入局したのですが、入局してからもいつかは機器の作製を通して医療に携わっていきたいとと考えていました。ですが、実際に多くの患者さんと接する中で、人とふれあうことにやりがいを感じて、徐々に医師1本でやっていこうという考えにシフトしていきましたね。
【綾乃副院長】皮膚科を専門としたのは、皮膚は目で見える臓器で症状を見て早期発見、早期治療につなげることができる、患者さんとの距離感の近さに魅力を感じ専門としました。
開業のきっかけは何ですか?
【真悟院長】大きな病院では、患者さんを最初から最後まで診るということは難しく、もっと患者さんに近いクリニックで診療したいと思ったんです。そのため院内には、エックス線や骨密度測定器といった検査機器から、手術室、リハビリルームまでそろい、身近なクリニックで総合病院と変わらない治療を受けることが可能です。また、万が一当院で難しい場合にも、大阪大学医学部附属病院や近隣の関連病院と連携して治療を行えますので、安心してお越しいただきたいですね。
【綾乃副院長】大阪は私たちがともに学びながら過ごした第二の故郷。人情に厚い優しい町といった印象です。この地で地域に根差した医療を提供していきたいと思っています。
専門の手の疾患をはじめ、整形外科、皮膚科に広く対応
整形外科には、どのような患者さんがお越しですか?
【真悟院長】小さなお子さんから高齢の方まで、あらゆる年齢層が満遍なくお越しです。外傷や骨折のほか、しびれる、痛い、動かしにくいといったお悩みが多く、部位に関しても肩・膝・腰などさまざまなところを診ています。私の専門は手の外科ですので、手の疾患については日帰り手術も行っており、検査・診断から治療、手術、リハビリとワンストップで行えることが当院の強みです。インターネットなどでお調べになるのか、予想以上に手に関するお悩みを持った患者さんがお越しになっています。手の不調は身近な症状ですが、専門でやっている医師は少ないからかもしれませんね。リハビリも充実しており、理学療法士や作業療法士によるマンツーマン指導も行っています。
皮膚科には、どのような患者さんが受診されていますか?
【綾乃副院長】皮膚科も赤ちゃんから高齢の方まで幅広く来られています。当院では、さまざまなお悩みに対応するため保険診療に加えて自由診療も行っています。患者さんの男女比もほとんど同じですね。湿疹、アトピー性皮膚炎、ニキビ、イボ、水虫、タコやうおのめ、円形脱毛症の診療のほか、粉瘤摘出といった手術にも対応しています。診察室の隣には、完全個室の美容皮膚科の施術室があり、施術後はそのままそのお部屋でお顔を整えていただいたり、メイクをしていただいたりできますので、落ち着いて施術を受けていただけますよ。美容皮膚科に対する患者さんのニーズは年々高まっているように感じています。患者さんのお悩み、ニーズにこまやかにお応えできるクリニックをめざしています。
治療の中で、お二人が連携することもあるのでしょうか?
【真悟院長】手をケガした場合には、エックス線写真を撮ったり、出血の縫合処置をしたりといったことは私が、傷口の処置は綾乃副院長が行うといったように、2人で患者さんを診ることもできます。また、皮膚科の患者さんでも粉瘤摘出を行う時に、神経に近かったり、体の内部にまで及んでいたりする場合には、手術に慣れている私が行うこともできますし、整形外科の患者さんでも傷口がかぶれてきたら皮膚科で診てもらうこともできます。
【綾乃副院長】また皮膚科は午前診療しかないのですが、午後に施術だけ受けたいという人や、いつものお薬がほしいといった場合も、真悟院長が診るなど、2人で柔軟な対応を心がけています。
些細なことも気軽に相談できるかかりつけ医をめざす
患者さんと接する際には、どんなことを意識していますか?
【真悟院長】患者さんには納得して治療を受けてほしいので、診察の最後には「聞きたいことはありますか?」「ほかに疑問はないですか?」とお聞きし、治療が押しつけにならないように気をつけています。また、超音波の画像を見ながらや模型を使うなどの工夫をして、わかりやすい説明も心がけています。
【綾乃副院長】対話が重要で、すべてここからスタートすると思っています。目で皮膚症状を見て診断して治療を開始するのと同時に「どのくらい痛いのか」「どのような時に発症するのか」など、まずは話を聞いて患者さんの訴えを適切にキャッチすることが適切な治療につながると考えています。また、患者さんに「来て良かった」と思ってもらうことも意識しています。「治療して良かった」というのも一つですが、「話して気持ちが楽になった」ということもあるでしょう。1人でも多くの人に「当院に来て良かったな」と思ってもらいたいですね。
お互いの長所やアピールポイントがあれば、教えてください。
【真悟院長】診察室が並んでいるので、なんとなく診療の雰囲気がわかるのですが、綾乃副院長は本当によく患者さんの話に耳を傾けて診療しているのではないかと思います。じっくり話を聞くというのは、簡単そうでいて、実は根気のいる難しいこと。少しでも良い治療につなげたいという思いを感じます。
【綾乃副院長】真悟院長は、人間として1本筋の通った人ですね。ブレない芯のある人なので、それが医師としても長所となっていて、患者さんをしっかりと支えることができているのではないかと思います。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
【綾乃副院長】当院は誰もが気軽にご相談いただけるクリニックです。かゆみ、痛みといった皮膚症状だけでなく、見た目に対するお悩みにも患者さん一人ひとりに寄り添い、皮膚のお悩みを改善すると同時に健全なお肌で笑顔で心豊かに過ごしていただけますよう、お一人お一人に合った診療を大切にしています。一緒に苦痛に共感し、改善の手助けになれたらと思っていますので、お悩みがあれば一度お聞かせください。
【真悟院長】どのスタッフにでも気軽にご相談してもらえたらと思っています。もちろん当院で難しいこともありますが、その場合は大学病院や総合病院を迅速にご紹介します。「こんなことで相談していいのかな」と思う必要はありません。少しでもお力になれたらと思いますので、まずは当院の扉をたたいてみてください。
自由診療費用の目安
自由診療とは医療脱毛/全身(顔・VIO除く)(男性)8万8000円 ~、(女性)6万6000円~
しみケア/1万6500円~
レーザー治療(トーニング)/2万2000円~
レーザー治療(しわ・ニキビ跡)/2万2000円~
※税込み価格