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長引く咳は喘息、COPD、肺炎のことも
呼吸器内科の受診を

あかだクリニック

(大田区/蒲田駅)

最終更新日:2021/10/12

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長引く咳や息苦しさには、風邪だけでなく、喘息やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)、肺炎などが原因のこともあり、時には、肺がんなど命に関わる病気のこともある。また、新型コロナウイルス感染症などにかかった場合も、喘息やCOPDなど呼吸器の病気があると、重症化しやすいことが指摘されている。そこで、長引く咳や息苦しさを起こしやすい呼吸器に関する病気について、「あかだクリニック」河井誠理事長に詳しく聞いた。河井理事長は、日本内科学会総合内科専門医、日本呼吸器学会呼吸器専門医の資格を持つ呼吸器疾患の専門家。長年、在宅医療にも携わり、認知症や、嚥下障害で肺炎を繰り返す高齢者の全身管理にも詳しい。呼吸器の病気について正しい知識を持ち、ぜひ健康管理に役立ててほしい。

(取材日2021年2月18日)

見過ごされがちな咳や痰、息切れ。喘息やCOPD、肺炎、肺がんのことも。呼吸器内科で適切な診断を

Q長引く咳の原因は何でしょうか?
A
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▲日本呼吸器学会呼吸器専門医でもある河井理事長

喘息などの持病もないのに、咳が長引くと「風邪が治っていないのかな」と軽く考える方が多いと思いますが、2週間以上続く咳や、数日間でも眠れないような激しい咳が続く場合は他の病気の可能性が考えられます。長引く咳の原因として多いのは、痰がからまない空咳が続く咳喘息です。気道の粘膜に常に炎症が起こり、埃や湯気、冷たい空気、匂い、花粉などの刺激に敏感に反応して激しい咳がでます。放置すると気管支喘息に移行することがあるともいわれています。また長引く咳の原因としてCOPDも増えていますし、肺がんや結核、間質性肺炎、心不全など重篤な病気、あるいは、逆流性食道炎など消化器の病気が原因の場合もあります。

Q喘息について詳しく教えてください。
A
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▲喘息は難治性にしないよう、きちんと診断を受けることが大切

喘息は、気管が慢性的に炎症を繰り返すことで粘膜が厚くなり、さらに痰などの分泌物が増加して気道が狭くなって、ゼーゼー、ヒューヒューという喘鳴(ぜんめい)や呼吸困難などが生じる病気です。気温や天候に敏感に反応して、発作的に症状が生じるのが特徴です。原因としては、アトピー素因や気道の粘膜が刺激に敏感に反応しやすいなどの遺伝的要素、アレルギー、刺激性のガスや粉塵などで気道が刺激されることなどがあります。子どもに多いという印象がありますが、大人になってから発症することも少なくありません。今は、症状を和らげるのに役立つ薬もありますので、きちんと診断を受けてコントロールをして、難治性にしないことが重要です。

QCOPDはタバコが原因なのですか?
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▲重症化する前に、禁煙や治療を始めよう

多くはそうですね。COPDはタバコ病とも呼ばれ、タバコの煙など有害な物質を長い間吸い続けることで起こる病気です。空気の通り道である気道が炎症を起こしたり、酸素を取り込む肺胞の壁が壊れたりする結果、動いた時の息切れや、慢性的な咳や痰が続きます。喫煙者でCOPDを発症している人は多いはずですが、当初は、咳や痰、息切れといったありふれた症状なので、診断や治療を受けていない人は多いと考えられています。しかし、肺の機能の低下とともに息切れがひどくなって階段や坂道を避けるようになり、さらに重症になると、安静にしていても息苦しくなり、酸素吸入器が必要になりますから、早いうちに禁煙や治療を始めてほしいですね。

Q肺炎や、高齢者の誤嚥性肺炎について教えてください。
A
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▲肺炎は日本人の死因の中でも上位に入る病気

肺炎は風邪をこじらせたとのイメージがありますが、風邪は上気道がウイルスや風邪などに感染して炎症が起こるもの、肺炎は肺の中の肺胞まで感染して炎症が起こるもので異なる病気です。肺炎は、呼吸困難や黄色い痰、38度以上の高熱などが特徴で、日本人の死因の中でも上位に入る病気。肺炎で亡くなる方も非常に多く、そのほとんどは65歳以上とも。さらに高齢者の肺炎の中で特に多いのが誤嚥性肺炎です。高齢になると、飲食物や唾液などを飲み込む嚥下機能が低下して、本来なら食道から胃へと送られるものが誤って気道の一部である気管に入り、この時唾液や胃液とともに細菌が肺に入りこんで誤嚥性肺炎が引き起こされるのです。

Q呼吸器の病気について、予防法や気をつけたいことは?
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▲長引く咳は呼吸器内科を受診してほしいと話す河井理事長

まず、長引く咳はただの風邪ではないことが多いので、呼吸器内科を受診して適切な治療を受けること。新型コロナウイルスを心配して受診控えなどしないでほしいですね。COPDの予防はまずは禁煙、副流煙も吸わないことです。また喘息やCOPDなどの持病のある方は、感染症にかかると症状が悪化することも多いので、感染症にかからないように注意することも必要です。高齢の方は、インフルエンザや肺炎球菌ワクチンの予防接種を受けておくことが勧められます。また高齢になると、誤嚥性肺炎のリスクは誰でも生じてきますので、かかりつけ医に相談して、誤嚥を防ぐ食べ方や介助の仕方をアドバイスしてもらうことも必要でしょう。

ドクターからのメッセージ

河井 誠理事長

咳や痰、息切れなどの症状は軽く思われがちですが、さまざまな病気が隠れていることもあります。コロナ禍においても、喘息やCOPDなどの持病をしっかりコントロールすることが大切です。肺炎にかかりやすくなり、呼吸器の病気により日常生活の質が低下しやすい高齢の方はもちろん、現役世代の方も呼吸器の病気に注意していただきたいと思います。長引く咳や息切れ、喉のイガイガや違和感が気になる時は、ぜひ、呼吸器内科を受診してください。当院では、CT検査機器も備え、呼吸器の病気に対しても精密な検査を行うことができます。脳神経外科による認知症診療や、在宅医療との連携にも幅広く対応しますので、気軽にご相談ください。

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