新井 洋平 院長の独自取材記事
あらい歯科こども歯科
(名古屋市南区/桜本町駅)
最終更新日:2023/07/28
桜本町駅から徒歩2分にある「あらい歯科こども歯科」は今年4月に開院したばかりの新しい歯科医院。吹き抜けの高い天井による解放感あふれる待合は、海中のイメージ映像や洗練された音楽で演出され、心身ともにリラックスできるだろう。院長の新井洋平先生は愛知学院大学歯学部卒業後、県内の歯科医院で研鑽、インプラントや欠損した歯などを補う補綴治療を得意とする。妻である新井由衣副院長は大学時代の同級生。自身も3歳と0歳の子育てをしながら診療しており、ママ目線での小児歯科やマタニティー診療に注力している。「地域に根差し、ご家族がそろって笑顔で通える親しみのある歯科医院でありたい」と語る新井院長に、同院の特徴や診療時の心がけなど、さまざまな話を聞いた。
(取材日2023年6月9日)
地域に根差し健康な口腔内をサポートするために尽力
開業までの経緯を教えてください。
この4月に妻とともに新規開院しました。妻とは愛知学院大学歯学部の同級生で、2人とも実家が歯科医院ですので、開業したのは自然な流れですね。私は歯科医院と自宅がドア1枚しか隔てていない環境で、父が仕事をする姿を見て育ちましたので、歯科医師になった当初から開業したいと思っていました。父はいわゆる昔ながらの街の歯科医師だったので、主に患者さんはご近所の方。私も地域の方が来てくれる、かかりつけの歯科医院をやりたいと思っていましたので、妻の地元である当地を選びました。ご高齢の方は最期までしっかり噛めるように、子どもさんは一緒に年を重ね、大人になっても来てもらえる歯科医院をめざしていきます。
貴院のコンセプトを教えてください。
「地域の人が健康になる、地域に根差した歯科医院」です。老若男女を問わず幅広い年代の方に来ていただきたいですね。院名に「こども歯科」を入れたのは、子どもさんはもちろん、子育て中の親御さんを応援したいという意味合いもあります。特に女性は妊娠、出産をすると体調が変化し、お口のトラブルが生じることもあります。しかし、ご自身のことは後回しになってしまう方が多く、なかなか気軽に医療機関を受診できないという現状があります。妻は子育てに奮闘中の2児の母でもありますので、お子さん連れの患者さんにも寄り添えると思います。託児ルームやキッズルームもご用意し、保育士も常勤していますので、安心して受診してください。また、女性の歯科医師を希望する方にも喜んでいただけると思います。
貴院が得意としている治療は?
最初に勤務した歯科医院ではインプラント、前職では入れ歯やかぶせ物など補綴に注力した歯科医院で経験を積ませていただきました。インプラントや入れ歯を用いた「噛み合わせの再構成」を得意としています。特に顎関節がずれて噛めないなど、噛み合わせが崩れている箇所にアプローチする欠損補綴には自信があります。また、入れ歯の品質や機能は、歯科技工士さんの知識や技術が大きく影響します。当院は入れ歯に特化したラボと連携しているのも強みですね。そして偶然にも、この地域は入れ歯を使われている方や歯の欠損がある方が多いようなので、私の経験がマッチしていました。妻はマタニティー診療や小児歯科に注力しています。もちろん私も子どもは好きですが、妻は常々「子どもが大好きなの!」と言っている、超がつくほどの子ども好き。安心してお子さんをお任せいただけると思います。
丁寧な治療で口腔環境を長く保ちたい
そもそも先生が歯科医師をめざしたのはなぜですか?
やはり歯科医院が身近にある環境で育ったことですね。小さい頃はいろいろと夢がありましたが、気づいたらこの道に進んでいたように思います。子どもの頃、家にいる父に多弁なイメージはありませんでしたが、今思えば診療の際、患者さんとはすごく話をしていましたね。私も患者さんとのコミュニケーションはとても大切だと思っていますし、その根源は父にあると感じています。歯科医師として意識しているのは、まず「人として」、そして「医療人として」の心持ちです。目先の経営や利益ばかりを考えると、人の道を外れてしまいます。常に患者さんの視線に立ち、「患者さんのために」を最優先に診療にあたっています。
歯科医師としてのモットーは?
歯科医療では一度失ってしまうと元に戻せないというケースも多々あります。「こんなはずじゃなかった」ということを、できる限りなくしたいという思いで診療しています。そして、言葉足らずの説明や治療方法を歯科医師からの一方通行で進めてしまうのはトラブルのもと。診療では、現在口の中で起こっていること、この先に起こり得る可能性があることを、しっかり説明させていただきます。その上で複数の治療方法をご提案させていただき、それぞれのメリットやデメリットを理解いただき「ご自身に選択してもらう」ことを重視しています。そのためには、やはりコミュニケーションが重要ですので、なんでも話せるような雰囲気づくりを意識しています。ただし、親しき中にも礼儀ありで、歯科医師としてのガードを下げすぎず、かつ患者さんとの距離感は縮められるように気をつけています。
診療の際に心がけていることは?
「丁寧に」行うということですね。言葉での説明も治療も。例えば、器具で頬を引っ張る時なども、できるだけ丁寧さを心がけています。また、歯科医師になった当初に勤めた歯科医院では、その時すべきことは絶対にやり遂げ、時間がないからと打ちきることは決してありませんでした。流れ作業のように適当な治療をして、すぐに壊れてしまう口腔環境ではなく、丁寧な治療で長持ちする口腔環境をつくりたいという想いは、その歯科医院で育てていただきました。この診療スタイルを、付加価値として感じてくださる患者さんがいらっしゃるとうれしいですね。時にはお時間をいただくこともあるし、少しお待たせしてしまうこともありますが、ご理解いただきたいです。
大切な人にも自信を持って勧められるように
建物や設備にも先生のこだわりが伺えます。
歯科医院というと緊張する方も少なくありませんので、まずは閉塞感のない空間づくりをしました。吹き抜けにして天井を高くし、天窓で陽光を取り入れることで、解放感を演出しています。待合はイルカや熱帯魚の映像やジャズなどの音楽を流して、癒やしの空間をめざしています。こだわったのは待合から託児ルームが見えるようにしたこと。お母さんにも安心いただきたいですし、単にモダンな印象だけでなく、人の温かみが感じられるようにもしたかったからです。子どもはそこにいるだけで明るい雰囲気をつくってくれますし、リラックスして治療を受けていただけると思います。また、自分自身や大切な人にも、自信を持って勧められる歯科医院でありたいので、衛生管理にも注力しています。厳しいヨーロッパ基準を満たした滅菌器や、患者さんごとに交換できるものは、すべて使い捨て製品を使用しています。
スタッフはどのような方が多いですか?
みんな若いのに、優しく細かなところまで気が利くスタッフばかりです。当院の診療は患者さんとのコミュニケーションを重視しています。患者さんをお待たせしてしまう時も、自然に世間話をしてくれるなど、コミュニケーション能力に長けていると思います。また、長くお付き合いしていくには信頼関係を築いていかなければなりませんので、原則として歯科衛生士は担当制にしています。この点でも、スタッフはそれまでの施術内容をよく覚えていますし、雑談で盛り上がっていますね。まさしく大切な人に自信を持って勧められる環境をつくってくれており、感謝しかありません。
読者にメッセージをお願いします。
お口の健康を維持するためには、虫歯や歯周病などのトラブルが生じてから対処するのではなく、問題を未然に防ぐための「予防」が最も重要です。そしてトラブルが起きてしまったら早期発見が大切です。そのまま放置しておいて、大がかりな治療になるほど歯は弱くなり、歯の寿命も短くなります。定期的に歯科医院に通院いただくことが、歯を守ることにつながり金銭的な負担も軽減が図れます。また、トラブルが生じた時に通うというのは「かかりつけ」ではなく「なじみ」の歯科医院。私がめざしているのは、あくまでも「かかりつけ」の歯科医院です。「虫歯になっちゃったから今回もよろしく」ではなくて、「今日もすっきりしたよ、ありがとう」と日常の中で通ってくれる歯科医院にしたいです。どんなに些細なことでも、気軽にご相談いただきたいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/35万7500円~、セラミック治療/6万6000円~