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前出 喜信 院長の独自取材記事

シュシュレディースクリニック 戸田公園

(戸田市/戸田公園駅)

最終更新日:2023/03/29

前出喜信院長 シュシュレディースクリニック 戸田公園 main

戸田公園駅から徒歩7分の所にオープンした「シュシュレディースクリニック 戸田公園」では「美と健康を医療で支える」をコンセプトに女性の悩みをトータルでサポートすることに努めている。妊婦健診や月経の悩みといった産婦人科の診療はもちろん、しみやしわに対するレーザー治療や不定愁訴への漢方処方まで幅広く対応しているのが特徴で、女性の身体のメカニズムに精通した産婦人科の医師ならではのきめ細かな診療を行っている。前出喜信院長はこれまで日本各地の病院でお産や新生児医療、婦人科医療を行ってきた経験を生かして、長く地域の女性の健康を支えていきたいと、妻の地元であるこの地で開業した。抱える悩みは全部ここで吐き出していってほしいと穏やかな笑顔で話す前出院長に、クリニック開業の経緯から診療のモットーまで話を聞いた。

(取材日2023年3月1日)

産婦人科と美容皮膚科の医療で女性の美と健康を支える

この度の開業に至った経緯を教えてください。

前出喜信院長 シュシュレディースクリニック 戸田公園1

医師になり26年になりますが、これまで全国各地で産婦人科の医師として、お産のほかにNICUで低出生体重児や生まれつき病気のある赤ちゃんの治療などを行ってきました。それに加えて、漢方や美容の診療も経験し、自分の中に引き出しが増えていくうちに、一人の患者さんへいろいろな視点から治療のアプローチができることにやりがいを感じるようになりました。しかし、大きな病院ではどうしてもできることが限られてしまうため、自分のしたい医療を提供するために開業を意識するようになりました。また、勤務医時代には何度か転勤もあり、その都度、親しくしていた患者さんから「ずっと先生に診てほしい」というお言葉をいただいたことがあり、自分のクリニックで長く患者さんと関わっていきたいと思うようになったこともきっかけの一つです。

先生が提供したい医療とはどういったものでしょうか?

当院のコンセプトは「美と健康を医療で支える」です。女性特有の病気は婦人科の保険診療で、しみやしわなど気になることを解消してきれいな状態を維持したいという望みは美容皮膚科でサポートをするといったようにトータルで女性のお悩みを解決できるクリニックにしたいと思っています。産科については32週までの妊婦健診と産後ケアを中心に行っています。婦人科については戸田市の子宮がん検診、更年期障害、月経のトラブル、婦人科疾患に関する治療のほか、不妊治療については一般不妊治療である人工授精まで対応可能です。子宮がん検診のさらに詳しい検査が必要な場合は、連携先の総合病院へご紹介します。

美容皮膚科の診療をしようと思ったのはどうしてですか?

前出喜信院長 シュシュレディースクリニック 戸田公園2

婦人科にはどうしても受診しづらいイメージがあるため、産婦人科以外にもレーザーによるしみケアなどの美容皮膚科診療や漢方内科があれば、足を運びやすくなるのではないかと考えたのです。実際に婦人科を受診した患者さんから「このしみは取れますか?」という質問をいただくこともあるので、女性の幅広いお悩みをその場でなるべく解決していきたいですね。お肌の状態は月経周期や女性ホルモンと大きく関係しているので、婦人科の視点で美容面に注目するなど、複数の視点から原因を探れるのも当院の強みだと思います。

漢方と西洋医学を使い分け、個々の患者に適切な治療を

漢方内科はどういう診療科ですか?

前出喜信院長 シュシュレディースクリニック 戸田公園3

月経前や天気による頭痛、肩凝り、冷えなど、なんとなく健康ではない状態。そういった状態のときに適しているのが漢方だと考えています。漢方は患者さんが悩んでいる症状に対する治療で、おなかを触るなど漢方的な診察を行い、漢方でいうところの身体を構成する3つの要素「気(き)・血(けつ)・水(すい)」のバランスの崩れを整える薬を処方します。日本では西洋医学が普及するまで、漢方で治療をしていたため、もともと日本人に合った治療法であり、特に女性との相性が良いといわれています。現在私は、北里大学東洋医学総合研究所で漢方の師匠について修行している身ですが、このクリニックからどんどん漢方の良さを広めていきたいと考えています。

漢方を用いた東洋医学と西洋医学とでは何が違うのですか?

西洋医学は、身体の病気を主に検査で判断し、その原因や異常部位を集中的に治療します。一方東洋医学は、その人の心と身体の不調や症状を個別かつ全体的に診察を行い、その診断に基づき、自己の治癒力を活かしながら、不調や病の改善を図ります。それぞれに優れた点があるので、当院ではどちらか一方に偏ることなく、西洋医学と東洋医学を併用して治療を行うこともあります。特に漢方は、西洋医学では検査に現れない肩凝り、めまい、冷え、体質、不定愁訴はもちろん、心身症など心の病気の改善も期待されています。いろいろなお悩みをここで全部吐き出していただき、多様な体調不良に対応していきたいです。

性感染症の診療も積極的に行っていると聞きました。

前出喜信院長 シュシュレディースクリニック 戸田公園4

はい。日本では「性感染症=タブーな病気」という認識が強いですが、誰でも罹患する恐れのある病気で、決して特別なものではありません。私は、婦人科の中の一つの学問として成り立つくらい、性感染症の診療は重要だと思っています。中でも、比較的新しい性感染症であるマイコプラズマ・ウレアプラズマは、治療ができる病院も少ないため困っている人が多いのが現状です。私は以前、この感染症のスタンダードな治療について英語の論文をもとに日本語のテキストを作成した経験があり、当院でも力を入れて診療していきたいと考えています。遠方にお住まいの方についてはオンライン診療も可能ですので、気軽にご相談いただければと思います。

患者の話を傾聴し、生活習慣にも注目

診療で大切にしていることはありますか?

前出喜信院長 シュシュレディースクリニック 戸田公園5

ご本人が気づいていない悩みの背景についても探るようにしています。日常生活をどう過ごされているか、例えば寒がりなのに薄着が好きとか、肩凝りなのに高い枕で寝ているとか、本人が気づいていない日常の生活習慣の中に何か不調の原因があるかもしれません。そこを少し変えるだけで、症状改善への道筋が見つかることもあるので、生活習慣も含め患者さんのことをトータルに把握することが大切であり、それが本来の医療者の仕事だと思っています。女性はとにかくたくさんの悩みを抱えています。ですから、必ず質問が出なくなるまで「ほかに質問はないですか?」と尋ねるようにしています。聞く姿勢を忘れず、患者さんが家に帰った後で「あれを言うのを忘れちゃった」ということがないようにしたいですね。

ところで、先生はなぜ産婦人科の医師の道を選ばれたのですか?

診断も治療も、どちらもしたいというのが大きな理由でした。内科は診断がメインで外科は手術によって治療することが主となりますが、産婦人科は診断から治療まで一貫して全部を行います。年齢層も赤ちゃんから高齢の方まで幅広い年齢層に対応できます。昔から技術系の職人に憧れがあり、手術をしたいというのもあり、産婦人科に進みました。実際に産婦人科の医師になって気づいたこともありました。それは、産婦人科が病院の病棟の中で一番「明るい場所」だということです。がんの治療で入院している高齢の方が、同じ病棟の新生児室の赤ちゃんをほほ笑ましく眺めている光景を目にしたことがあります。きっと赤ちゃんの可愛さに心が癒やされるのでしょう。そんな産婦人科の雰囲気がすごく好きでした。今もこの道を選んで本当に良かったと思っています。

最後に今後の展望や地域の方々へのメッセージをお願いします。

前出喜信院長 シュシュレディースクリニック 戸田公園6

開業してまだ間もないですが、地域の方から、婦人科と美容皮膚科を診療するクリニックができて良かったという声が寄せられており、とてもうれしく感じています。まずはこのクリニックをしっかり軌道に乗せ、いずれは地域の皆さんが気軽に通える、健康と美容を同時にサポートできるクリニックを近郊に増やしていければと考えています。当院では託児スペースを設け、保育士資格を持ったスタッフがお母さんの診療中にお子さまをお預かりすることも可能です。小さいお子さまがいると外に出かけるにもハードルが高くなります。保育士がお子さまをお預かりしますので、ぜひお子さまと一緒にクリニックに来ていただき、安心して診察や施術を受けていただきたいと思います。産婦人科の医師として、地域の女性が孤立することなく誰かとつながれる、そんな場所を提供していきたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

しみケア/3300円~、しわケア/9900円~

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