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前田 眞琴 院長の独自取材記事

前田矯正歯科クリニック

(横浜市港南区/港南台駅)

最終更新日:2024/03/04

前田眞琴院長 前田矯正歯科クリニック  main

多くの人にもっと気軽に矯正治療を受けてほしいと1988年に前田眞琴院長が開業した「前田矯正歯科クリニック」。矯正歯科専門の歯科医師として「きちんと治す」ことをモットーに多くの治療を行ってきた同院には、子どもの患者だけではなく大人の患者も増えつつあるという。前田院長は治療前の検査とカウンセリングを重視。患者の症状や生活背景、性格などに合わせて、「歯科矯正用アンカースクリュー」を用いた治療をはじめ豊富な治療法の中から適切な方法を選択し、患者とともにより良い治療のゴールをめざしている。矯正治療で健やかな美しい歯並びを得て充実した人生を送ってほしいと日々患者と真摯に向き合う前田院長に、クリニックの特徴や治療への想いを聞いた。

(取材日2020年12月16日/更新日2024年2月26日)

複数の治療法から患者に合わせた方法を選択

矯正歯科医師を志したきっかけと開業までの経緯を教えてください。

前田眞琴院長 前田矯正歯科クリニック 1

矯正歯科を専攻したのは、実習を経験して最も興味を感じた分野だったからです。エックス線画像などの資料を分析し、一人ひとりの患者さんに合わせて治療計画を立てていくそのプロセスが、とても論理的で面白いと感じました。大学卒業後、開業するまでは大学病院で臨床と研究を続け、学生や研修医の教育にも携わっていました。この地に開業したのは、住まいが近かったことと、港南台エリアは落ち着いた住宅地で、健康や歯科矯正にも関心の高い人が多いのではないかと考えたからです。1988年に港南台駅前のビルで開業した後、途中2度移転し2018年にこの地に引っ越し、現在に至ります。

クリニックの特徴を教えてください。

当院では適切な結果が得られるように、さまざまな矯正治療の中から最も患者さんに適していると考えられる方法を採用し、矯正を行っています。得意としているのは歯科矯正用アンカースクリューという細いネジ状の器具を埋め込みそれを支柱にして歯を動かしていく治療法で、動かしたい歯だけを的確に動かすことがめざせます。外科矯正の場合は、横浜市立大学附属病院などの口腔外科との連携で対応しているほか、矯正治療中の虫歯治療は、近隣の一般歯科の先生と連携するなど協力体制がしっかり整っているのも特徴ですね。また当院では患者さんとの信頼関係を重視しています。治療中の患者さんの不安はスタッフが受け止めて、それを歯科医師である私にしっかりパスしてもらうことで、治療期間が長期に及ぶ中、患者さんが治療に前向きに取り組める気持ちにしてくれています。

院内の構造や設備でこだわったところはありますか?

前田眞琴院長 前田矯正歯科クリニック 2

お子さんの患者さんが多いので、付き添いの保護者の方に快適に過ごしていただけるように、待合室は広めのスペースを確保し、スリッパに履き替えることをやめて外履きのまま中に入れるようにしました。そうすることで保護者の方が気軽に院内に入りいろいろな相談ができるように。診療設備についてはデジタルエックス線や歯科用のCTはもちろん、診療台には歯科衛生士がクリーニングの際に使う超音波装置を整備し、矯正治療中の口腔内のケアにも力を入れています。歯科衛生士の中には、一般歯科で歯周病対策として歯石除去、ブラッシング指導までしっかりとやっていた経験豊富な者もいます。また、歯型採りの際の患者さんの負担をより少なくするために、口腔内スキャナーを導入しました。

より良いゴールのため矯正専門の歯科医師の診療を

子どもの矯正治療で特に気をつけていることはありますか?

前田眞琴院長 前田矯正歯科クリニック 3

年齢を重ねた時どのような歯並びになるか先の見通しを立て、そのために何が求められるかと考えることです。成長を見据えてより良い治療を選択することが重要ですね。また、お子さんが矯正治療を嫌がっている場合、無理に治療しないことも大切です。最近の子どもは塾や習い事で忙しく、月に1回の通院でも負担になるので、生活環境や状況をよく検討してから進めたほうがいいと考えています。親御さんが熱心でも本人に治療したいという気持ちがないと、約束を守らず、装置をきちんと使ってくれなかったり、歯磨きがきちんとできなかったりするのです。特に、中学生ぐらいの男の子は本当に本人も納得して治療したいと考えているか、見極めることが必要だと思います。

クリニック選びのポイントはありますか?

まず、治療法は症状に合わせて選んでいくものなので、治療の選択肢が複数あるクリニックを選ぶのが良いと思います。最近は、ご自身で調べて矯正法を1つに絞って初診に来られる人も多いですが、方法ありきではありません。マウスピース型装置を使った矯正など向き不向きがはっきりしている方法もあるので、まずは、検査やカウンセリングを受け、歯科医師と相談した上で矯正法を決めていくのがよいと思います。また、転勤などで治療途中に転院しなければならない可能性がある人は、カウンセリングで、その際の治療費についても確認しておくとよいでしょう。通常は治療が終わったところまでを清算しますが、そのあたりのルールが曖昧なことによりトラブルになった事例も少なからずあるようです。このようなことを含めて、矯正治療は専門のクリニックで受けることをお勧めしたいですね。

専門家にお任せするのが良いということですね。

前田眞琴院長 前田矯正歯科クリニック 4

最近は、専門でない歯科医師が矯正治療を行っている場合がありますが、矯正は専門性が高い分野であるため、私はきちんとトレーニングを受けた歯科医師が手がけるべきものだと考えています。患者さんにも、そうしたことを理解した上で確かな矯正治療を選んでいただきたいというのが私の願いですね。他に気になることとしては、学校の歯科検診で不正咬合をチェックしても、経済的な問題もあり、矯正治療に結びつかない場合も少なくありません。矯正治療の必要な人がもっと気軽に治療が受けられるように微力ですが活動していきたいと思っています。

矯正治療を受け多くの人に幸せな人生を送ってほしい

どんな人に矯正治療を受けてもらいたいですか。

前田眞琴院長 前田矯正歯科クリニック 5

お子さんが7歳前後になったら、矯正歯科専門の歯科医師の診察とレントゲン検査を受けることをお勧めします。レントゲン検査では、外から見るだけではわからない緊急性のある埋伏歯を見つけることができ、周囲の歯に悪影響を及ぼす前の適切なタイミングで抜歯を検討することができます。また、下の顎が小さい、受け口になっている場合などは、成長してからでは外科矯正が必要になることもあるため、必要に応じて治療の時期を相談しましょう。親御さんや本人が気づきにくい不正咬合や、出っ歯になりやすい指しゃぶり、歯並びを悪くする要因となる舌の突き出しなどの癖をなくすためにも専門家によるチェックは必要です。審美性に興味がある方もご相談ください。さらに、大人の方にも、自分の歯を長持ちさせるために矯正治療を受けるという考え方を持っていただきたいです。健康的で充実した人生にするために、ぜひ矯正治療を役立ててほしいですね。

心に残る患者さんとのエピソードはありますか。

子どもの頃に矯正治療を受けた患者さんが大人になってから「治療を受けておいて良かった」と言ってくれると、私もやりがいを感じます。口元がきれいだと自分に自信が持て、すてきな笑顔になれると思いますし、勉強や仕事にも積極的になれることが多いようです。治療は、単なる一つのきっかけにすぎないかもしれませんが、出っ歯だったのが、中高生時代に治療を受けたのちに弁護士になったという報告を受けたり、口を閉じているだけで不機嫌そうに見られていたという患者さんが、自然で堂々とした笑顔を見せてくれると、本当にうれしいです。一人でも多くの方に矯正治療で幸せになっていただきたいと思いますね。

最後に先生の今後の夢を教えてください。

前田眞琴院長 前田矯正歯科クリニック 6

夢は、もっとたくさんの人に矯正治療を受けていただきたい、そして豊かな人生を送っていただきたいということです。子どもの頃にやる治療というイメージの矯正治療ですが、中高年になって入れ歯やブリッジを入れる際に矯正治療が役立つことがあります。例えば、歯が真っすぐに生えていない場合、斜めになっている歯を矯正してから、入れ歯やブリッジ、インプラントを入れたほうがより良い結果が期待できるのです。歯を長持ちさせるためには噛む力が真っすぐにかかる状態をつくったほうが良いので、今後の健康のために、大人の方もぜひ矯正治療を検討してみてください。年齢は必ずしも関係なく、当院では80歳代で治療をした人もいらっしゃいます。歯周病になっていなくて骨がしっかりしていれば治療可能ですので、ご相談いただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正/約82万5000円~88万円、表側矯正・床矯正・マウスピース型装置を用いた矯正/77万円(※症状により方法・費用は異なる)

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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