研鑽を積んできた歯科医師が行う
専門性の高いインプラント治療
川越ピース歯科
(川越市/本川越駅)
最終更新日:2023/06/13
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歯周病や虫歯など何らかの原因で歯を失った時、その失った歯を補うための方法の一つとして思い浮かべるのがインプラント治療だろう。しかし世の中にさまざまな情報があふれ、何を信用して良いのかわからなくなっている人も多いのではないだろうか。西武新宿線本川越駅近くに2023年5月に開業したばかりの「川越ピース歯科」の塩崎健造院長は口腔外科で学び、さらに2年間アメリカの大学のインプラント科で、文字どおり朝から晩までインプラント治療の研鑽を積んできた人物。現在は他院での治療や指導の役割も務める塩崎院長に、インプラント治療に関する素朴な疑問や実際の治療の流れなどを聞いた。
(取材日2023年6月6日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qインプラント治療が向いているのはどんなケースですか?
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A
失った歯が1本だけの場合は、インプラント治療がお勧めです。ブリッジのように問題のない両側の歯に負担をかけることなく失った歯の役割を取り戻すことが期待できます。とりあえずブリッジで対応しようとする方もいらっしゃいますが、10年先20年先を考えたとき、負担がかかっていた両側の歯の問題が大きくなっていき、もしその歯を失ってしまったらブリッジでの対応が難しくなりますし、インプラント治療をしようにも土台となる骨に問題が起きていたら骨造成など、大きな処置が必要となる場合も考えられます。結果的に最初の段階でインプラント治療をしておいたほうが賢明だったということもあり得ますので、歯科医師とよくご相談ください。
- Qインプラント治療で一番気をつけなくてはならない点は?
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A
歯を失った原因を追究し、インプラント治療の前に原因にアプローチしておく必要があります。その原因が歯周病などの具体的な疾患の場合もありますし、例えば通院やメンテナンス意識といったお考えの部分の場合もあります。当院で治療するならば写真を撮り模型を作り総合的にどんなリスクがあるのか、今治療をすべきなのか、もっとほかに先にやらなくてはならないことはないのか、詳細に検討します。患者さんも歯を失った原因を理解しておかれたほうが良いでしょう。インプラント治療に限らず、当院では痛みなどの処置を急ぐ場合を除いて初診時はカウンセリングの時間としています。まずはご自分のお口や歯の状況を知っておきましょう。
- Qインプラント治療後に気をつけるべきことはありますか?
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A
インプラント治療は永遠のものでも万能なものでもありません。人工歯のため虫歯にはなりませんがインプラント周囲炎という歯周病に似た症状がみられることがあります。これは日頃のセルフメンテナンスと定期メンテナンスで十分予防することがめざせます。日頃のセルフケアでは歯ブラシだけではなく歯間ブラシやフロスを併用して、特にインプラント体の付け根の部分は汚れが残らないようにしましょう。また術後1~2年は変化が起こりやすいので、気をつけて観察する必要があります。定期的なメンテナンスは約3ヵ月ごとに、状態が安定していれば6ヵ月ごとまで間隔が空けられますが、よく歯科医師や歯科衛生士と相談してください。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1事前カウンセリング
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インプラント治療に関する患者の考えを聞き、歯を失った原因、口の中の現状、生活習慣病などの全身的な問題の有無、喫煙歴・状況、生活背景、歯磨きの回数などをヒアリング。加えて、定期メンテナンスに通っているかなどのこれまでの通院状況も確認。同院ではメンテナンス習慣などがなく、治療後の口の健康維持が難しいと判断した場合には治療ができない場合もあるという。口の中の状況によっては歯周病治療などが先になることも。
- 2術前検査
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口腔内や欠損部分の写真を撮影。口の中の型採りをして模型を製作し、骨の中心に打つインプラント体がかぶせ物の中心に適切に来るのかどうかチェックする。この模型でのシミュレーションは、院長自ら技工物を作って試みるというが、これは留学先のアメリカで身につけたという。適切な位置にそれぞれの材料が配置できなければ、その後の歯の寿命が期待できないため慎重に検討する必要があるそう。
- 3治療開始
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塩崎院長によると、歯科医師を信頼してすべて治療を任せてしまう患者も多いそう。しかし自分の体にメスを入れるので、任せきりにせず、この後どんな治療がどのように行われ、どんなリスクがあるのか、副作用などきちんと知った上で手術に臨むことが肝心だという。また可能ならば複数の歯科医院で話を聞いて判断するのも大切だとか。価格などの理由で歯科医院を決めるとトラブルの元にもなりかねないので注意が必要、と塩崎院長。
- 4手術
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術前準備や術後休憩なども含めて全体の手術時間は2時間程度。実際の手術は20~30分程度。同院では部分麻酔で行うが、痛みなどが不安な場合は麻酔科の医師に依頼し、鎮静剤を用いて術中うとうとするように鎮静下で行うこともできるという。可能であれば術前から術後しばらくは、禁煙または減煙でできるとより良い。手術当日は長湯や運動、多量の飲酒など血流が通常より良くなりそうなことはやめておく必要があるという。
- 5メンテナンス・検診
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後日抜糸を行い、順調ならば最初は約3ヵ月ごとにメンテナンスでチェックを行う。その後は口腔内の状況などにより通院間隔を調整していく。エックス線などを撮影して状況をチェックし、通院間隔を長く空けても最長で約6ヵ月ごとに予防のためにメンテナンスに通うことを推奨している。継続して自分の口の中を知っている歯科医院で診てもらうことはメリットが大きいので、続けて通院することが大切だという。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/48万6200円~
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マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。