噛み合わせから見直す
顎関節症と歯の健康寿命
藤花歯科医院
(大阪市東住吉区/駒川中野駅)
最終更新日:2026/07/09
- 自由診療
「口が開きにくい」「顎がカクカク鳴る」といった不快な症状が特徴の顎関節症。自然に治ることもあるが、放置すると将来的に手術が必要になるほど悪化するリスクも潜んでいる。「藤花歯科医院」の藤原直明院長は、こうした顎のトラブルや、特定の奥歯ばかり虫歯になったり詰め物が取れたりする背景には「噛み合わせ」が深く関わっていることが多いと指摘する。なぜ一生懸命ケアをしていても歯が悪くなるのか。一生自分の歯で過ごすために、今の治療だけで十分なのか。噛み合わせが口腔内全体の健康に与える影響と、根本原因にアプローチする治療の重要性について、藤原院長に解説してもらった。
(取材日2026年6月23日)
目次
一生自分の歯を残すために。噛み合わせの重要性を伝え、根本原因から見直す治療に真摯に向き合う
- Q顎関節症とはどんな病気で、主な原因は何ですか?
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A
▲顎関節症の原因は、食いしばりや歯ぎしりによる過度な負荷など
顎関節症は、口を開ける時に痛みが出たり、音が鳴ったり、大きく開かなくなったりする病気です。主な原因は、食いしばりや歯ぎしりによる過度な負荷、噛み合わせの不調和にあります。顎の関節にはクッションとなる軟骨がありますが、強い圧迫が加わり続けることで軟骨が変形したり、位置がずれたりして症状を引き起こします。放置して重症化すると筋肉が萎縮して開口障害になり、耳の横を切開する大がかりな手術が必要になるケースもあります。背景にある「力のコントロール」の問題を見逃さないことが、将来の健康を守る上で大切です。
- Q噛み合わせが悪いことで起こるトラブルを教えてください。
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A
▲噛み合わせのトラブルについて藤原院長に話を聞いた
噛み合わせが乱れていると、特定の歯にばかり力が集中してしまいます。すると、歯に亀裂が入って虫歯になりやすくなる、詰め物が頻繁に取れる、知覚過敏が起きるといったトラブルが起こります。過度な力で歯が割れてしまい、抜歯を余儀なくされることもあります。80歳で20本の歯を残せている方の多くは前歯が正しく噛み合っていますが、前歯が噛み合っていない方の達成率は低いというデータもあります。奥歯ばかり治療を繰り返している方は、噛み合わせのバランスが崩れ、歯を失う危険信号が出ている状態と言えます。
- Qこちらのクリニックでは、どんな検査や治療を行うのですか?
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A
▲口腔状態を「見える化」。さまざまな検査で資料採取を行っている
当院では、お口の状態を「見える化」するために2時間かけて精密な資料採取を行います。ここまで時間をかける歯科医院は少ないと自負しており、歯科用CTやセファログラム写真、エックス線などの機器を用いて徹底的に分析。筋肉がリラックスできる本来の位置と、実際の噛み合わせとのズレを把握し、時間をかけて原因を究明します。治療はマウスピースによって力のコントロールを図るほか、原因解決のための矯正治療、必要に応じてインプラント、親知らずの移植などを提案します。多角的な視点で原因そのものを取り除く治療をめざしています。
- Q特に重視されているポイントは何ですか?
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A
▲患者の微細な変化を見逃さず、歯の寿命を延ばす診療に注力
場当たり的な処置ではなく、「一口腔単位」での解決を重視しています。今ある痛みを取るだけでなく、10年後、20年後にその歯がどうなるかを逆算して考えます。そのため、患者さんの年齢や状況も考慮し、残りの人生で大きなメリットが得られるよう治療計画を提案します。例えば、将来的に矯正の可能性がある場合は、安易にインプラントを急ぐことはありません。また、日々のメンテナンスでも、歯科衛生士と情報を共有し、微細な変化を見逃さないようにしています。歯の寿命を延ばすことにこだわり、使命感を持って診療にあたっています。
- Q受診すべきタイミングについて教えてください。
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A
▲歯や治療に対しての疑問があれば相談を受け付けている同院
「しっかり通院して日々の手入れも気をつけているのに、なぜか同じ場所の治療を繰り返している」と疑問を感じている時が、受診のタイミングです。特に40代から60代の方は、健康意識が高まると同時に、これまでの治療の蓄積から今後のリスクが見えやすくなる時期です。見た目の改善だけを目的とするのではなく、自分の歯を長持ちさせたい、今の説明に納得がいかないという方にこそ、相談していただきたいです。ご自身では気づきにくい「無意識の癖」や「噛み合わせの不調」を可視化し、一生自分の歯でおいしく食事をするための「答え」をともに見つけていきましょう。
自由診療費用の目安
自由診療とは歯列矯正/88万円~、インプラント治療/55万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

