吉田 麻莉絵 院長の独自取材記事
麻布十番駅前歯科クリニック
(港区/麻布十番駅)
最終更新日:2023/12/11
待合室に一歩入るとほっとできる優しい色調でまとめられた「麻布十番駅前歯科クリニック」は、保険診療を基本に、子どもから大人まで家族でかかれる歯科医院だ。院長の吉田麻莉絵先生は、朗らかに接してくれる緊張感を与えない人柄。スタッフたちも、院長が「人柄重視」で採用したという。「そろそろ話がしたいなと思うタイミングで、メンテナンスに来てもらえるような関係を築きたい」と笑顔で語り、患者とのコミュニケーションを大事にしている。また、歯科用CTやマイクロスコープ、口腔内スキャナーなどの設備を充実させ、高水準な治療の提供を目指す。予防歯科に加え、小児矯正の前に行うことで効果が期待できる咬合誘導にも力を入れている。幅広い治療内容とホスピタリティーで「地域に根差したかかりつけ医」をめざす院長に、その想いを聞いた。
(取材日2023年11月1日)
保険診療を基本にした、家族でかかれる歯科医院
クリニックの雰囲気について教えてください。
気軽に来ていただけるように、内装はカフェのような雰囲気をめざしました。いい意味で歯科医院っぽさを抑えた内装にして、緊張感や不安を与えないようにしたかったんです。当院は2階にあり、基本的には外階段をご利用いただくのですが、ベビーカーや車いすをご使用の場合はエレベーターもご案内できますので、小さいお子さん連れの方も気兼ねなく来ていただきたいです。私を含め、スタッフはみんな話し好きな子が集まっています。採用する際に注目したのは、話が上手でコミュニケーションがきちんと取れる人であること。いくら技術があったとしても、話しかけにくい人だと患者さんは安心できませんので、人柄をまず重要視しました。現在、3人いる常勤スタッフはみんなお話し上手ですよ。
定期的に通う上で、スタッフさんの人柄は重要ですよね。
歯科医院はなるべく行きたくないという人も多いようですが、そういう場所にはしたくないなと思っています。「そろそろスタッフのあの子と話がしたいな」と思ったタイミングで、メンテナンスに来てもらえるようなクリニックにしたいんです。特に当院は担当歯科衛生士制をとっていて、患者さんは最初に歯科衛生士とお話をしていただき、治療が必要となった場合に、私にバトンタッチする形です。ですので、歯科衛生士の人柄やコミュニケーション力は重要です。まずは、患者さんと歯科衛生士がしっかりと信頼関係を築いていける環境にしたいですね。
なぜ開業の場所に麻布十番を選んだのでしょうか?
前の職場ではインプラント治療に力を入れていたので、そういった治療を生かせるのは都心なのかなと思い、この場所を選びました。麻布十番は大人が多い街というイメージだったのですが、実際開業してみると、子育て世代が多く、休日は近くの公園がお子さんでいっぱいになることに驚きました。そんなエリアですし私のもともとの理想は地域に根差したクリニックなので、保険診療を基本にお子さんから高齢の方まで全世代の方を診ていきたいです。麻布十番の歯科医院だと自由診療しかしていないところも多く「保険診療をしていますか?」と電話で聞かれることも。インプラント治療やホワイトニングなどの自由診療も行っていますが、もちろん保険診療も行っています。お子さん連れでも気軽にいらしてくださいね。
子どもの口腔内の適切な成長を促す咬合誘導にも注力
子どもの歯並びに関して、力を入れていることがあるそうですが。
大人の歯が生え始めた頃を目安に、口周りのトレーニングをすることで矯正治療に進まずに済むような口腔内への成長を促すことに力を入れています。もし矯正が必要になったとしても、その後の矯正が大がかりになりにくいというメリットが期待できるものです。一般的な矯正治療との違いは口周りの良くない癖や習慣を正せること。お口がぽかんと開いていたり、舌を正しい位置に置けていなかったりする口周りの習慣がお子さんの歯並びに影響を与えます。それらが顎の成長に影響して、歯並びが悪くなってしまうという流れです。咬合誘導とはその悪い癖を取り除くことをめざし、歯並びへの影響を防ごうというものです。一般的な矯正治療は口周りの癖を取り除かない状態で行うため、その癖の影響が矯正後の歯並びに出てしまうケースがあるのです。そういったリスクを減らすことにつながるのも大きなメリットです。
そのほか、治療内容で何か特徴的なことはありますか?
小児歯科や一般歯科はもちろん、インプラント治療など一通りの治療は経験してきたので、治療に関しては広くご相談いただけます。実際にインプラント治療をする際は、専門の先生を招いて対応しています。また、麻酔による鎮静化の治療では麻酔科の先生が担当するなど、各専門家の先生とのチーム医療ができることも当院の特徴です。私がお悩みを聞いた上で治療方針を立て、専門分野の治療は専門家の先生が行う、というように割り振ることで患者さんは専門的な治療を安心して受けていただけると思います。合わせて予防歯科にも力を入れています。何もなくてもクリーニングやメンテナンスに定期的に通ってもらう予防歯科を診療の基本としています。歯科医院から足が遠のき、大きなお口の問題に発展して後悔される患者さんもいらっしゃるので、定期的に通っていただきたいです。
先生は「お口の健康は心と体の健康につながる」というモットーを掲げていますね。
はい、お口のコンプレックスは日々のテンションにも関わってくると思っています。例えば、ホワイトニングをしたり治療を完了したりすると、口を開けて笑えるような晴れやかな気持ちになっていただけるのではないでしょうか。口元の変化は気持ちの変化につながっていくと考えています。逆に気持ちが落ち込むと体の健康状態にも影響しかねないですから、お口の健康から気持ちが上向く手助けができればと思っています。クリーニングを受けていただくだけでも美容室帰りのようなスッキリとした気持ちになると思いますので、お気軽にご来院ください。
気軽に頼れる地域に根差した歯科医院をめざして
歯科医師を志し、開業するまでの経緯を教えてください。
母が歯科助手として働いていて小さい頃からその歯科医院に遊びに行くことが多かったんです。漠然と手に職をつけたいという考えは昔からあったのですが、いざ将来を決めることになった時になじみのある歯科医院が思い浮かび「歯医者さんってかっこいいな」と、進路を決めました。大学は北海道で、卒業後に東京に出てきていくつも分院のある規模の大きい歯科医院に勤務しました。そこで4年ほど勤め、インプラント治療に興味が出てきたのでその分野に力を入れている歯科医院に移りました。勤務医として研鑽を積んだ後、自分が納得できて、かつ患者さんにとってより良い治療をするために2023年に当院を開業するに至ります。
歯科医師として働く中で、印象に残っているエピソードはありますか?
勤務地はずっと都内だったのですが、地元の北海道の歯科医院でアルバイトをする機会がありました。都内だと当然だと思われていることも、地元だととても喜んでもらえて、「いつもありがとね」とお礼を言ってくれるんです。何かあった時には「先生助けて~」と駆け込んできてくれたり。子どもも多かったので、子どもたちが成長していく過程を見られるのも楽しかったですね。患者さんと先生というかちっとした垣根がある関係ではなく、フランクに頼ってもらえる歯医者っていいな、そういう関係性をつくれるクリニックっていいなと感じました。ですので、自分で開業する時はそういう関係を築ける場所にしたいなと思いました。
最後に、これからこの地域でどのようなクリニックになっていきたいですか?
何か問題が起こってから行く場所ではなく、2~3ヵ月に1回程度、美容室に行くようにメンテナンスに通う場所、そんな気軽な存在の歯科医院になっていきたいです。患者さん自身にも歯科衛生士とともに予防歯科に取り組んでいただき、何かあったときは手遅れになる前に歯科医師がフォローするのが理想です。全世代の方を広く診ることができますので、お子さんの口元のご相談やお子さん連れでの受診も歓迎します。麻布十番ですが、地元のような地域に根差したクリニックをめざしていきたいと思っています。歯科医院に最近行けていないと感じられた方もぜひお気軽にお越しください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/30万8000円~
歯列矯正(小児)/44万円~
歯列矯正(成人)/88万円~
小児咬合誘導/44万円~
ホワイトニング/4万4000円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。