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加藤 竜一 院長の独自取材記事

かとうベビー&キッズクリニック

(京都市伏見区/醍醐駅)

最終更新日:2024/06/04

加藤竜一院長 かとうベビー&キッズクリニック main

京都市営地下鉄東西線醍醐駅1番出口から徒歩1分。地元の人でにぎわうショッピングビルのすぐそばにある「かとうベビー&キッズクリニック」は、2023年5月に新規開院した小児科クリニックだ。院長を務める加藤竜一先生は、大学病院で小児の循環器を専門とする医師として研鑽を積み、関西の産科病院の小児科で診療を行ってきた、赤ちゃんと小児医療のプロフェッショナル。感染症流行の不安から受診控えが起こり、大打撃を受けた小児医療の環境を改善するべく、一般外来と非感染の外来を時間帯によって明確に分けたクリニックを開院するに至ったという。今回は、小児科を病気の時だけの場所にしないよう、より開かれた小児科づくりをめざしているという加藤院長に、クリニックの特徴や小児医療にかける思いを聞かせてもらった。

(取材日2023年5月27日)

症状のある一般外来と非感染の外来の分離で感染症対策

ワクワクする雰囲気のクリニックですね。

加藤竜一院長 かとうベビー&キッズクリニック1

ありがとうございます。来院してくれたお子さんや保護者の皆さんに、リラックスしていただけるように楽しい雰囲気づくりを心がけています。ビルの入り口に段差があり、現状完全にバリアフリーとは言い難いのですが、2階にあるテナントとしては院内の空間を広く取っていますので、ベビーカーやきょうだいを連れての受診でもあまり窮屈さは感じないのではないかと思います。また、ベビーチェアやおむつ交換台のあるトイレが2つ、院内の床には線路が走り、待合室には大きな木の身長計も。病院は嫌かもしれませんが、子どもの成長には欠かせない場所です。予約もウェブで簡単にできますし、ウェブ問診にも対応していますので、お気軽にご来院ください。

開院までの経緯を聞かせてください。

医学部卒業後10年間は主に大学病院で小児の循環器を専門とする医師として生まれつき心臓病を抱えたお子さまの診療を、その後の12年間は関西の産科病院の小児科で診療を行ってきました。そんな中、新型コロナウイルス感染症の流行に伴って、さまざまな不安から受診を控える人が増えました。さらに交流も制限されるようになりましたので、多くの人々が一人で悩み、苦しみながらの子育てを強いられている様子が伝わってきました。私は小児科とは、病気の治療をするだけでなく、子育てに奮闘するお父さんやお母さんとともにあるべきだと思っていますので、ならば気軽に行けるクリニックをつくりたいと思い至りました。

こちらのクリニックの特徴を教えてください。

加藤竜一院長 かとうベビー&キッズクリニック2

当院は午前中を一般外来、平日の午後を非感染の外来で区別しています。そのため、健診、予防接種、育児相談、肌トラブルや便秘の診察などは平日の午後の受診をお勧めしています。当院では生まれてすぐの赤ちゃんでも安心して来院していただくためにこの区別を徹底しており、発熱、咳、嘔吐・下痢など、感染症が疑われる症状のある方は、申し訳ありませんが、平日午後の診察をご遠慮いただきます。「病院なのに?」「この子はつらいのに診てもらえないの?」と思われるかもしれませんが、安心のための取り組みとご理解いただけますと幸いです。また、院内には隔離できる個室が3室あり、必要に応じて利用していただきます。スタッフのマスク装着、院内設備の消毒、換気、手指の消毒、スタッフの体温計測も徹底し、感染症対策には本気で取り組んでいますので、どうぞご安心ください。

小児科を赤ちゃんからの子育てをサポートする場所へ

診察時間をここまで区切っているクリニックは非常に珍しいと思います。

加藤竜一院長 かとうベビー&キッズクリニック3

先ほどもお話ししましたが、私は小児科は子育てのサポートをする場所だと思っています。大人と違い、子どもたちはどんどん成長し、日々変わっていきます。その変化がうれしくもあり、不安にもなります。お父さん・お母さんがこの不安を抱えたまま育児をするのは大変です。それなのに、不安を吐き出すことができる場所はあまり多くありません。「順調に成長しているのかな?」「これは病気なのかな?」など、一つ一つは些細なことかもしれませんが、それがお父さん・お母さんの心で膨らんでいけば大きな不安になります。ただほとんどの人は小児科は病気の時に行く場所という認識なはずです。その認識を変え、子どものことなら何でも相談できる場所にしていきたいという思いが強く、このようなスタイルをとっています。

感染症対策がされていることで、受診へのハードルも下がりそうですね。

元気を維持したくて、もしくは元気なのかどうかを知りたくて、小児科を受診したいと思っていても、そこに感染の不安があれば受診を控えたくなるものだと思います。特にまだまだ小さいわが子となれば、その気持ちも大きくなります。しかし、子どもが小さければ小さいほど早めの受診が重要になることも少なくありません。気になることがあっても受診できず、そのまま成長すると治療が遅れる恐れもあります。早めに対処すれば、解決が望めることも早いことが多い。この診療スタイルが、不安に思いながら子育てをする人を減らすきっかけになったらうれしく思います。そして内科や耳鼻科ですと赤ちゃんは受け入れてもらえないこともあるかと思いますので、そのような方々も積極的に受け入れていきたいと考えています。

小児科の先生でも、子育て中に不安を感じたことはありますか?

加藤竜一院長 かとうベビー&キッズクリニック4

私も3児の父として育児を経験し、子育ては喜びとともに大きな不安があるものなのだなと痛感するようになりました。小児の発達や病気について専門的に学んできた私でも、戸惑い悩むことは多かったです。熱を出せば「大丈夫かな? 大きな病気じゃないだろうか?」と思いますし、成長についてもあれこれ悩みました。それほどまでに、わが子のことって親にとっては心配なものなんだなと体感しています。またある程度大きくなった今でも、それはそれで次の心配がある。きっとこの気持ちはずっと続いていく。そう考えれば、子育てってやはり一人で、家族だけでやるには大変すぎます。不安を減らして喜びを増やすには、一人でも多くのサポーターが必要。その一つに小児科がなれたらいいなと心から思います。

家族・地域とともに子どもの成長を喜べる存在へ

患者さんと接する際、心がけていることはありますか?

加藤竜一院長 かとうベビー&キッズクリニック5

お子さんの様子をよく観察すること、そして保護者からみたお子さんの様子をよく伺うことはもちろんですが、それだけでなくご家族の様子、生活習慣や、生活環境についてもできるだけ把握するようにしています。通っている保育園や幼稚園、家族内で流行っている病気はないか、地域の傾向はないかなど、その子を取り巻く環境についても把握することでより適切な診断に近づくのではないかと思います。私はこの地域に来たばかりですので、すべての情報を把握できているかというとまだまだではありますが、皆さんお一人お一人のことを知りつつ、地域のことも知っていけたらと思っています。

先生が小児科を専門に選んだきっかけについても聞かせてください。

私は子どもは「希望のかたまり」で、どんな子にも無限の可能性があり、その可能性で未来を切り開いていくのだと思っています。小児科はそんな子どもたちを診療する分野ですので、大袈裟かもしれませんが「お父さん・お母さんとともに子どもたちの未来に携われる場所」だと感じました。いま自分が関わっている子どもたちの中に、新たな発見をする人がいるかもしれない。有名な政治家やスポーツ選手がいるかもしれない。そう思うだけでもワクワクします。私は多くの子どもたちが、自信を持って自分の未来に進んでいけるよう、健康面でのサポートができればなと思っています。そして、子どもたちを一番そばで支えるご家族のサポートをすることで、より楽しくより安心して育児をしてもらえたらと思っています。

それでは最後に地域の皆さんにメッセージをお願いします。

加藤竜一院長 かとうベビー&キッズクリニック6

当院は2023年5月にオープンしたばかりのクリニックで、まだまだ皆さんにとってはなじみのない場所だと思います。しかし、一人でも多くの皆さんの力になるべく、感染症対策に努めて診療をしております。新型コロナウイルス感染症だけでなく、子どもたちの間で流行する病気は多いもの。感染が怖いからと、受診を控えなくていいように最大限の配慮をしていますので、まずはお気軽にご予約いただければと思います。ただでさえ不安が多い子育て。昨今は社会事情も相まってさらに大変です。このクリニックが、子どもを持つご家族の力になってその悩みを軽くし、ともにお子さまの成長を喜べるような存在になっていければと思っています。どうぞよろしくお願いします。

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