定期検診で虫歯を早期発見
歯を長く残せる環境づくりをサポート
長久手さくら歯科・矯正歯科
(長久手市/はなみずき通駅)
最終更新日:2023/06/15


- 保険診療
以前に比べ「予防歯科」や「歯の定期的なメンテナンス・検診」という考えが浸透し、歯科のクリニックは「痛くなってから行く場所」ではなく、「痛くなる前から、病気にならないように行く場所」へと地域住民の意識も徐々に変わってきている。2023年4月開院の「長久手さくら歯科・矯正歯科」でも予防歯科に注力する方針で、「口腔環境や疾患の進み具合は患者さんお一人お一人で違いますから、院内でのクリーニングだけではなく、歯ブラシや歯磨き粉選びのアドバイスも行っていきたいです」と院長の伊藤允彦(いとう・まさひこ)先生は話す。「歯を長く残すためにも、定期検診で初期の虫歯を発見することが大切なんです」と続ける院長に、同院で行う予防歯科やメンテナンスの内容、そのメリットなどについて詳しく話を聞いた。
(取材日2023年3月24日)
目次
患者一人ひとりの口腔環境に応じた定期メンテナンスのほか、歯ブラシやフロス、歯磨き粉選びもアドバイス
- Q歯科の定期検診に行くメリットは何でしょうか?
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A
▲定期検診は虫歯の早期発見・早期治療にもつながる
毎日きちんと歯磨きをしていても、磨き残しの歯垢が硬い歯石になると、歯ブラシでは除去できません。なのでメリットの1つ目はクリーニングによって歯石をしっかり除去できる点ですね。もう一つはごく初期の、自覚症状がまったくない虫歯の発見が図れる点です。歯の中は見えにくいもので、歯と歯の間にある虫歯を患者さんが見つけることはまず不可能です。しかしそういう虫歯が後々大きくなって痛みを伴い、ひどければ神経を取らなければならない状態にまで進行することも。それに歯は治療をするほど脆くなり、抜歯の可能性が高くなります。定期検診はお口のクリーニングだけではなく、虫歯の早期発見・早期治療にも大きく寄与できるのです。
- Qクリニックで行うメンテナンスの流れについて教えてください。
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A
▲定期的に検査を行い、見落としを防ぐ
初回では写真やエックス線検査などでお口や歯、歯を支える骨の状態、歯周ポケットの深さなどを調べ、結果を患者さんにお伝えします。磨き残しが気になる方であれば染め出しを行うこともありますし、必要があれば先に治療をすることもありますが、そうではない場合はそのまま歯石取りなどのクリーニングに入ります。染め出しは全員に行うわけではありませんが、磨き方の癖や、どうしても磨きにくい箇所などはありますので、患者さんがそれがどの部分なのかを把握するのにとても役立ちます。また定期検診を受けていても、お口の状況は日々変化しますから、エックス線などの検査は年に1回ほどの頻度で行い、見落としを防ぎます。
- Q予防歯科での取り組みの内容、重視したいことについて伺います。
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A
▲患者一人ひとりに合わせた提案をしてくれる
エックス線検査で虫歯が見つかったとしても、必ずしもすぐに治療を行うというわけではありません。虫歯にも段階があり、初期の場合は様子を見たほうがいいケースもあります。もちろんこれらの内容はすべて患者さんに説明しますし、基本的には3ヵ月に1度の定期検診に来ていただくという前提の上での提案になることも、きちんと理解いただけるようにお伝えします。そして予防歯科で最も大切なのは、ご自宅での歯磨きです。磨き方や歯周病になりやすい箇所などは患者さんによって異なるため、「この部分はフロスを使うといいですよ」など、お一人お一人に合わせた具体的なアドバイスを行っていきたいです。
- Q患者さんに気をつけてほしいことはありますか?
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A
▲自宅での歯磨きが大切
先ほどもお伝えしたように、予防歯科で最も大切なのはご自身の歯磨きです。いくら定期的に歯科でメンテナンスを受けていても、それは数ヵ月に1度のこと。「メンテナンスに行っているから虫歯にも歯周病にもかからない」ということはあり得ません。ご自宅でのホームケア、歯科でのプロフェッショナルケアが両立してこそ、しっかりとした予防歯科になります。ぜひご自宅、また職場などでの歯磨きを意識して続けてほしいと思います。
- Q患者さんがセルフケアを行う際のアドバイスなどはありますか?
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A
▲気になることがあれば気軽に相談してほしいと話す
当院では歯ブラシや歯間ブラシ、フロス、歯磨き粉などを数多く用意し、その選び方のアドバイスも行います。かぶせ物がある、親知らずがある、歯周病の治療中であるなど、お口の状況は患者さんお一人お一人で違いますから、その方に適した歯ブラシなどをお勧めいたします。歯磨き粉では磨いた時の「ツルツル感」がお好きな方もいますし、歯周病が気になる方向けの歯磨き粉もあります。その方が何を重視するか、どんな効果を希望されるかなどをお聞きした上でアドバイスさせていただきますので、歯磨き粉や歯ブラシ選びに悩んでいる方は遠慮なく歯科医師や歯科衛生士、スタッフにご相談ください。
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。