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長持ちをめざすには精密さが重要
セラミック等を用いた補綴治療

いわもと歯科・矯正歯科

(芦屋市/芦屋川駅)

最終更新日:2023/11/02

いわもと歯科・矯正歯科 長持ちをめざすには精密さが重要 セラミック等を用いた補綴治療 いわもと歯科・矯正歯科 長持ちをめざすには精密さが重要 セラミック等を用いた補綴治療
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人生100年時代といわれるようになって、歯を長持ちさせたいと考えている人は多いだろう。1本の歯に対して治療できる回数は4~5回程度ともいわれ、1回目の治療後の状態をできるだけ長持ちさせることが、いつまでも自分の歯で食べられることにつながるといえる。補綴治療を得意とする「いわもと歯科・矯正歯科」の岩本浩樹院長は、「できるだけ治療後の状態を長持ちさせるには、一つ一つの工程を丁寧に行うことが重要」と話す。型採りや補綴物の調整を丁寧に行い、時間をかけて治療しているという岩本院長。最近はより長持ちさせたいとセラミック治療などの自由診療を選ぶ人も多いという。今回はセラミックを中心とした補綴物を作る上でのポイントやその流れ、詰め物やかぶせ物を長持ちさせるために実践している治療法について聞いた。

(取材日2023年10月13日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q岩本院長は補綴治療の経験が豊富とのことですね。
A

以前に勤務していたクリニックでは、補綴治療を一つの主軸としていました。そこで学んだことは、「長持ちする治療をめざす」ということ。そもそも一度虫歯になった歯は健康な歯に比べるとどうしても虫歯になりやすいもの。1本の歯に対して治療ができる回数は4~5回程度といわれていますから、歯の詰め物やかぶせ物といった補綴物を入れる際には、できる限り精密な治療を行うことが大切です。補綴物には、保険診療内でできる銀歯やCAD/CAM冠のほかに、自由診療で行えるセラミック治療などがあります。自由診療では幅広い材料を扱えることから、最近は機能性の高さに期待が持てるセラミックを選択する人が増えています。

Q「精密な補綴物」を作る上で重要なポイントを教えてください。
A

「精密な補綴物」を作る上でのポイントは、補綴時に必要な、歯を削って整える「形成」という工程を丁寧に行うことです。歯とピッタリ密着するように補綴物を施すために、土台となる歯の形成が重要なのです。そうすることで、隙間から虫歯菌などの侵入を少なくすることができるからです。削りすぎず、かつ隙間ができない形に時間をかけて削ります。またかぶせ物の形成では糸を使って歯茎を押し下げて「際」を作り、できる限り歯茎と補綴物の隙間をなくすように心がけています。それから、補綴物が原因でほかの健康な歯を痛めてはいけません。噛み合わせに関しても、ミクロン単位で精密に調整するよう心がけています。

Q型採りでは口腔内スキャナーを取り入れていると伺いました。
A

口腔内スキャナーのメリットは、簡単にお口の型採りができる点です。小さなスキャナーをお口の中でぐるっと撮影するだけで、あっという間に型採りができるので、小さなお子さんや嘔吐反射のある人、ひやっとする冷たさが苦手な人も楽に型採りができると思います。また、撮影したデジタルデータはすぐに技工所へ送ることができますから、作製期間の短縮にもつながります。ですが、すべてが万能というわけではありません。治療が必要な歯の形や場所によっては、シリコーンでの型採りのほうが適している場合もあります。これまでの経験から必要だと判断した時には、同時にシリコーンでの型採りも行って、より精密な治療につなげるようにしています。

検診・治療START!ステップで紹介します

1審査診断、カウンセリング
いわもと歯科・矯正歯科 審査診断、カウンセリング

歯科医師によるカウンセリングを受ける。口腔内の不満や審美面でのこだわりについてヒアリングされるので、自分の希望をしっかりと伝えよう。診察を受け、口腔内写真撮影の後、画像を見ながら詳しい治療計画が伝えられる。不具合があった場合には、まずしっかりと治療する必要がある。同院では虫歯のほか、根っこの炎症といった根尖病巣処置や深い虫歯に対応した外科手術など、高度な治療も行っている。

2形成して、仮歯を装着
いわもと歯科・矯正歯科 形成して、仮歯を装着

詰め物やかぶせ物などの補綴物をピッタリとくっつけるには、土台となる歯の形成が重要。同院では、削りすぎず、しかし隙間なく補綴物を装着できるよう丁寧に時間をかけて形を整えている。その形成した土台をもとに仮歯を作り、歯に装着。1週間ほど仮歯で過ごし、問題なく噛めるか、高さは合っているかどうかなど、使い心地や対合歯との当たりを確認していく。

3口腔内スキャナーを用いて型採り
いわもと歯科・矯正歯科 口腔内スキャナーを用いて型採り

仮歯に問題がなければ、最終的な補綴物を作るための型採りを実施。口腔内にスキャナーを入れ、ゆっくりと撮影するだけで精密な画像データが採取できる。スキャンしたデジタルデータはそのまま技工所へ送信されるので、通常の型採りの場合と比べて1~2週間ほど時間短縮になるそう。また、患者自身もデータを見ることができるので、自分の口腔内の状態が把握でき、完成もイメージしやすいそうだ。

4補綴物の作製・噛み合わせの調整
いわもと歯科・矯正歯科 補綴物の作製・噛み合わせの調整

患者が使用した仮歯のデータや患者からヒアリングした内容も技工所へ伝えられ、技工所と歯科医師の間で打ち合わせを重ねて、最終的な補綴物ができる。できあがった補綴物を一旦装着してみて、噛み合わせを確認。セロファン紙を用いた高さのチェックと調整を繰り返す。また、補綴物の表面がザラザラではほかの歯を傷つけることもあるため、ツルツルになるまで仕上げ磨きも行う。

5補綴物を接着
いわもと歯科・矯正歯科 補綴物を接着

最終調整を終えたら、補綴物を歯に接着する。セラミックを用いた補綴物の場合は汚れがつきにくく、掃除もしやすいが、あくまでも人工物を装着しているので、天然歯よりはトラブルの起こるリスクが高い。今まで以上に自宅でのケアが大切だという。同院では、プロによるクリーニングを3ヵ月に1度ほどのペースで受けるように勧めているそう。

ドクターからのメッセージ

岩本 浩樹院長

当院では、一つ一つの過程を丁寧に積み重ねることで「長持ちする歯」をめざしています。セラミック治療の期間は約1ヵ月と、通常の保険診療と比べて治療期間が長いのも、それほど時間をかけて丁寧に作製しているためです。中でも形成や仮歯作製には力を注いでおり、時間をかけて精密なものを作るよう心がけています。精密な仮歯が入っていると、段差が少ないのでプラークがつきづらく、その後の型採りへの良い影響が期待できます。精密な型採りができれば、最終的に精度の高い補綴物を作ることにもつながるでしょう。わかりやすい説明や治療の「見える化」にも力を入れていますので、気になる方は一度ご相談ください。

岩本 浩樹院長 いわもと歯科・矯正歯科

自由診療費用の目安

自由診療とは

セラミックを用いた補綴治療/6万6000円

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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