永倉 遼太郎 院長の独自取材記事
上尾かしわざ歯科医院
(上尾市/上尾駅)
最終更新日:2023/12/15
「上尾かしわざ歯科医院」は、JR高崎線上尾駅から徒歩6分のところにある。同院の院長を務めるのは、上尾市で生まれ育ち、都内の歯科医院などで経験を積んできた永倉遼太郎先生。永倉院長は、住み慣れた土地で歯科医療に貢献したいと、2023年6月、この地に開業した。院内は車いすやベビーカーでも通いやすいようにバリアフリー設計となっており、診察室は半個室で、ユニットはフカフカのソファーを採用。また、広々としたトイレにはおむつの交換台も設置。小さな子どもから高齢者まで心地良く過ごせる、家族そろって通いやすい歯科医院をめざしているという。また、精密で痛みに配慮した治療を心がけ、マイクロスコープや電動麻酔器など先進の設備を導入している。今回、永倉院長に診療方針、歯科医院としての今後の展望などについて話を聞いた。
(取材日2023年7月10日)
広々とした半個室の診察室で、ゆったりと治療を
歯科医師になろうと思ったきかっけについて、教えてください。
母方の祖父が岩手県で内科の開業医をしていたんです。その祖父の影響で、子どもの頃から医療関係の仕事に興味を持っていました。あわせて、子どもの頃にお世話になっていたかかりつけの歯科医師の先生がとてもすてきな方で、その先生の存在も、歯科医師になりたいと思ったきっかけですね。自分は母について行って、ついでにメンテナンスを受けるくらいだったのですが、その先生は歯科医師として母が信頼を寄せていて、安心してお任せできると、いつも母から話を聞いていたんです。その様子をみて、子ども心に歯科医師ってすごいんだなと感じていました。
開業したばかりですが、現在は、どのような治療でいらっしゃる患者さんが多いでしょうか。
今はやはり近隣にお住まいの方が多いですね。新しい歯科医院ができたので来てみた、という患者さんがいらっしゃっています。開業する前に内覧会をしたのですが、ありがたいことに、その際も大勢の方に来ていただき、いろいろと見学をしていただきました。その時に来た患者さんが、「しばらく歯科医院に行っていないから、久しぶりに診てもらいたい」と言って定期検診に来てくださることもあります。
開業にあたり、歯科医院の造りなどでこだわった点はありますか。
勤務医時代、かなりユニットの数が多い歯科医院に勤めていたのですが、そこではユニット1台ごとのスペースを広くとり、余裕のある造りになっていたんです。自分が開業する際もそれにならい、全体的に広く設計しています。また、診察室はすべて半個室で、ユニットにはフカフカのソファーを使うなど、患者さんにとってゆったりと過ごせる心地良い場所になるよう意識しました。ほかには、自分自身やスタッフが働きやすいように細かな工夫をしています。例えば、仕事で道具を収納する棚は、部屋の中からも廊下側からも、両方から出し入れできるようになっているんです。また、自動精算機や洗浄機も取りそろえました。忙しくて余裕がないと、治療にも良くない影響が出てしまいますからね。一つ一つの業務を効率化すれば自分やスタッフの負担が軽減され、その分、時間的にも精神的にも余裕を持って患者さんに接することができるようになると考えています。
痛みが少なく精密な治療、映像を用いた丁寧な説明も
治療に関する設備もいろいろと取りそろえているんですね。
はい。痛みや不快感の少ない治療をめざして、麻酔では、通常の点滴などで使用されている針と比べ、かなり細い極細の注射針を使用します。また、麻酔液を注入する速度をコンピューターでコントロールできる電動麻酔器も導入しました。さらに、治療の精度を上げるために、骨や神経の位置などを適切に把握するための歯科用CTや、デジタルエックス線もそろえています。そして、欠かせないのがマイクロスコープです。開業する前、勤務医時代にもマイクロスコープを用いた根管治療などを行っていたのですが、あるとないとだとまったく見え方が違いますね。特に力を入れている根管治療では、細菌感染が重要な問題となるため、ラバーダムという患部以外を覆うゴム製のカバーを使用することで、無菌状態になるよう治療を行っています。
マイクロスコープを用いた治療は、具体的にどのような点が変わってくるのでしょうか。
お伝えしたように、見え方がまったく違うので、マイクロスコープを用いることで、隅々までしっかりと目で確認しやすいのが大きな特徴です。その分、クリーニングの際は、汚れの取り残しが少なくなるでしょうし、虫歯の治療でも、悪い部分の取り残しや不要な削りすぎを防ぐことにつながるでしょう。そのため、マイクロスコープを用いると、治療の予後も良いことが期待できます。マイクロスコープがないと治療ができないということはないのですが、口の中は見えづらいですし、歯は小さいものなので、治療の精度を上げるためには必須だと自分は思っています。
診療にあたって心がけていること、意識している点がありましたら教えてください。
心がけているのは、1回1回の治療で、今回はどのような施術をしたのか、経過を随時患者さんが理解できるように進めていくということです。当院で導入したマイクロスコープは、治療の様子を動画で撮影することができるので、例えば虫歯をどのぐらいどんな方法で削り、詰め物をどんなふうに入れたのか、治療風景を撮影した動画を見せながらご説明することができます。それを見ることで、患者さんはその日どのような施術をしたのか、最初の状態から口の中がどう変わっていくかを実際に自分で見て確認することができるんです。なかなか自分の口の中を見る機会はないでしょうから、言葉だけで説明を受けるよりも、より理解しやすいのではないでしょうか。
患者からの言葉が、歯科医師として何よりの喜び
先生のお人柄についてもお聞かせください。休日はどのように過ごしていますか?
休みの日は、家でゆっくりと音楽を聴くのが好きですね。といっても最近の曲はあまりよくわからないんです(笑)。誰もが耳にしたことがあるような昔の洋楽をスマートフォンを使ってよく聴いています。あとは、学生時代からゴルフをやっていて、最近は父とラウンドに出ることが増えました。父がよく一緒にゴルフをしているゴルフ仲間のグループがあるのですが、メンバーがいないときに声をかけてもらい、僕が参加する、といった具合です。週末は父とゴルフをして、帰りに食事をすることも多いですね。
歯科医師として仕事をしていてうれしいと感じるのは、どのようなときでしょうか。
患者さんに治療に満足してもらえて、それを言葉で伝えていただけたら、やはり一番うれしく思いますね。治療が終わったときや次に来院した際に、もし「先生、すごく良くなりました」とか「よく噛めるようになりました」と、うれしい感想を伝えていただけたら、歯科医師として仕事をしていて良かったとやりがいを感じれると思います。患者さんと直接ふれあう中で、コミュニケーションを図れるのが毎日の楽しみですね。
歯科医院の今後の展望、将来に向けてめざす姿について、教えてください。
ご家族皆さんで通っていただき、安心して治療を受けていただける場所にしていきたいと思っています。当院は、ゆったりとリラックスして過ごしていただけるよう広々とした造りで、患者さんにとって心地良い空間となるよう心がけています。お手洗いも小さなお子さま連れの患者さん向けにベビーカーのまま入ることができるようになっており、中にはおむつの交換台も設置しています。小さなお子さんから高齢の方まで、お口の中で何かご相談がある方はぜひお気軽にお立ち寄りください。