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長引く頭痛、つらい時には医療機関へ
注意すべき頭痛の種類とは?

ブレインメディカルクリニック博多

(福岡市博多区/博多駅)

最終更新日:2024/04/11

ブレインメディカルクリニック博多 長引く頭痛、つらい時には医療機関へ 注意すべき頭痛の種類とは? ブレインメディカルクリニック博多 長引く頭痛、つらい時には医療機関へ 注意すべき頭痛の種類とは?
  • 保険診療

疲れや環境の変化など、さまざまな原因によって生じる「頭痛」。片頭痛をはじめ頻度の多い頭痛に悩む人の中には、痛みが出る度に市販の頭痛薬を服用してやり過ごしている、という人も多いだろう。脳神経内科を中心に総合的な内科診療を行っている「ブレインメディカルクリニック博多」では、頭痛の治療を通じて患者がストレスなく生活できるようサポートしている。貞島祥子院長は「今は治療の幅も広がり、薬で頭痛の予防を図ることも可能ですので、我慢せずに相談してほしいと思います」と優しく語る。また、頭痛の種類によっては原因に命に関わる病気が潜んでいることもあるため、注意すべき痛みについて知っておくことが重要だという。気になる頭痛の種類やその原因、詳しい治療の内容などについて教えてもらった。

(取材日2024年3月26日)

「突発的な激しい痛み」は危険なサイン。頭痛の頻度が増えている場合にも、脳神経内科に相談を

Q頭痛にはどのような種類があるのでしょうか?
A
ブレインメディカルクリニック博多 片頭痛や緊張型頭痛などは長年症状を抱えている人も多い

▲片頭痛や緊張型頭痛などは長年症状を抱えている人も多い

頭痛は、一次性頭痛と二次性頭痛の2つに分けられます。頭痛の原因となる他の病気がないものを一次性頭痛といい、片頭痛や緊張型頭痛、群発頭痛などがこちらに分類されます。群発頭痛とは、目をえぐられるような強い痛みが数週間から数ヵ月群発する頭痛のことで、痛む側の目が充血したり、涙や鼻水が出たりといった自律神経の症状が伴います。片頭痛が横になって休みたいような痛みに対し、群発頭痛はじっとしていられないほどの痛みがあり、市販薬では症状を抑えるのが難しいこともあります。そして、気をつけなくてはならないのは脳出血やくも膜下出血といった血管障害や脳腫瘍が原因で起こる、二次性頭痛です。

Q怖い頭痛と怖くない頭痛に分かれているのですね。
A
ブレインメディカルクリニック博多 頭痛の痛みによって緊急性が変わってくるそう

▲頭痛の痛みによって緊急性が変わってくるそう

二次性頭痛は、今まで感じたことがないほどの突発的な激しい痛みの他、高熱、意識がもうろうとする、半身まひやうまく喋れないなどの症状が現れることがあります。脳出血やくも膜下出血など命に関わる病気が潜んでいる可能性がありますので、こうした症状を感じた場合にはすぐに病院を受診してください。もともと一次性頭痛がある人でも、二次性頭痛を発症することがあります。普段とは違う頭痛を感じたら、その場合にも病院を受診するようにしてください。痛みで動けない、頭痛以外の症状が強いといった際には、迷わずに救急車を呼びましょう。

Q頭痛にはどのような原因がありますか?
A
ブレインメディカルクリニック博多 患者の話をしっかりと聞くことを心がけている

▲患者の話をしっかりと聞くことを心がけている

まず最も相談の多い片頭痛ですが、脳の表面に三叉神経という痛みを感じる神経があり、ストレスなどがきっかけでそこから痛みを伝える神経物質が出ると、血管が拡張して頭痛を引き起こします。片頭痛の患者さんにお話を聞くと、両親や家族も片頭痛で悩んでいる、というパターンが多いです。次に緊張型頭痛ですが、こちらは筋肉の緊張や肩凝りが原因の頭痛で、運動不足や長時間のパソコンの使用などによって発症しやすくなります。群発頭痛に関しては、脳の視床下部から自律神経に作用することで、頭痛とともに目の充血や流涙などの自律神経症状が起こると言われています。その他、副鼻腔炎などの血管の病気が原因で頭痛が現れることもあります。

Q頭痛とめまいにはどのような関係があるのでしょうか?
A
ブレインメディカルクリニック博多 原因や治療法を探り、先のことについて一緒に考えていく

▲原因や治療法を探り、先のことについて一緒に考えていく

頭痛に伴う症状としてめまいが生じることがあります。片頭痛でお悩みの方で、頭痛が起こった時にフラっとしたり、緊張型頭痛でも、肩凝りがひどい時にめまいを感じたりすることもあるでしょう。この他に、頭痛の前兆としてめまいが現れる方もいるようです。二次性頭痛についても、頭痛が起きる場所によってはめまいが生じます。また、交通事故などで外傷を負った場合には、後遺症として頭痛とめまいが一緒に現れることが多くなっています。片頭痛など原因が頭痛にある場合には、頭痛の治療に取り組むことでめまいも生じにくくなります。

Q具体的な治療方法について教えてください。
A
ブレインメディカルクリニック博多 先進のMRIや超音波診断装置、神経伝導検査の機器などがそろう

▲先進のMRIや超音波診断装置、神経伝導検査の機器などがそろう

まず、いつから、どういったときに、どの程度の痛みが出るのかをヒアリングします。必要に応じてMRIやエコー検査も行い、二次性頭痛の場合にはすぐに専門の医療機関で治療します。一次性頭痛については種類によって有用な治療を探ります。片頭痛は常用の痛みを抑えるための予防薬や、1ヵ月または3ヵ月おきに1回投与する注射薬も近年開発され治療の選択肢が広がってきていますし、群発頭痛も痛み止めの注射や内服薬などの使用が可能です。緊張型頭痛は、姿勢の改善やリハビリテーションを通して原因の解決を図ります。当院では、患者さんに頭痛のタイミングや服薬の回数などを「頭痛ダイアリー」に記録してもらい、治療に役立てています。

ドクターからのメッセージ

貞島 祥子院長

頭痛があると、仕事で十分にパフォーマンスを発揮できなかったり、外出が楽しめなかったりとQOLが著しく低下してしまいます。市販薬で頭痛を抑えようとする方も多いですが、どうしても痛みが出てからの対応になりますし、最近では薬の使用過多によって引き起こされる頭痛が問題になっています。頭痛の頻度が増えてきて困っている場合や、月に5回以上頭痛薬を服用しているという場合には、我慢せずに脳神経内科にご相談ください。頭痛の予防や原因の解決に取り組むことで、今よりもっと仕事や生活がしやすくなると思います。また、今まで感じたことがないほどの強い痛みを感じた際にも、すぐに医療機関を受診しましょう。

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