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循環器の専門家による
個々に応じた合併症を防ぐための糖尿病治療

神宮前内科クリニック

(名古屋市熱田区/神宮前駅)

最終更新日:2024/10/11

神宮前内科クリニック 循環器の専門家による 個々に応じた合併症を防ぐための糖尿病治療 神宮前内科クリニック 循環器の専門家による 個々に応じた合併症を防ぐための糖尿病治療
  • 保険診療

ある程度の年齢を重ねると、多くの人が中性脂肪や血糖値、血圧などを指摘された経験があるのではないだろうか。それらの項目に異常があると、生活習慣病につながる可能性がある。生活習慣病は心筋梗塞や狭心症といった命にも関わる重篤な合併症の原因にもなる。しかし、近年、「一病息災」といわれるように、何か1つ疾患があっても上手に付き合いながら健康に長生きする人も少なくない。循環器を専門とする「神宮前内科クリニック」の川瀬雄太院長は、「血糖値が高くなっても合併症にならないことが大切です」と語る。そこで今回は、生活習慣病の中でも糖尿病を中心に合併症を起こさないための治療と予防について詳しく教えてもらった。

(取材日2024年9月20日)

患者の生活背景から適切な糖尿病治療を。血管と心臓の専門家が将来のQOLに関わる合併症の防止をめざす

Q生活習慣病とはどのような疾患でしょうか?
A
神宮前内科クリニック わかりやすい丁寧な説明を心がける

▲わかりやすい丁寧な説明を心がける

糖尿病、高血圧症、脂質異常症(高脂血症)など、生活習慣が原因となる疾患があります。生活習慣病は、メタボリックシンドロームや肥満傾向の方、あとは外食が多いなど食生活が乱れがちな方は注意が必要です。カロリーを多く摂取する方は、血糖値や血圧に問題が出やすい傾向があります。また、糖尿病は食生活次第では20代で発症する方もいるので、「何歳以上は気をつけてください」というのが難しい疾患です。生活習慣病は進行すると、心筋梗塞や脳梗塞といった命に関わる重篤な合併症を起こす可能性があるため、軽視できません。そのため当院では、特に重篤な合併症が起きやすい糖尿病の治療に注力しています。

Q糖尿病の治療に注力されているのですね。
A
神宮前内科クリニック 合併症が起こっていないか検査に力を入れる

▲合併症が起こっていないか検査に力を入れる

糖尿病はさまざまな合併症が起こるのが1番の問題です。心筋梗塞や脳梗塞はもちろん、目や腎臓にも障害が出ることがあります。目に障害が出た場合は失明する場合もありますし、腎臓に影響が出ると人工透析が必要になる可能性もあります。糖尿病になると血糖値が上がることで血管と心臓がダメージを受けるため、体のいたるところに影響が出て、重篤な合併症につながる可能性があるのです。そのため、当院では糖尿病の合併症が起きる前に予防することを重視しています。私のような循環器を専門とする医師は、血糖値を下げることよりも合併症を起こさせないことを重視して治療にあたるのが特徴ですね。

Qなるほど。合併症を起こさないことが大切なのですね。
A
神宮前内科クリニック 狭心症の検査のための負荷心電図も院内で行う

▲狭心症の検査のための負荷心電図も院内で行う

そうですね。糖尿病はそれ自体よりも合併症のほうが怖いので、当院は合併症を起こさないことを1つの大きな目標としています。心筋梗塞や脳梗塞など、命に関わる重篤な合併症や、失明、人工透析が必要になるなど、糖尿病の合併症は今後のQOLに関わるものが多いですからね。合併症を予防するためには、投薬治療だけでなく食生活の見直しが必要なので、当院では患者さん一人ひとりに合わせた食事指導も行っています。合併症の予防と早期発見のために、薬と食生活で改善をめざしながら、定期的に合併症を起こしていないか調べる検査も行いますよ。

Q合併症を予防するために、どのような検査を行っていますか?
A
神宮前内科クリニック 血液検査の機器も充実しており即日に結果がわかるものも

▲血液検査の機器も充実しており即日に結果がわかるものも

糖尿病の患者さんには定期的に検査を行い、合併症の予防と早期発見に努めています。目の合併症は、眼科のクリニックと連携して評価。腎臓への影響は、定期的な尿検査で診ていきます。あと、心筋梗塞や狭心症に関しては、当院で動脈硬化の具合を検査しています。また、運動時の心電図に変化が出るかで狭心症のスクリーニングができます。狭心症が疑われる場合は、カテーテル検査やCT検査が行える病院へスムーズにご紹介します。最近はインターネットで近くの病院を予約できるので、その場で検査の予約を取ることも可能です。心筋梗塞や狭心症の場合、命に関わることもあるので、一刻も早く検査を受けてもらったほうが良いですからね。

Q糖尿病治療において心がけていることを教えてください。
A
神宮前内科クリニック 生活背景やその人の性格まで考慮しアドバイスを行う

▲生活背景やその人の性格まで考慮しアドバイスを行う

患者さんそれぞれの生活背景をお伺いして、その中でできることを相談しながら決めることです。やはり生活習慣病というだけあって、その治療は生活とは切っても切り離せません。しかし、患者さんには夜勤がある一人暮らしをしているなど、それぞれの事情があり、年齢や性別などでも生活の環境は変わります。そのため、当院ではどんなお仕事をしているかや家族構成、食事関してはどなたが作るかまで聞いて対策を考えています。あと、患者さんの性格もストイックに頑張る方や、駄目だとわかっていても我慢が難しい方などさまざまなので、できる範囲で対策を考えることは大切だと思っています。

ドクターからのメッセージ

川瀬 雄太院長

私たち循環器を専門とする医師は、血糖値を下げることではなく、糖尿病による循環器系の合併症が出てこないためにどうするかを重視しています。罹患してからの期間が長ければ長いほど、重篤な合併症につながるリスクが上がってきます。もし、健康診断などで生活習慣病に関する項目を指摘された際は、なるべく早く相談してほしいですね。早期に対策することで、将来的な病気の発症リスクを抑えることがめざせるので、「このくらいなら大丈夫」と思わずに、まずは気軽にご相談いただけるとうれしいです。

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