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慶元 秀規 院長の独自取材記事

慶元整形外科リハビリ骨粗鬆症クリニック

(大阪市東住吉区/鶴ケ丘駅)

最終更新日:2024/03/05

慶元秀規院長 慶元整形外科リハビリ骨粗鬆症クリニック main

鶴ケ駅から徒歩5分、2023年4月に開業した「慶元整形外科リハビリ骨粗鬆症クリニック」。指の腱鞘炎と呼ばれるばね指をはじめ、肩、腰、膝など全身の痛みの軽減に向けて尽力するクリニックだ。慶元秀規(けいもと・ひでき)院長が「この辺りは、医師だった父が30年診てきた地域。感謝の気持ちを還元するために必要なことは何か」と考え、エコー(超音波)検査機器を用いた治療に注力してきた。「骨粗鬆症」をクリニック名に入れた理由も、「早めに骨密度を意識した生活を送り、骨折予防につなげてもらいたい」という思いからだそうだ。患者の時間的、経済的負担など日常生活にも配慮した治療を提案する。「痛みを諦めていた人にこそ頼ってほしい」と話す慶元院長に、診療において大切にする思いや検査機器へのこだわり、今後の展望などを聞いた。

(取材日2024年2月1日)

父の引退後、兄とともに地域の患者の力になりたい

まず、医師をめざしたきっかけは何だったのでしょうか。

慶元秀規院長 慶元整形外科リハビリ骨粗鬆症クリニック1

父が医師をしていたので憧れて……と言えたらいいのですが、実はそうではなくて。高校卒業後は、自分のやりたいことが見つからない時期もありました。両親にも心配されたりしましたが、そこから一念発起し、勉強をして医学部に入りました。だから決して順風満帆に医師になる道を歩んできたわけではないんです。大学卒業後は、骨粗しょう症やリハビリについて学んできました。開業に選んだのは、父が30年間守ってきたクリニックから徒歩3分の場所。父のクリニックは、今は兄が継いでいます。今までお世話になってきた地域で地域の方々の役に立ちたいと考え、連携ができる場所での開業を決意しました。

内装や機器など、クリニックのこだわりを教えてください。

まずは、精度の高さにこだわって導入した骨密度測定装置です。骨粗しょう症という言葉を聞いたことがあっても、どこに相談するべきなのか、何をすれば良いのかわからない方も多いと思います。骨折して医療機関を受診されて初めて、「こんなに骨がもろいと思っていなかった」と驚く方がほとんどではないでしょうか。骨折してから骨密度を測定しても、治療に役立ちはしますが、骨折前の状態に戻れるわけではありません。お金や手間、生活の仕方にも関わってしまいます。それなら、もっと早くから自身の骨密度を知って、骨折の予防のための対策をしていくほうがいいと思います。クリニック名に「骨粗鬆症」と入れたのは、地域の方が興味を持って足を向けてくれたらという思いから。骨折予防は高齢社会の大きなテーマだと考えているので、特に骨密度が低下するといわれる40歳を過ぎた女性には、一度骨密度検査を受けていただきたいですね。

クリニック名には「リハビリ」も入っていますね。

慶元秀規院長 慶元整形外科リハビリ骨粗鬆症クリニック2

クリニックの2階はワンフロアすべてリハビリルームになっていて、勤務医時代の同僚だった理学療法士が常駐でケアにあたってくれています。腰痛や膝痛などの慢性的な痛みの治療にはリハビリが必要です。診療後はすぐに2階の理学療法士にバトンタッチできる体制ですね。ありがたいことに優秀で人柄の良い人材が集まってくれて、本当に助かっています。クリニックの一番の目標は「痛みを訴えて来られた方に痛みを取って帰っていただくこと」。私たちを頼って来ていただいた方の痛みをどう取り除くか、リハビリルームのスタッフともコミュニケーションを図りながら、一人ひとりに適した治療を提供することを心がけています。

地域に還元するために取り入れた超音波検査機器

クリニックの診療の強みは何でしょうか。

慶元秀規院長 慶元整形外科リハビリ骨粗鬆症クリニック3

超音波検査機器を駆使した診察ですね。特別なものを使っているわけではありませんが、治療や診察などいろいろな場面でこの機器を活用できることをめざして、診療体制を整えました。四十肩などの痛みが脳へ伝わることを防ぐための「神経ブロック」、肩凝りや寝違えなどの痛みの緩和に有用な「ハイドロリリース」などの治療にも、超音波検査機器を活用しています。筋肉の凝りや血流の滞りなど、痛みの原因となっている場所の様子や、そこに注射針が刺さるところを患者さんに見てもらいながら治療します。処置の内容がリアルタイムで見られるので、変化がわかりやすいのではないでしょうか。加えて治療の過程がわかりやすいので、患者さんの安心感にもつながっていると思います。大人だけではなく、エックス線検査の際にじっとしていられないお子さんの診察にも、この機器は役立っていますね。

超音波検査を活用しようと思ったきっかけを教えてください。

一番は、開業するにあたって、育ててくれた地域の皆さんに感謝の気持ちを還元するために、何ができるかと考えたことです。四十肩などのように、普段の生活にも影響が出るような痛みに対して、超音波検査機器を活用した治療に対応することで、答えを出したいと思いました。今でこそスムーズに治療を進めていますが、開業前に勤務医をしていた頃に、機器の当て方や画像の見方といった基本的なところから必死で勉強しましたね。超音波で確認しながら数ミリの神経を狙って注射するには、やはり技術が必要ですから。現在では地域の方だけでなく、四国や九州、沖縄、北海道など、遠方からの患者さんもいらっしゃって、やりがいを感じています。アメリカ在住の方から「帰国する際に治療をお願いしたい」と国際電話がかかってきたときは、さすがに驚きましたがうれしかったですね。

超音波検査について、患者さんはどのような時に相談したらいいのでしょうか?

慶元秀規院長 慶元整形外科リハビリ骨粗鬆症クリニック4

先ほども申し上げた通り、超音波検査機器は全身の痛みを取るための「神経ブロック」や「ハイドロリリース」などの治療にも活用できるだけでなく、小さなお子さんの診察にも活用することができます。的確に評価して患者さんの痛みを取るための治療へとつなげるものですから、体のどこかに痛みを感じたら、まずはご相談ください。超音波検査の評価によっても治療内容は変わりますが、適切な治療をご提供させていただきます。

痛みがあっても諦めてきた人に徹底して向き合う

診療の際に大切にされている思いをお聞かせください。

慶元秀規院長 慶元整形外科リハビリ骨粗鬆症クリニック5

大きな病院と街のクリニックでは役割が異なるので、地域に根差したクリニックであるためには、患者さんの日常生活まで考えた治療が重要だと考えています。繰り返しになりますが、クリニックとしてめざすのは「痛みを取って帰っていただくこと」。そこにかかる患者さんの手間や時間も、できる限り減らせる治療を意識しています。これまで医師としての経験を重ねる中で、腰だけ、膝だけと専門性を絞ることにこだわってこなかったからこそ、全身の痛みに対応できることも強みになっていると思います。患者さんの困り事に徹底して向き合っていきたいですね。

患者さんと接する中で心がけていることはありますか。

身長が高めなので、高齢の方にも怖がられないように、目線を合わせることを気をつけています。超音波検査機器を使用する場合もそうですが、目線を合わせながらしっかりと処置内容を説明することが、信頼につながると思っているので、この点は大切にしていますね。また、理学療法士をはじめ、看護師や受付のスタッフなど、全員が仲良く協力し合いながら働いてくれているので、クリニック内の和気あいあいとした雰囲気も患者さんには伝わっているのかなと感じています。無事、開業1周年を迎えられるのも、スタッフに恵まれたおかげだと思い、本当に感謝しています。

今後の展望や読者へのメッセージをお願いします。

慶元秀規院長 慶元整形外科リハビリ骨粗鬆症クリニック6

まずは、ここにクリニックがあると知ってもらうこと。そして、痛みがあるのに治療を諦めてきた多くの方に来ていただくことをめざしています。悩みを軽減するための手助けはもちろんですが、治療を続けるうちに健康意識が高まれば、「そういえば骨密度も気になって……」と予防にもつながっていくと考えます。肩が上がらないと悩みながらも放置するのか、治療できるクリニックがあると知っているのかで、大きく人生は変わると思います。健やかな日々を過ごすためのお手伝いをさせていただくので、ぜひご相談ください。

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