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将来のために、20歳を目安に
ワクチン、検診の積極的な受診を

AMAレディースクリニック

(尼崎市/尼崎駅)

最終更新日:2023/09/14

AMAレディースクリニック 将来のために、20歳を目安に ワクチン、検診の積極的な受診を AMAレディースクリニック 将来のために、20歳を目安に ワクチン、検診の積極的な受診を
  • 保険診療

女性の健康を守るために欠かせない婦人科。しかし、若い頃から積極的に受診している人はそう多くないだろう。そのため、月経に関することはもちろん、子宮頸がんワクチンやピルについて正しい知識を持っている人はそう多くない。その結果、子宮頸がんや子宮内膜症に悩む人も多く、つらい治療に取り組まざるを得なくなった人も。そんな現状を目の当たりにし、「一人でも多くの女性の人生を豊かにしたい」と尼崎駅そばにある「AMAレディースクリニック」の田中慶介院長は患者への啓発に情熱を注ぐ。そこで今回は、特に悩んでいる人が多い子宮頸がんワクチンについて、また多くの人が悩む子宮内膜症や婦人科検診の重要性について話を聞かせてもらった。

(取材日2023年8月24日)

女性特有の病気から守るために、ワクチンや検診の積極的な受診を

Q子宮頸がんワクチンについて伺います。
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AMAレディースクリニック 正しい知識を多くの人に持ってもらいたいと情報を発信する同院

▲正しい知識を多くの人に持ってもらいたいと情報を発信する同院

子宮頸がんは、子宮の入り口部分にある子宮頸部にできるがんのことです。発症にはヒトパピローマウイルス(HPV)と呼ばれるウイルスが関わっているといわれています。HPVは男性も女性も感染の恐れのあるウイルスで、多くの女性が一生に一度は感染するといわれています。ほとんどの場合は免疫により排除されますが、長期間排除されない場合には細胞ががん化します。ウイルス感染を防げれば予防が図れるがんですので、ワクチンを接種することでがんリスクの低減を図ります。現在は小学6年生〜高校1年生の定期接種、過去にワクチンを接種したものの合計で3回受け終わっていない方のキャッチアップ接種が公費にて行われています。

Qワクチン接種はわからないことも多く、副作用も心配です。
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AMAレディースクリニック 資料を用い、理解してもらうことをめざして説明に力を入れる

▲資料を用い、理解してもらうことをめざして説明に力を入れる

現在公費で接種できる子宮頸がんワクチンは、3種類。2価、4価、9価です。これはウイルスの型をいくつカバーしているかという数字で、数字が多いほどより多くのウイルスの型をカバーしているということになります。どれを接種すればいいかは担当医とよく相談すると良いでしょう。また、ワクチンに副作用の心配はつきものだと思います。子宮頸がんワクチンの接種後には発熱や接種部位の腫れや痛みなどが見られますが、ほとんどの場合は数日で軽快します。しかしアレルギーがある方や注射に対する苦手意識がある方に関しては、事前に担当医とよく相談しておくことをお勧めします。接種後30分ほどは安静にし、当日は激しい運動を控えましょう。

Q子宮内膜症にも気をつけてほしいそうですね。
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AMAレディースクリニック ひどい痛みは我慢せず産婦人科に相談を

▲ひどい痛みは我慢せず産婦人科に相談を

子宮内膜症は、子宮内膜やそれに似た組織が何らかの原因によって、子宮の内側以外にも発生する病気です。発症は20〜30代が多く、重い月経痛や腰痛、排便痛や性行痛などが代表的な症状です。進行すれば月経時以外にも痛みが生じるほか、組織の炎症によって排卵障害や卵管の癒着を引き起こして不妊の原因になることもあります。月経による痛みは人と比較できないため「こんなもの」だと我慢したり、市販の鎮痛剤で済ませたりしている人は多いのですが、子宮内膜症は月経を重ねるごとに進行し、症状が強くなるのが特徴です。「痛みがひどくなった」「薬を飲んでも痛みが治まらない」と感じたら、我慢せず産婦人科に相談してください。

Q低用量ピルの服用について、注意点を教えてください。
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AMAレディースクリニック 自分に合ったピルを使用することが望ましい

▲自分に合ったピルを使用することが望ましい

ピルは避妊薬だと思っている人は多いのですが、排卵を抑えるための薬なので、女性ホルモンの変動によるさまざまな不調を抑えることが望める作用があります。子宮内膜症に伴う月経痛の治療にも用いられます。副作用として吐き気などが起きることもありますが、自分に合ったピルを使用すればほとんどの方が大きな苦痛なく使用できます。最近では服用している人も増え、オンライン診療で処方してもらっている方も増えているようです。しかし、気をつけてほしいのはオンライン診療では直接体の状態を把握することはできないということ。忙しい毎日の中で手軽なことも大切ですが、定期的な婦人科の受診、検診を心がけましょう。

Q婦人科検診も推奨されているのですね。
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AMAレディースクリニック 月経のトラブル、PMS、ピルの相談などさまざまな悩みにも対応

▲月経のトラブル、PMS、ピルの相談などさまざまな悩みにも対応

婦人科検診に抵抗の多い人は多く、その感情は否定されるべきものではないと思います。しかし、婦人科検診は子宮頸がんや子宮体がん、子宮筋腫や子宮内膜症の発見のために重要な役目を果たしています。特に子宮頸がんは若い人にも多いがんであり、初期にはほとんど症状がありません。そのため、気がつかないうちに病気が進行していることも。小学生の頃から定期的にという必要はありませんが、性交渉の経験があれば20歳くらいを目安に子宮頸がんの検査を受け、年に1度は婦人科検診を受けていただきたいなと思います。そうしていれば、おりものや月経のトラブル、PMS、ピルの相談など、さまざまな悩みにも対応できます。

ドクターからのメッセージ

田中 慶介院長

婦人科の受診や各種検査、ワクチンや薬には大きな不安がつきまとうかと思います。特にワクチンに関しては、ご自分で調べれば調べるほどデメリットばかりが目につき、不安を感じている人が多いなと感じます。自分でネットなどで調べて積極的に情報を入手することは大切ですが、正しいことばかりが書いてあるとは限りません。大切な自分や娘の体を守るためにも、困ったことや不安なことがあればいつでも相談できる、かかりつけの婦人科を持っていただきたいですね。受診や検診が終わってみればきっと「もっと早く来れば良かった」と、思っていただけるはずです。人生を満喫するためにも、20歳を目安に気軽な受診をしていただければうれしいです。

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