全国のドクター13,603人の想いを取材
クリニック・病院 157,055件の情報を掲載(2025年4月25日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 神奈川県
  3. 川崎市高津区
  4. 溝の口駅
  5. みぞのくち腎・泌尿器クリニック
  6. 田中 晴郎 院長

田中 晴郎 院長の独自取材記事

みぞのくち腎・泌尿器クリニック

(川崎市高津区/溝の口駅)

最終更新日:2025/04/14

田中晴郎院長 みぞのくち腎・泌尿器クリニック main

東急田園都市線溝の口駅、JR南武線武蔵溝ノ口駅から徒歩数分の医療モールビルに「みぞのくち腎・泌尿器クリニック」はある。院長の田中晴郎先生が心がけるのは「患者さんの満足度」。2023年開業の真新しい院内には、2つの診療室と内視鏡検査室、エックス線室を備え、一通りの検査を行えるように機材を設置し、スムーズな診察ができるよう動線も工夫している。大学病院での臨床と研究の経験を踏まえて、田中先生が追求するのは、「いつでも来やすいクリニック」にして「患者さんの満足度が高いクリニック」。待ち時間を減らすこと、一人ひとりに合った診察を行うことに努め、病診連携も推進。「みんながハッピーになって帰れる場」をつくり出すのが目標だという。親しみやすい口調で熱い思いを語る田中院長に、提供したい医療への思いを聞いた。

(取材日2024年7月18日)

「患者さんを待たせたくない」という思いから開業

開業されるまで、先生はどのようなお仕事をされてきたんですか?

田中晴郎院長 みぞのくち腎・泌尿器クリニック1

大学卒業後、大学病院を経て厚生労働省管轄の独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)の医療機関など、大規模な病院に13年間勤務しました。特に大学病院に勤務したことで、開業への思いが強くなりました。大学病院の仕事は大まかにいうと3つありまして、まずは「臨床」。患者さんの診察や治療ですよね。そして、教養部で教壇に立つ先生方が大学院生に対して行うような「教育」。あとは「研究」。自分なりの題材で論文を書いて研究発表を行います。大学病院での仕事量って尋常じゃないんですよ。信じられないほど多くの外来患者を診察し、へとへとになりながら論文を書いて、終電で帰ることができればいいほうなんですね。そんな中でも特に、僕は自分が臨床に向いていると実感したんです。

できるだけ患者さんに向き合っていたいということですね。

実際に患者さんからお話を聞くほうが、性に合ったんです。それで「患者さんを待たせることが当たり前になっている」ということに疑問を持ちました。お昼に予約された患者さんの診察が夕方まで終わらないなんていうこともよくあったんですね。さらに大学病院には膀胱炎、前立腺肥大症、頻尿などよくある泌尿器科の病気に加えて、市中病院からの紹介で来られたがんなどの重篤な患者さんも多くなります。症状によって診察に差をつけることはないのですが、実はむしろ、がん患者さんのほうが、それまでよく説明を受けられていて、理解が早いケースも多く、逆に頻尿などの患者さんにしっかり問診する必要があり、診察の時間配分が歪になることもよくありました。それを正したいと思ったんです。

「患者さんを待たせたくない」というのが開業の大きなモチベーションになったわけですか?

田中晴郎院長 みぞのくち腎・泌尿器クリニック2

待ち時間が長いというのは単純につらいと思うんです。病院が混雑していた場合、待ち時間が発生するのは致し方ない部分もあるのかもしれませんが、2時間、3時間待たされる患者さんのストレスはかなりのものだと思います。結局、大学病院の終盤には、当時の上司が近くにクリニックを開いたので、連携して対応できるようになりました。結果、大学のほうでは重篤な患者さんを重点的に診ることができ、待ち時間のスリム化につながりました。上司のクリニックには患者さんが増え、僕自身も落ち着いて患者さんと向き合うことができて、いわば「Win-Win-Win」の結果が出たんです。みんながハッピーになれる環境、これこそが自分のめざすべき医療だと実感しました。

多忙なビジネスパーソンが来やすいクリニックに

そうして開業されたクリニックの特徴を教えてください。

田中晴郎院長 みぞのくち腎・泌尿器クリニック3

まずは「来院しやすい」という点ですね。月曜と水曜は夜8時まで、土日も診療しています。また、ビジネスパーソンの方々に通っていただきやすい立地として溝の口を選びました。仕事終わりや休日に利用いただけるかと思います。このビルは医療モールで複数のクリニックが入っているので、ほかのクリニックに行くついでに来院するということもできるので、そういう意味でも来院しやすいかもしれないですね。もう一つの特徴は「待ち時間が少ない」ということ。院内の動線と予約、症状に合わせた診察プランの設定で、来院された患者さんを無駄に待たせることのないようスケジューリングしているんです。それを実現するために2つの診察室を備え、手の空いた医師が適切に検査を行い、採血や尿検査の結果を伝え、超音波診断や診察を良いタイミングで行うように組み立てています。

実際の診療はどのように行われるんですか?

クリニックにご来院いただいたら、問診表をご記入いただき、そちらの問診表をもとに診察室でお話をお伺いいたします。その後、必要な場合は検査を実施し、検査結果をもとにお話をするという流れです。患者さんのお話をお伺いする際は、一人ひとりに合ったコミュニケーションをとり、ご相談いただきやすい雰囲気を意識しています。ご来院いただいた患者さんは何に一番困っているのか簡潔に、素直に伝えていただけると助かります。患者さんの主訴がはっきりすると、その後の検査をスムーズに行えますし、そのほうが患者さんにとっても負担にならないのではないでしょうか。診療全体を通して丁寧さとスピーディーさを意識して行うようにしています。

先生はそもそもなぜ泌尿器科を選ばれたのですか?

田中晴郎院長 みぞのくち腎・泌尿器クリニック4

泌尿器科って大まかに分類すると外科の範囲に入るんですよ。対象が尿路なのか呼吸器なのか消化器なのかという違いだけで、いわば「腎臓外科」なんです。まず外科が僕の肌に合ったというのは大きいですね。そして手術室も好きですし、医局の雰囲気も良かった。何より大きかったのは、僕自身がスペシャリストではなくゼネラリストになりたかったという点です。ある特定のジャンルに秀でているのではなく、一通りどんな病気でも診察できる医師になりたかった。そうした条件を並べてみて、自分の適性を冷静に考えたとき、最も自分に合っていたのが泌尿器科でした。

病気だけでなく一人ひとりに寄り添う

患者さんに接する際、心がけていることはなんですか?

田中晴郎院長 みぞのくち腎・泌尿器クリニック5

患者さんがご自身の症状に関して、何をどの程度心配されているかをきちんと把握するということですね。患者さんによっては、ご家族に言われて「仕方なく来た」ケースもありますし、特に症状がなくても「不安でしょうがない」という方もいらっしゃいます。症状の緩和はもちろん大切ですが、患者さんが求めていることを知って、それに寄り添えるような診察を心がけています。「一応調べたい」という方には、体に極力負担をかけないよう最低限の検査や処置を行うようにしますし、本当に不安な方には原因をしっかり伺った上で、検査の理由や「何がわかるのか」など丁寧に説明します。そうすることで、少しでも気を楽にできればと思っています。

実際に診療されてみて感触はいかがですか?

開業して時間もたち、ある程度認知していただいているのか、おかげさまで多くの患者さんに来院していただけています。お一人お一人に合ったかたちでの診療はできていると思うのですが、いかんせん少しずつお待たせする時間が増えているのは心苦しいところです。ですので、僕が大学病院にいた頃とは逆ですが、地域の医療機関と連携を取ってスムーズかつ満足していただける診療を行おうとしています。近隣の大きな病院からは、患者さんをご紹介いただき、逆に重い症状の方はご紹介するという連携を取っており、現状ではうまく病診連携が進んでいます。今後はさらにこうした体制を進めていき、これまで以上に患者さんを円滑に診療できるような環境にしていきたいと考えています。

最後に、地域の皆さんにメッセージをお願いします。

田中晴郎院長 みぞのくち腎・泌尿器クリニック6

幅広くどのようなことでもお話しいただければ、皆さんの悩みの解消に役立てると思います。アプローチしやすい場所で、いつでも来られるよう開けていますので、お気軽にお越しください。僕の卒業した大学の理念は「病気を診ずして病人を診よ」というものでした。創設者の高木兼寛先生の言葉で、医学の知識や技術を習得して提供するのはもちろん、人間的な温かさや思いやりも兼ね備えた医師であれ、という意味です。医師になってかなりの時間がたちますが、病気を治療することだけでなく、患者さんの人間性とも向き合って、常に患者さんの目線を忘れず診療にあたるということを大事にしていきたいと思っています。

Access