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横山 真也 院長の独自取材記事

ヨコヤマクリニック

(大田区/雑色駅)

最終更新日:2026/04/30

横山真也院長 ヨコヤマクリニック main

京急本線の雑色駅や京急蒲田駅から徒歩約10分、大田区仲六郷の地に構える「ヨコヤマクリニック」は明治時代に院長の曾祖父が開院した医院をルーツとする、120年以上の歴史を持つクリニックだ。4代目の横山真也院長は、大学病院で16年間にわたり心筋梗塞のカテーテル治療や集中治療室(ICU)などで過酷な現場に向き合ってきた。現在は総合内科を軸に、生活習慣病などを幅広くみており、眼科は姉の吉川先生が担当している。「治療の主役はあくまで患者さんです。医師が治療を一方的に決めるのではなく、納得して選べる選択肢を提示したいですね」と語る横山院長。患者の意思を尊重し、一人ひとりの歩幅に合わせて伴走している横山院長に話を聞いた。

(取材日2026年3月9日)

明治から続く歴史と経験を生かして地域医療を提供

こちらのクリニックは非常に長い歴史があると聞きました。

横山真也院長 ヨコヤマクリニック1

当院のルーツは明治時代に私の曽祖父が開業した医院にさかのぼり、私で4代目です。祖父の代でこの大田区の地に「横山病院」を立ち上げ、その後1975年に父が「ヨコヤマクリニック」として引き継ぎました。そして2014年、私が院長として当院を継承し、姉が眼科医として診療に入るようになりました。父の時代から数えても約50年という長い歴史があります。私が代替わりをした際に建物を大きくリニューアルし、車いすの方やご高齢の方でも安心して来ていただけるよう、広く清潔な空間づくりを心がけています。最近では30~50代といった若い世代の方々にも多く来ていただいていて、地域の皆さんの健康を、世代を超えてサポートできることをとてもうれしく感じています。

長く大学病院にて医療に携わってこられたそうですね。

大学を卒業してから約16年間にわたり、大学病院にて循環器内科を専門として勤務してまいりました。そこでは心筋梗塞などのカテーテル治療や集中治療室での対応など常に生死を分けるような現場で、多くの経験を積みました。しかし、キャリアを重ねる中で、父が体調を崩したことをきっかけに実家のクリニックを手伝うようになったんです。地域医療の重要性や、患者さんと長くお付き合いしていく診療の在り方について、改めて考えるようになりました。大学病院では責任ある立場だったのですが、父が築き上げてきたこのクリニックを守り、今度は自分の経験を地域の皆さんに還元したいという想いが強くなりました。2年ほどの準備期間を経て、最終的に私が院長として当院を引き継ぎました。

大学病院の救急の現場と現在の地域医療、それぞれ診療へのスタンスに違いはありますか?

横山真也院長 ヨコヤマクリニック2

基本的には、医師としてのスタンスはまったく変わっていません。大学病院の集中治療室で「今すぐ治療しないと命に関わる」という緊迫した状況下でご家族に話すときも、このクリニックの外来で日々の体調不良について患者さんと話すときも、目の前の患者さんとしっかりと向き合って丁寧に話をするという根本的な姿勢は同じです。救急の現場では一刻を争うため、ゆっくりと説明する時間が取れないことも多くありました。一方、現在のクリニックの診療では、患者さん一人ひとりの生活背景まで伺いながら、じっくりと腰を据えて向き合うことができています。冗談を交えながらリラックスして話が聞ける穏やかな環境になったことは、大きな違いかもしれませんね。

主役は患者自身。納得の治療とチームワークでサポート

クリニックの設備や院内環境について、どのような工夫をしていますか?

横山真也院長 ヨコヤマクリニック3

私がクリニックを継承してから11年ほどたちます。エックス線や内視鏡、エコー、心電図などの医療機器を新しいものにアップデートし、検査の精度を追求しています。また、院内環境において特にこだわっているのが感染症対策です。先代の父が残してくれた広いスペースを生かし、診療所の裏口に発熱者専用の動線と隔離室を設けています。一般の患者さんと完全に動線を分けることで、高齢の方や小さなお子さん連れの方でも、院内感染のリスクを気にせず、安心して受診していただけるよう、環境を整えました。診療についても、火曜日と水曜日の午前中は内科医師2人体制で行うことで、より充実した医療の提供と待ち時間の解消を図っています。

治療を進める上で、医師と患者はどのような関係であるべきとお考えですか?

治療における本当の“主役”は、あくまで患者さん自身であるべきだと考えています。私たち医師は、患者さんがご自身の健康や人生をより良いものにしていくための「アイテム」の一つに過ぎません。ですから私は、ただ薬を処方して、患者さん自身が“飲まされている”と感じるような状況にするようなことはしません。患者さん自身に今の体の状態と将来発生する可能性のあるリスクを深く理解してもらうことや、患者さんが「自分のこれからの人生のためにこの薬が必要だ」と心から納得し、ご自身の意志で飲むと決断できるように全力でサポートすることを大切にしています。最終的にどのような選択をするかを決めるのは患者さんご自身です。一人ひとりの考えや人生観を尊重しながら、一緒に適切なゴールを探していくパートナーでありたいと願っています。

スタッフの皆さんが長く勤めていて、とても雰囲気が良いそうですね。

横山真也院長 ヨコヤマクリニック4

当院では、患者さんへ質の高い医療を提供するために、まずはスタッフの働きやすさを非常に大切にしています。具体的には、受付時間を朝8時半からとし、お昼休みを1時間に短縮することで、夕方17時半にはすべての業務を終了して帰宅できるような体制を整えました。スタッフが家庭と仕事を無理なく両立できるよう配慮した結果、定着率が非常に高くなりました。10年来勤めているスタッフも多く、お互いの性格や考え方をよく理解しているため、チームワークや人間関係はたいへん良好だと思っています。スタッフが気持ち良く、楽しく、そして安心して働ける環境があってこそ、来院する患者さんにも、安心感や温かい対応を提供できると確信しています。

地域医療への貢献と、頼れる地域の窓口として尽力

クリニックでの診療以外にも、地域への活動に力を入れられているそうですね。

横山真也院長 ヨコヤマクリニック5

はい。実は昨年の9月より大田区の学校保健会の会長を務めています。現在、導入に向けて力を入れているのが、小・中学生を対象とした「体と心の学校健診」です。近年、子どもたちの不登校が増加傾向にあります。その背景には、発達や精神的な問題や睡眠不足やスマートフォンの見すぎによる生活リズムの乱れなどがありますが、それ以外の気質的な要因が潜んでいることが少なくありません。そこで、ICTを活用したアンケートなどを通じ、そうした健康上の問題や心のSOSを素早く察知し、早期に適切な医療的支援につなげていく取り組みを進めたいと考えています。私1人がクリニックでできることには限りがありますが、地域の子どもたちの健やかな成長を社会全体でサポートしていくなど、できる範囲で、大田区の地域医療に貢献していきたいですね。

先生の親しみやすいお人柄も印象的です。ご自身ではどう思われますか?

実は、私自身はもともとずっと座っていることや、人と話をすることがとても苦手な子どもでした。ですから、大学病院の集中治療室で忙しく走り回りながら医療行為に没頭しているほうが、自分の本来の性に合っているとずっと思っていました。それが今では、こうして毎日クリニックの外来で座り、地域の患者さん一人ひとりとじっくり話しながら日々の診療にあたっているのですから、本当に不思議なものです。仕事が自分を育て、変えてくれたのだなと日々実感しています。これからも、皆さんに安心して頼っていただけるクリニックとして、地域の健康をサポートしていきたいです。

地域の皆さんへ、メッセージをお願いします。

横山真也院長 ヨコヤマクリニック6

「何科に行けばいいかわからない」と迷ってしまったときや、ほんの少しの体の不調を感じたときなど、どんな些細なことでも構いませんので、まずは気軽に相談に来てください。当院で対応できることであれば、解決に向けて私たちが一緒に取り組んでいきます。また、当院での対応よりもより専門的な医師の対応が適切だと判断した場合には、近隣の専門医療機関や総合病院を速やかにご紹介いたします。地域の皆さんにとっての「医療の入り口」であり、いつでも安心して頼れる身近な相談窓口として当院を利用していただければ、たいへんうれしく思います。