足の不快感の原因かも?
下肢静脈瘤は早めの検査・治療でスッキリ
西梅田静脈瘤・痛みのクリニック
(大阪市北区/大阪駅)
最終更新日:2023/10/03


- 保険診療
足にボコボコした血管が浮き上がったり、むくみやこむら返りを繰り返したりしていれば、それは下肢静脈瘤のサインかもしれない。ただちに命に関わる病気ではないものの、不快感はつきまとい、放置していると感染症や血栓のリスクを高めてしまうことから、早めの診断、早めの治療が重要だ。一方でカテーテルを活用した日帰り手術によって低侵襲な治療が普及してきたため、治療のハードルも低くなっている。そんな中、静脈鎮静下での下肢静脈瘤の日帰り手術に対応しているのが「西梅田静脈瘤・痛みのクリニック」だ。「初期段階であれば治療できるので、足のむくみや血管が気になる方は気軽に受診を」と話す小田晃義院長に、下肢静脈瘤の治療の流れについて詳しく話を聞いた。
(取材日2023年9月16日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q下肢静脈瘤とはどのような病気なのでしょうか?
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A
足の静脈内に血液が逆流しないための弁があるのですが、その弁が壊れてしまい血液がたまってしまう病気が下肢静脈瘤です。足のむくみやこむら返り、ボコボコした血管が皮膚に浮き上がる、足の皮膚への色素沈着などさまざまな症状を引き起こします。放置すると足に潰瘍ができるなど、虫歯のように徐々に悪くなっていくため早めの治療が重要です。男女で比べると、妊娠や出産による血流増加で静脈や弁に負担のかかる女性のほうが多くなっています。40代以降から増加し、年齢を重ねるごとに罹患率は高まります。遺伝的な要因ももちろんありますが、重労働や立ち仕事で足に血液がたまりやすいなど生活習慣が原因になることもあります。
- Qどういったタイミングで受診したほうが良いのでしょうか?
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A
最もわかりやすいのは足の血管が浮き出てきた時ですが、自覚症状が乏しくそのまま放置している方が多い病気でもあります。例えば頻繁に足がつる、熱い、寒いなどの症状があったとしても、なかなか下肢静脈瘤という病気にはつながらず、整形外科など他科を受診して原因がわからないというケースも。症状は段階的に、まず足に紫色のみみず腫れのような筋が出たあと、血管が浮き出し、着色、潰瘍と進んでいきますが、最終段階になると感染症や血栓のリスクが高まるため、初期段階での治療をお勧めします。すぐに命に関わるような病気ではありませんが、血管が浮き出るなどの自覚症状が出てきたら検査を受けたほうが良いでしょう。
- Q具体的な治療方法についても教えてください。
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A
大きく分けて手術を行い原因を除去する方法と症状を抑えることを図る方法があります。当クリニックではカテーテルを静脈内に入れ、患部を高周波で焼灼する高周波カテーテル治療、医療用の瞬間接着材で静脈瘤のできた血管の閉塞を図るグルー治療の手術に対応。手術以外では弾性ストッキングを着用してもらい症状を抑えることを図ります。こちらはすぐには手術が必要ない方や手術を受けるかどうか検討したい方などに適用しますが、毎日ストッキングを着用するのも大変なので、下肢静脈瘤と診断された場合のファーストチョイスは手術です。私自身カテーテル治療の経験が豊富ですし、痛みにも配慮しますから、安心していただきたいですね。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1まずは予約してクリニックを受診
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完全予約制のため、電話かウェブで受診の30分前までに予約をする。クリニックを受診し、問診の上、診察を受ける。時間がなくてクリニックを受診できない場合や、症状が軽微でまずは相談をしたいという場合に関しては、オンライン診療でも対応してもらえるそう。
- 2超音波検査で静脈の状態をチェック
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問診と診察の後、超音波検査を受け、足の静脈の弁の状態や血液の逆流が起きていないか、負荷がかかって血管が太くなっていないかなどを調べてもらう。オンライン診療を受けた場合も、診断のためには別途超音波検査が必要となる。
- 3診断後に説明を受け治療方針を決定する
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診断結果を踏まえ、治療方法の説明を受ける。手術による治療を選択した際には手術の方法やスケジュールを決定するほか、採血をしてもらい術前検査を行う。手術を一旦検討したい時などには弾性ストッキングによる治療も選択できる。
- 4日帰り手術で患部を処置
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手術当日は着替えて手術室に移動し、カテーテルの挿入箇所などを確認。カテーテルを静脈内に挿入し、選択した治療法に応じて高周波や医療用瞬間接着剤などによる処置を受ける。希望に応じて局所麻酔だけではなく静脈鎮静下での手術も可能。眠ったような状態で手術を受けることができる。片足であれば20分ほどで手術が終わり、手術後は30分ほど安静にして帰宅する。
- 5翌日の診察から定期的な検査で経過観察
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手術の翌日、1週間後、1ヵ月後、3ヵ月後のタイミングでクリニックを受診。傷口を確認してもらう以外にも、超音波検査で血栓ができていないかなど合併症もチェックしていく。