個々の子どもに適した矯正装置で
口の機能を整えることをめざす
千葉センシティ矯正歯科
(千葉市中央区/千葉駅)
最終更新日:2024/02/20
- 自由診療
歯列矯正を行い歯並びが整うことで、歯が磨きやすくなり虫歯や歯周病予防につながるという話を聞いたことがある人は多いだろう。しかし矯正のメリットはそれだけにとどまらず、将来虫歯や歯周病で歯を失ったときに、矯正で歯の根の位置や噛み合わせが整っていることで、かぶせ物、入れ歯、インプラントなどを用いる場合に、より良い治療をすることが期待できると「千葉センシティ矯正歯科」の石川宗理院長は話す。審美面に注目が集まりがちな歯列矯正だが、口の機能をしっかり発揮できるように環境を整えることが矯正の目的だという。今回は、勤務医時代に子どもの矯正も数多く手がけてきたという石川院長に、子どもの時に矯正を始めるメリットや受診の目安、治療を継続するための秘訣などたっぷり話を聞いた。
(取材日2023年7月5日)
目次
見極めが難しい子どもの矯正の開始時期。口腔内のマイナス要因に気づくには早めに専門の歯科医院に相談を
- Q子どもの矯正はどのように進めていくのでしょうか?
-
A
子どもの矯正は、大人の矯正に比べて一人ひとり使う矯正器具が変わってきます。子どもには子どもに適した装置があり、歯列を外側に広げるための拡大床やワイヤー、専用のマウスピース型装置を使った咬合誘導、トレーニングなどさまざまな方法があります。それらを組み合わせ、その子どもの発育や生え替わりを慎重に見極めながら進めていきます。また当院でも、今後は口周囲筋トレーニングにも注力していきたいと考えています。子どもの頃「口を閉じて鼻で息をしましょう」と言われたことがある人もいるかと思いますが、歯並びを悪くする原因の一つである舌の癖や口呼吸を改善するには、口周りの筋肉を鍛えることが重要だとされています。
- Q矯正は子どものうちに始めたほうが良いのでしょうか?
-
A
子どもの矯正で重要なことは、この先マイナスになる要因がないかを見極め、早めに対処するということです。例えば骨の中に変な方向を向いた歯が埋まっている場合、子どものうちに矯正を始めることで、スムーズな矯正につなげることが期待できます。これを大人になるまで知らずに放置していて、いざ大人になってから何とかしようと思うと、抜きたくない歯を抜かなければならない場合もあります。生え替わりのない大人になってからのほうが効率的に進む場合もありますが、年齢が上がり代謝が悪くなると骨が動きにくくなること、虫歯や歯周病があると治療の選択肢が変わることを考えると、子どものうちに始めることはメリットがあると思います。
- Q受診の目安を教えてください。
-
A
まずは3歳が1つ目の目安です。ほとんどのお子さんが乳歯列がそろう頃で、噛み合わせに問題があるか、受け口になっているようであれば、歯科医院に相談してほしいですね。そして一番大きなターゲットになる年齢は6歳です。この時期に多くのお子さんは、前歯と奥歯が生え加わり、お子さん自身が歯科治療を理解できる年齢になるので、スムーズにエックス線写真を撮れるようになることが大きいです。骨の中の問題は、ご両親が見た目から判断することは難しいので、できれば矯正専門の歯科医院で、パノラマエックス線撮影をしてもらいましょう。そうすることで、歯が変な方向に向いている、歯がない、多いなどの問題を早めにキャッチできます。
- Q矯正専門の歯科医院にかかるメリットを教えてください。
-
A
大人の歯と違い、子どもの歯は生え替わりがあるため、生え替わった後の歯列がどのようになるかは、生え替わってみないとわからないところがあります。だからこそたくさんの症例を診ている先生のほうが、将来矯正が必要になるような問題が隠れている場合にも早く気づくことができると思います。やはり経験値が高ければ高いほど、さまざまな症例に臨機応変に対応できる範囲が広がるので、お子さんのお口のことで心配があれば矯正専門の歯科医師に相談すると良いと思います。また当院も含め、一般歯科との連携を行っている歯科医院が多いと思いますので、虫歯などの治療についても不安があれば相談してみましょう。
- Q子どもが嫌がらずに矯正を続けられるように心がけていることは?
-
A
毎日矯正装置を忘れずにつけることは、子どもにとっては結構面倒なことだと思います。もちろん頑張れる子もいますが、途中で嫌になってしまう子も。ですから矯正器具を選ぶときにも、そのお子さんの性格なども考え、毎日のつけ外しが難しい場合は、固定式の装置を使うこともあります。一番大事なことは、お子さんが歯科医院や矯正に対してネガティブな意識を持たないようにすることです。緊急性が高い症例は別として「お子さんの成長に合わせ、今やれることから少しずつやりましょう」とお話ししています。矯正は期間も長いので、矯正装置を選ぶ際は、お子さんも親御さんもなるべくストレスを少なくできるように配慮しています。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児矯正(ワイヤー)/44万円、幼児の矯正(3歳まで)/11万円、床矯正/44万円、マウスピース型装置を用いた小児矯正/55万円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。