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柳瀬 哲至 院長の独自取材記事

紙屋町やなせ皮ふ科クリニック

(広島市中区/本通駅)

最終更新日:2024/05/23

柳瀬哲至院長 紙屋町やなせ皮ふ科クリニック main

広島市の目抜き通りである、中区紙屋町の本通り商店街。アクセス抜群のこの地に2023年4月、「紙屋町やなせ皮ふ科クリニック」が開院した。院長を務めるのは、広島大学病院や東京の虎の門病院、尾道市・広島市の総合病院などで研鑽を積んできた、柳瀬哲至先生。自身も幼い頃より重い皮膚疾患に悩まされてきたという柳瀬院長は、患者のことを第一に考えた診療スタイルを持ち味とする。診療内容は、院長の専門であるアトピー性皮膚炎や乾癬の治療、皮膚がんや皮膚のできものの手術、レーザーを用いた美容施術、脱毛など実に幅広い。「来院いただいたすべての患者さんに笑顔になっていただきたい」と話す柳瀬院長に、同院の特徴について聞いた。

(取材日2023年6月12日//再取材日2024年3月11日)

患者が心から満足できる診療をめざし幅広い診療に対応

開院までの経緯をお教えください。

柳瀬哲至院長 紙屋町やなせ皮ふ科クリニック1

広島大学医学部を卒業後、同大学病院や東京の虎の門病院、JA尾道総合病院、安佐市民病院などで研鑽を積み、皮膚科医として自信がついたタイミングで、満を持して開業しました。この場所はアストラムラインやバス、市電が利用しやすい便利な立地で気に入っています。転機になったのは、虎の門病院で皮膚外科の領域の診療に携わったことです。広島生まれ広島育ちの私にとって、他地域での診療は初めての経験でしたが、きちんと患者さんと向き合えば、私が広島で学んできたことは都心でも通用するのだなと感じたのです。皮膚外科の領域の手術を数多く執刀してきたので、今後も当院で続けていきたいと考えています。

先生の診療理念について教えてください。

「For You」の精神で、すべての患者さんに満足いただくことを第一に考えています。それは治療に関する説明、待合室での接遇、治療内容や対応の迅速さなどあらゆる面においてです。スタッフも明るく元気な人がそろってくれました。患者さんに満足いただくだけでなく、感動してもらえるレベルの治療を提供したいと思っています。もう一つ大切にしているのは、適切な診断です。「あなたの病気はこれが最も考えられる」と明示し、適切な治療と治癒までの経過をご説明することは医師として当然の務めだと考えています。そのために、皮膚組織を採ったり、エコー検査をしたり。問診・検査でしっかりと裏づけを取った上で、自信を持って診断を下すように努めています。根拠に基づいて適切に診断すること、決して投げ出さないことを信条に日々診療しています。

なぜ、皮膚科の医師を志したのですか?

柳瀬哲至院長 紙屋町やなせ皮ふ科クリニック2

私自身が幼い頃から、アトピー性皮膚炎に悩まされてきたからです。風邪をひいて病院に行っても、先生から「それより皮膚を診てもらったほうがいいよ」と言われるくらいひどかったんです。母も頑張って治療をサポートしてくれていましたが、それでもうまくコントロールできずにつらい思いも随分しました。それで、このようなかゆみを抱える患者さんの気持ちに共感できる医師になりたいと考えました。皮膚科はマイナーな診療科だと思われがちですが、研究するほどに奥が深い分野で、何事も突き詰めたいタイプの私はこの仕事に向いていたのかなと思っています。

乾癬やアトピー性皮膚炎治療の豊富な経験が強み

注力されているアトピー性皮膚炎の治療について教えてください。

柳瀬哲至院長 紙屋町やなせ皮ふ科クリニック3

アトピー性皮膚炎の治療において重要なことは、ダニやホコリ、搔破刺激といった悪化因子をできる範囲で除去すること、保湿を十分に行って皮膚を清潔に保つこと、ステロイドなどを適切に使用し、炎症を速やかにコントロールすることです。当院では、基本的なスキンケアの仕方について丁寧にご説明しながら、オーソドックスな薬と新しい薬を組み合わせて治療を進めていきます。重症の場合は、必要に応じて内服薬や注射などの一歩進んだ治療をご提案します。私自身がアトピー性皮膚炎の経験者ということもあり、適切な治療に結びつくことができずに悩まれている患者さんの気持ちに寄り添いたいと思います。当院では患者さんに合った治療をご提案することで、できる限り速やかに肌の状態を改善することに努めます。適切な治療であれば、単に炎症を鎮めるだけでなく、「きれいな肌」もめざせるということを患者さんには知っていただきたいですね。

乾癬の治療もご専門にされているそうですね。

乾癬は、免疫の異常により皮膚や爪、頭皮などに特徴的な発疹や関節痛を生じ得る皮膚病です。かつては治らないともいわれていましたが、2010年に生物学的製剤と呼ばれる注射薬の適用が乾癬治療に拡大され、上手に治療をすればほぼ症状の出ない形でのコントロールがめざせるようになりました。生物学的製剤は、炎症を起こすシグナルだけをブロックするため、細胞の機能を損なわずに炎症を鎮めることが期待できます。私は乾癬治療の黎明期から実績を積み、各地で講演や論文作成など勉強会での活動もしてきました。生物学的製剤による治療経験が豊富ですので、その他じんましんや円形脱毛症治療にも通じるため当院でもその強みを発揮していきたいと考えています。

近年、アトピー性皮膚炎や乾癬の治療は進歩しているんですね。

柳瀬哲至院長 紙屋町やなせ皮ふ科クリニック4

ええ。昔は治療がうまくいかない人も多かったと思います。けれどここ数年の間に治療法が飛躍的に進歩したおかげで、正しい診断のもとで先進の治療を受けることができれば、改善が見込める時代になりました。もちろん、症状が再燃することもありますが、症状をおさえて上手に病気と付き合っていくことはめざせます。アトピー性皮膚炎や乾癬に限らず大切なことは、適切な診断のもとで正しいの治療を受けることです。当院では皮膚科のゲートキーパーとして、基本的な治療から先進の治療に対応しています。さまざまな選択肢の中から、患者さんに合った治療のご提案をめざしていますので、皮膚に関するお悩みのある方はぜひ当院にご相談ください。

外科手術から美容まで専門性の高い医療の実践を

ご自身のクリニックを開業されて、思うことはありますか?

柳瀬哲至院長 紙屋町やなせ皮ふ科クリニック5

湿疹などのシンプルな疾患でも、うまくコントロールできずに悩んでいらっしゃる方が多いと感じました。医師とのコミュニケーション不足で、患者さんに治療の内容や意味がよく伝わっていないことも原因の一つかと思います。やはり、治療を受けるご本人がしっかり納得されることが大事なんだと改めて感じます。そういう意味でも、小さな疾患から重篤な症状まで、一から患者さんと向き合えるクリニックの存在はとても大切です。患者さんとの距離が近い分、治療がうまくいって「先生に会えて本当に良かった」と言っていただけたらうれしいですね。当院では、患者さんの幅広い診療ニーズに応えるべく、しみ、脱毛、ホクロ除去などの各種医療用レーザー装置、粉瘤などの皮膚腫瘍手術のできるオペ室など、検査や治療のための機材や設備も整えました。また、施術後のメイク直しのための複数のパウダールームや、会計をスムーズにするため自動精算機も導入しています。

美容皮膚科にも力を入れているとお聞きしました。

レーザーというと怖いとか、痛そうというイメージを持っていたり、「美容皮膚科はお金がかかりそう」と不安があったりする方もいるかもしれません。しかし、当院では豊富な経験と知識に基づき、なるべく費用を抑えて適切な施術を提供したいと考えています。東京で学び、広島でも修練を積んだレーザーの技術を生かし、美容皮膚科分野のノウハウも深めています。「もっときれいな肌になりたい」という思いに応えていくために、気軽に診療を受けられる体制を整えて、患者さんのご要望やニーズにしっかり応えていきたいと思います。

今後の展望についてお聞かせください。

柳瀬哲至院長 紙屋町やなせ皮ふ科クリニック6

広島の中心街という土地柄、オフィス勤めの若い患者さんが多く来られますが、これまでさまざまな患者さんを診てきましたので、今後はより幅広い年齢の方にお越しいただけるとうれしいです。お子さんの乳児湿疹、かぶれ、じんましん、あざ、水ぼうそうなどにも対応しているので、お気軽にご来院ください。専門である乾癬やアトピー性皮膚炎の治療、手術は継続しつつ、しみやほくろなどのレーザー施術をはじめ美容分野にも力を入れていきます。医師の仕事というのはリスクのある手術など、人が躊躇することでもあえて切り込んでいかなければならない面があります。そんな時はリスクをしっかりと見極め、入念な下準備を行った上で実行することが肝心です。新しい薬や治療法も手順に従って導入すれば怖くありません。私は皮膚外科チーム出身なので、新しい分野にも意欲的に踏み込んでいけるところは強みだと思っています。ぜひご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

しみのレーザー施術(Qスイッチルビー 5mm)/1ショット2200円
ほくろのレーザー施術(2mmまで)/2200円~
脱毛(わき1回あたり)/18歳未満4400円~、一般の方5500円~

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